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塩谷住宅建築という工務店から独立したリフォーム会社に、なぜ「エコリフォーム」という社名をつけたのかを少しお話しさせてください。
今からさかのぼること15年前の平成7年、塩谷住宅建築で新築をさせていただいたお宅での話しです。
建物が完成して、ご入居が近くなったある日、その頃まだ幼稚園に通っていたお嬢ちゃんが
『新しいおうちに行くとかゆくなる』というのです。
その時、主人の経営する塩谷住宅建築は、耐震性に優れた構造体と機密性に優れた建物を提供するということに注力しておりました。
高気密工断熱住宅と呼ばれる住宅です。
でも、そのお嬢ちゃんの言葉で私たちはハッといたしました。
主人の塩谷は施工をしながらも、新建材と接着剤に囲まれた室内環境をよしとは思っていな
かったのでしょう。
自分自身も小児喘息、気管支喘息とアレルギーに苦しめられておりましたので、尚の事
その言葉がショックだったのだと思います。
ちなみに私自身も化粧品や化学繊維にアレルギーがありました。
すぐに、シックハウスのことを(当時はシックハウスという言葉すら一般的ではありませんでした)
調べ始めました。
今のように、インターネット上にたくさんの情報があふれている時代ではありませんでしたので
文献を探したり、勉強会に参加させていただいたりと奔走しました。
住宅は、住まう人が安心して暮らせる安全な場所でなくてはなりません。構造体が頑丈で気密が取れているだけでは、安全で安心な住まいではないのです。
気密性に優れた近年の住宅は、冷暖房効率は確かに向上し効率のよい建物にはなりましたが
それだけではなかったのです。
建材は、昭和30年前後から始まった高度経済成長期の住宅建材の大量需要に併せて、木目を紙やシートに
印刷して木目のように見せるプリント合板に代表される新建材が盛んに住宅にも用いられ、
室内はビニールと化学接着剤だらけになってしまっていたのです。
私事ですが、結婚した時に何とか主人のアレルギーに対応しようと、決めたことがありました。
『化学』と付くものを極力生活からなくしていこうと考えたのです。
まずは身近な出来るところからと思い、化学洗剤、化学調味料、
化学繊維、化学薬品を極力使わない生活を心がけていました。(もともと私の母が、添加物の少ない食材や、天然の繊維などを心がけてくれていたことも
とても助けになりました。)
その私が、お客様に提供させていただく空間に化学物質の建材を使ってしまっていたのです。
この新築のお客様のことが大きなきっかけとなり、私たちの自然素材を使った健康住宅への
取り組みが始まりました。
※お客さまは幸い、ご入居までにお時間がおありでしたので、充分に換気をしていただくことで
お嬢様のかゆみは解消されました。


同じ時期にもう一つ、私自身のエコロジー(環境)問題への意識の変化もございました。
皆様、「夢の島」をご存知でしょうか、私たちの会社のある江東にある湾岸地域です。
この「夢の島」は、戦前の昭和14年に東京湾に飛行場建設のために埋め立てられ、海水浴場として賑わった事もあるそうですが、今はどちらかというとゴミの埋立地、ということで有名な場所です。
昭和20年代の終わり、高度経済成長が始まり、東京都内のゴミが急増しはじめたころ、
それに対応するために東京は当地をゴミ処分場として決定し、昭和32年12月にゴミの埋め立てが
開始されました。
ある日、その「夢の島」のゴミ処分場へ、主人に付いて建築廃材を処分しにトラックに乗っていったのです。平成のはじめのころの事でした。
(当時は、建築業者でも許可を受けていると直接ゴミを持ち込むことが出来ました)
ものすごいショックを受けました、見渡す限りがゴミなのです、家庭から出たゴミ、企業から出たゴミ
どこを見てもゴミゴミゴミ、ゴミの大地がどこまでもひろがっているのです。
しかもこれらのほとんどが、有機的に分解され難い、当時「燃えないゴミ」とされていたものです。
街角のゴミ集積場に出しているゴミを集めるとこんなにも膨大になるのだと、言葉を失ったと同時に
とても悲しい気持ちになったことを今でも思い出します。
便利、便利と思っていた生活の歪(ひずみ)がここに終決しているかのようでした。
このことをきっかけに、私たちが新築させて頂く家の建材を見直すことの必要性を痛感し、更に、今ある建物に手を加えて家の寿命を延ばしていくことが、ゴミの量を減らすこと
に繋がるのでは、と考えるようになりました。


あるデーターによると、長年住み続けた家を全部取り壊す時には膨大なゴミが出ます。
そのゴミの量は30坪の家を壊した時には、42.7トン、続けて34坪の家を新築すると、1.7トンの
建材の残材がでるといわれております。
一般家庭ごみの量は、4人家族で一日平均4.5kgなので、27年分に相当します。
家を壊してまた造るということは、普段の生活とは桁違いのゴミの山が築かれることになるのです。
家を建てるなら、だれもが「長持ちする家」を建てたいと思うはずです。
ところが、日本の家は、意外に短いサイクルで建て替えられているというデータがあります。
右表は、日本の家と欧米の家の寿命について、国土交通省が建設白書の中で試算したもので、
「平成8年から過去5年間に除却(取り壊す)されたものの平均を出したもの」です。
グラフでわかるように、アメリカの住宅の平均寿命が約44年、イギリスの住宅の平均寿命が
約75年に比べて、残念なことに、日本の家は平均約26年となっています。
しかし、家の寿命を延ばすことによって、最終処分場に行く速度が遅くなり、
さらに処分の量を少なくすればするほど、最終処分地が飽和する速度は遅くなります。
ですから、「リフォーム工事」自体が環境への付加を減らすことになるのではないでしょうか。
人は、文明の発展の代償に色々なものを払わなければなりません、その一つが産業廃棄物です。
とは言え、いきなり昭和の初期のような生活に急に戻れと言ってもそれは無理です。でも、今すぐに出来ることもあります。
住宅も古いからといって即建替えということではなく
再生の道も合わせて考えていただき、その方法をご提案し、建物を蘇らせることも
環境にとって優しい行動だと私たちは考えております。
もちろん素材も再利用できるものは再び使い、そしてなるべく長く使っていただけるもの
何十年後かに廃棄するときにも、なるべく環境に負担をかけずに土に還るものを使わせて
いただきたいと考えております。


せっかくリフォームした建物です。できるだけ長くお使いいただきたい、というのも大きな願いです。
今後また大規模なリフォームをしなくても良いように、ご家族の変化に柔軟に対応出来るようなリフォーム計画を
ご提案することも、とても大事なポイントだと考えております。

そんな沢山の想いが詰まった名前として、私たちの会社を「エコリフォーム」とさせていただきました。
エコリフォーム社は、人と環境に優しい家造りをこれからも目指します。
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