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琉球畳と通常の畳の違い

最終更新日:2019/05/24

「琉球畳」をご存知ですか?畳は畳でも、通常の畳とはちょっと違います。

琉球畳を知っているという方も、単に、畳縁(たたみべり)のない、正方形の畳をイメージされているかもしれません。

本当の琉球畳は、使われているイグサが違うのだそうです。

琉球畳とは?

琉球畳は「琉球畳表」を使用している、縁がなく、縦と横の寸法が等しい正方形の畳です。 一般の畳はへりの部分が摩耗しやすいため、畳縁(たたみべり)を付けてカバーしますが、琉球畳は丈夫なため、畳縁をつける必要はありません。

琉球畳表は、普通の畳に使われるイグサではなく、カヤツリグサ科のシチトウから造られます。 シチトウは、七島(しっとう)イグサなどとも呼ばれる、イグサに比べて太くて丈夫な植物で、大分県や中国四川省で栽培されています。

国産の琉球畳表は手間暇をかけて手織りで作られているため、一般的な畳と比べて、価格は若干高めになります。 しかし、今では琉球畳表を織る職人さんの高齢化が進んでいるそうです。大切な伝統技能を、なんとか未来へ継承してもらいたいものです。

本来は、シチトウの琉球畳表を使った畳だけを琉球畳と呼びましたが、今では、単に縁がない正方形の畳を「琉球畳」と呼ぶこともあります。 丈夫で長持ちという琉球畳の特性を活かすためにも、シチトウで作られた本物の琉球畳をおすすめします。

琉球畳を使った空間

都会では、畳の無い家で暮らしている方がほとんどかもしれません。 ダイニングテーブルで食事をし、食後はソファーでくつろいで、夜はベッドで眠る。 そんな生活に畳は必要ないし、インテリアのイメージにも合わない...。

そう思いながらも、温泉旅館の畳の部屋では、心地よくてごろごろしてしまいませんか?

そんな方におすすめしたいのが、琉球畳です。 琉球畳なら、今のお部屋のイメージを生かしながら、和の空間づくりを楽しむことが可能です。

「なんだかモダンだわ~」と感じる和室に出会ったとき、そこに琉球畳が使われているかもしれません。 近頃では和室だけでなく、リビングの一部に琉球畳を置き、新しい和のアイテムとして活用することもあります。

琉球畳はマンションでの暮らしにもぴったりです。 広めのマンションで多く見られる、洋室に続きの和室に琉球畳を使えば、洋風のインテリアも合う、軽快ですっきりした和室になりますよ。

新しいうちは、ごつごつして荒々しい印象の琉球畳。 何年も経つとあめ色になって、美しいツヤが出てきます。 ほとんど劣化することもなく、長いあいだ使えるのも魅力ですね。

参照:畳のメリットと国産の畳

琉球畳を採用された事例

とても丈夫な琉球畳を床材に選ばれた方の、リフォーム事例をご紹介します。