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無垢材の良さとは?

最終更新日:2023/05/11

大変住み心地が良い、無垢材に囲まれたお住まい。 無垢材は、私たちがお客様にぜひお使いいただきたい素材です。

無垢材は吸湿性に優れ、湿度が高い夏場には湿気を吸い、乾燥している冬場には湿気を放出します。 そのため、夏は空気がさらっとして涼しく感じ、裸足で歩いてもべたつくことはありません。 冬は、お部屋が乾燥しすぎることを防ぎ、暖かく感じます。

無垢材は、年月が経つにつれて味わいが増していきます。住めば住むほど、愛着がわき、良さを実感できるお住まいになりますよ。

無垢材は調湿性に優れています

無垢とは「混ざり気のない」という意味です。「純真無垢な心」などの慣用表現もありますね。

無垢材は木本来の質感、風合いを堪能することができます。天然素材のため、化学物質を含まないことも大きな魅力です。

そして、もう一つの大きな特長として「調湿作用」があります。 室内の湿度が高ければ湿気を吸い、湿度が低ければ湿気を吐き出すのです。

「木は切って加工されても生きている」などと言われるように、木は素材として使われてからも常に呼吸していて、湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して、湿度を一定に保ちます。 無垢材はこの特有の調湿作用によって、室内を快適に保ちます。室内の湿度を適正に保つことは、冬に起きるあの嫌な静電気の防止にも一役買っているのです。

無垢材は室温も快適に保ちます

無垢材は、繊維の間に空気を含んでいるので、熱伝導率が小さくなっています。 このため、一度あたたまると冷えにくく、室内の温度を一定に保つ性質があります。

熱伝導率とは、物質が熱を伝える度合いを数値化したもので、木材の熱伝導率は0.15W/mK程度です。 コンクリートの熱伝導率は約1.3W/mK、アルミニウムは約210W/mKとなっています。 無垢材がいかに熱を伝えにくいか、おわかりいただけるかと思います。

無垢材の「癒し効果」

木にはストレスを和らげる癒しの効果もあります。 色や木目による視覚的な作用、木肌に触れた時の触覚的な作用、樹木が発する芳香成分フィトンチッドによる森林浴効果など、さまざまな面で「癒し」を感じことができるのです。

私たちが無垢材を使ってリフォームした家にお住まいのお客様からは、よく「木の良い香りがします」という言葉が聞こえてきます。 その木の香りの正体は、50~100種類の成分からなる精油なのです。

例えば、ヒノキの精油は、わずか100~1000ppmの濃度で、カビ菌、ブドウ球菌、大腸菌などの細菌の増殖を抑えると言われています。 青森原産のヒバは強い抗菌作用があるため、防蟻材や防腐剤無しで土台に使うことが出来るほどです。

木の香りには、アレルギーや喘息の原因にもなるダニの増殖を抑える働きもあります。 そしてもっとすごいことに、木の香りは人の神経を鎮め、血圧を抑えたる作用もあるのです。 「木を使った部屋は何となく落ち着く」とおっしゃる方は多いですが、これにも根拠があったのですね。

エコリフォームでは、国産の杉やヒノキ、桐などを内装材として使う機会がたびたびあります。 木の良さをわかってくださるお客様が増えて、私たちにとっても、とても嬉しいことです。

日本の山のためにも、自分の体のためにも、人の心と体に優しい無垢材をもっともっと上手に身近に使ってリフォームしていただければと思います。 木材の他に、桐油やヒバ油を塗料やワックスとして使うのもオススメですよ。

無垢材、こんなところにオススメ

このように、優れた特性をいくつも持つ無垢材ですが、家の中のどこに使うのがいいのでしょうか?

最も一般的なのは、無垢フローリングとして床に使うことです。無垢フローリングを使うと、室内の湿度と温度を快適に保ってくれます。

天井や壁に無垢材を採用することもあります。快適な室内環境になるだけでなく、無垢材の癒し効果もより感じられそうですね。

また、キッチンカウンターの材料にしたり、テーブルや本棚などの家具を無垢材で造作するのもオススメです。 視覚や触覚でも無垢材を楽しむことができます。

良いことづくしの無垢材ですが、注意点も...

もちろん無垢材と言えども万能ではありません。デメリットもあります。

優れた調湿作用の裏返しとして、湿度によって木が縮んだり、膨らんだりしているのです。 ほんのわずかな変化ではありますが、時間が経つうち、木に多少の反りや割れが起こることがあります。

また、同じ種類の木であっても、材料によって木目や年輪が違ってきます。中には、色ムラがある材料もあります。 これは無垢材が生きている自然素材だからこそ。一つひとつの無垢材の個性として味わいましょう。

こうしたデメリットを十分に理解したうえで、無垢材と上手に付き合っていきたいものですね。

様々な無垢フローリング

様々な種類の木が、無垢フローリングとして加工されています。 使われる木の種類によって、特徴や色合いが異なり、使用に適した場所も違ってきます。 その一部をご紹介します。

無垢フローリングを採用された事例

エコリフォームで施工した大規模リフォームでは、ほとんどの方が無垢フローリングを採用されています。 無垢フローリングを選ばれた方のリフォーム事例を、木の種類ごとにご紹介します。