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最終更新日:2018/01/26

元は平屋で、2階を増築している家の耐震が不安です。(中央区・S様)

中央区の築50年以上になる家です。元々は平屋で、後からいわゆる「おかぐら」で2階を増築しました。
1階に母が、2階に息子の私と家族3人が住んでいましたが、母は高齢のため現在は施設に入所しています。
10年以上前に、区の簡易耐震診断を受けて、最低限の補強として、壁の3箇所を耐震補強しました。

しかし、東日本大震災の時、1階の柱がゆがんだようで、襖がスムーズに閉まらなくなってしまいました。
壁にひび割れが生じたところもあって、心配です。

この建物はいつまで持つのでしょうか?
このまま住んでいても大丈夫かどうか、一度、専門家の方に、見ていただきたいと思っています。

A. 実際にお伺いし、建物を拝見させていただきました。
★こちらのお客様、大変ご心配されていましたので、実際にお伺いし、拝見させていただきました。以下、その際にお伝えした見解となります。


ご相談ありがとうございます。ご心配なお気持ち、お察しいたします。
建物を拝見させて頂いた限り、建物がすぐに倒壊するということは無いかと思います。

ただ、今後も、大きな地震が起こる可能性があるとされています。

現在の建築基準法でも、震度5の地震に、家が耐えられる程度、 震度7の地震では、家の状態はそのまま住めなかったとしても、倒壊して命を落とすことは無い程度という基準で、耐震設計が行われています。その基準を目指して、耐震補強のリフォームも行われています。

どのくらいの大きさの余震が、いつ起こるかは分かりませんので、建物がいつまで持つか、というのは、お返事のできない問題になってしまいますが、少なくとも、大きな余震が起こらなければ、2階のベッドの重みで床が抜けてしまうといったことは、建物を拝見する限り、ご心配なさらなくても宜しいかと思います。

私は建物の診断は、人間で言うとお医者さんに似ていると考えています。
特に耐震や構造の診断は、身体で言えば、命に関わる大きな病気の心配がある状態と言えるでしょう。

まず、お医者さんに、問診で身体の心配なところを伝えますが、それだけで病気の進行状況や治療方針の判断を下すお医者さんはいないと思います。

患者さんから話を聞いたうえで、レントゲンなどの検査を行い、どこがどんな風に悪いのかを調べた上で、投薬や手術など治療の方針を決めていきますよね。

建物も同じです。きちんと計画を立てようとすれば、やはり家の状態をまず調べて、それから耐震の補強を考える必要があります。ある程度の時間や、費用も掛かります。

どこまでされるかは、お客様のご判断となりますが、先ほども申しましたように、大きな地震が来ない限りは、建物がすぐに倒壊することは無いと思います。

しばらく様子を見ていただいて、建具の開閉不良が進む、壁の亀裂が大きくなるなど、なにか、状況が変わるようなことがあれば、いつでも伺いますので、またお声をお掛け頂ければと思います。

また、地震が起こったときのために、なにかご自分でできる対策をと、お考えでしたら、今は1階にはどなたもお住まいではなく、2階に3人でお住まいですが、できれば1階で暮らされることを、私としてはお勧めいたします。

少なくとも1階は、耐震補強を以前に多少されているとのことですし、避難もすぐにできます。2階が重いよりは、1階が重い状態の方が、安定もします。

それから、転倒した家具の下敷きになることを避けるため、家具・家電の固定や、ペンダントタイプの照明を、天井付けに交換するなども、大切なことですので、忘れずに行ってください。

カテゴリー:耐震診断・耐震補強

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