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老朽化した家の耐震補強はどのように行うのですか?(墨田区・I様)

私の実家は墨田区にある一戸建てです。
基礎部分は石で、床もペコペコしていて、とても老朽化しています。 母が一人で住んでいるので、大きな地震が来たら・・・と、とても心配です。

何とかしてあげたいのですが、かなり老朽化しているので費用がどの程度かかるのか、かなり必要なのではないか、と考えています。
また、補強をしただけで本当に地震に効果があるのか不安で、考えがまとまりません。

A. 一度お住まいの行政機関へのご相談をお勧めいたします。
東日本大震災から1年が経ち、首都直下型地震の予測などが発表される中、 老朽化したご自宅にお母様お一人ですとご心配ですね。

適切な耐震補強リフォームをして、地震に備えることは安心してお暮らしいただく上で、 とても必要なことです。

ご心配であるならば、まずはやはり、耐震診断をお受けいただいた上で、耐震補強工事を行ってください。
更に、老朽化したお住まいの場合は、構造部の劣化状態を良く確認し、補強工事の際に、交換または補強を行う必要が出てくると思います。

劣化してしまった材木に、耐震補強金物などを取り付けても、 強い地震の揺れに耐えられるような強さにはならないからです。


■ シロアリ被害の可能性

経年して老朽化してしまった建物でよく見られる被害は、やはりシロアリです。
長年の痛みで、水漏れや雨漏りが発生し、材木が湿気により腐ってしまうことで シロアリの発生を招きます。
シロアリは、木材の腐朽菌が大好物なのです。

耐久性のあった木材も、シロアリにやられてしまうと激しく劣化し、 家の耐久性は著しく低下します。
阪神・淡路大震災のときの報告の中には、シロアリによる被害が建物倒壊の一番の要因だった というものもあるほどです。

しかし、経年していたとしても、まめに点検、メンテナンスをされているお住まいであれば、 シロアリ被害がほとんど無いというお宅もあります。
逆に、相当なシロアリ被害が進んでおり、かなり大掛かりな補強が必要になる場合も、もちろんあります。

柱や土台で進行するシロアリ被害は、なかなか表からではわかりません。
耐震診断を行うなどの際に、プロの方にチェックしてもらい、 劣化の改善を含めた耐震計画を行ってください。

しかし、耐震診断でも、よく行う「一般診断」の場合は、点検穴から拝見させていただくことはできても、内装や外装を全て壊しての診断ではありませんので、
建物の劣化の正確な状態や、シロアリ被害の有無までは全て正確に診断する事ができません。

その為、耐震補強工事の際に、解体してみてシロアリの被害が発覚することもあります。
その際は、業者さんと相談し、最善の方法を取ることになります。

よく、リフォームや補強工事の予算には余裕をもっておいてください、と言われますが こういったケースが非常によく起こるからなんです。


■ 基礎につきまして

お住まいが基礎が石とのこと、こういった基礎は礎石基礎と言われていて、 昔の家ではよく見ますね。

最近のお住まいでは当たり前になった「布基礎」は、近年では建築基準法で義務化されており、 布基礎でなければ、家を建築することはできません。

ですから、可能であれば基礎の改善を行いたいところです。
全体を布基礎にするのは、スケルトンリフォームをしなければ難しいですが 補強の場合は必要に応じて、部分的に基礎工事を行います。


■ 費用は??

老朽化したお住まいとのことですが、やはり拝見させていただき、お客様のご要望をよくヒアリングしなければ、 費用に関して申し上げる事はできません。

建物によって劣化の度合い、施工の状態は様々ですし、お客様が建物をどこまで強くしたとお考えなのか?によって 工事の内容は大きく変わってくるからです。

まずは耐震診断を行い、その結果とお客様のご要望を照らし合わせ、補強計画を立てる事になります。
2階建ての1階2階全体で補強を行い、基礎も改善する比較的大掛かりな補強工事を行うケースもありますし、 建物を支える上で重要な1階のみを重点的に強化する場合もあります。

費用的に厳しいけれど補強しておきたいとご希望の場合は、一日の大半をお過ごしになるお部屋とそこからの逃げ道となる部分にかけての、部分的な耐震補強をさせていただくこともあります。

弊社でも、今まで、ある程度経年したお住まいの耐震補強、耐震リフォームを多く承っておりますが、 100万前後~500万以上と、かかった費用は様々です。

なお、老朽化してしまったお住まいでも、スケルトンリフォームと呼ばれる、構造の一部を残して全て新しくするような 大掛かりなリフォームをすれば、新築レベルまで状態を上げる事は可能ですが、 1000万以上の費用がかかってしまう工事になるため、今後何十年もお住まいになるご予定でない場合は、現実的なリフォームではないかもしれませんね。


■ 助成金も利用してみてください

お客様もご自身で「老朽化しています」とおっしゃっていますので、 おそらく、昭和56年以前のお住まいでは無いかと思います。
その場合、各自治体で行っている耐震診断や耐震補強の助成金を利用することができます。

東京都の23区でも、各区で昭和56年以前木造住宅の無料耐震診断・耐震補強助成事業を実施し、 住まいの耐震化を支援しております、一度お住まいの行政機関へのご相談をお勧めいたします。

カテゴリー:耐震診断・耐震補強

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