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日本の山林事情

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日本の山林が危ない!?

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エコリフォーム通信■住まいの知恵袋 2013年3月8日号(第150回)
毎週金曜日発行
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今日は、最高気温22度!だそうです。
街行く人もすっかり軽装で、春ですねぇ。

さてさて、今週は水曜日&木曜日と、研修旅行としてエコリフォーム社員皆で
和歌山県まで行って参りました!

以前からお世話になっております、山長商店さんが企画して下さった
「紀州山長の森と紀州材建築をめぐるツアー」
に参加させていただいたのでした!

普段なかなか見ることの無い、森を守り育てる現場でのお仕事や、
伐採された木材が製材される過程を見学することができて、
更に、和歌山ということで、熊野古道も散策!

モリモリ盛り沢山の二日間となりました。

という訳で、今回のメルマガは「紀州ツアー報告:パート1」として
山林見学の様子をお伝えしたいと思います!




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■□ 日本の山林が危ない!?
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日本の国土は、75%が山林であるということをご存知でしょうか。
関東の都市部に住んでいると山を意識することはあまりありませんが、
実は世界でも有数の山国なんですね。

そして、その山林の80%が、実は私有林なんです。

昔から先祖代々林業を営む方が大切に管理してきた・・・・のですが、
近年、その林業の状況は年々厳しくなり、管理しきれなくなった山がどんどん
増えているんです。

昔は、家だけでなく、電柱や、川にかかる橋や、学校や、電車やバスの床など
いろいろな所に木が使われていました。

でも最近は、どこもコンクリートに変わってしまい、
昔ほど木が使われなくなってしまいました。

おまけに住宅においても、木造の家が減ってきてしまっています。
その木造の家でも、安価な外国産の材が使われる機会が増えてきているそうです。

そうなると、木は売れなくなり、どんどん安価で買い叩かれ、
でも、山林を持っているので税金だけは取られる・・・という悪循環に落ち入り、
日本の林業はどんどん苦境に負い込まれてしまいます。

現在では、生活が成り立たなくなり、廃業してしまった業者さんも
多くおられるそうです。

そんな状況下で、大・大・大奮闘されている業者さんの一つが、
今回のツアーを企画された山長商店さんです。

山長商店さんは、江戸時代創業。(今の社長さんは10代目だそうです!)
長く林業を営み、紀伊半島南部に、和歌山・三重・奈良にまたがる
5000ヘクタールに及ぶ山林を所有されています。


【株式会社山長商店さんホームページ】
//www.yamacho-net.co.jp/

そして、独自の木材製材、プレカット加工技術で全国に確かな品質の紀州材を
提供してくださっているのです。


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■□ 美しく管理された山長さんの森を体験!
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私たちを案内してくださったのは、山長商店グループである
「山長林業株式会社」さんの取締役林業部長である、松本さん。
今年63歳という松本さんは、既にこの道40年以上!森の博士のような方です。

今回のツアーでは、5000ヘクタールのうちの一部ですが、
所有管理している山林を、松本さんと一緒に見学させていただきました。

整然と植えられた「杉」そして「桧」が立ち並ぶ美しい山林でした。
苗が植えられる間隔は決まっており、おおよそ1.5m間隔なのだそうです。

旅行でキャンプなんかに行くと、山の木が、整然と並んでいる風景を
ご覧になるかと思いますが、あれは、自然のままにそうなっているのではなく
管理されているからこそなんですね。

場所によって、苗木が植えられた時期が異なり、樹齢が違うそうです。
一番古いものは120年だそうですよ。

私たちが見ると、太さの違いくらいしかわからないけれど、
何十年も山林を管理されていて、木と会話しているかのような松本さんが見ると、
樹齢や、木の状態もスラスラとわかってしまいます。


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■□ 山の管理のお話
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林業の方が管理する人工林は、放っておけば勝手に木がワサワサ生い茂る
わけではありません。

森に親しんでいないと、何となく
「木は何百年も生きるのだからそのままにしておけば良い」・・などと
考えてしまう方も多いかもしれません。

しかし、木も、管理が行き届ない悪い環境の中で腐ったりすれば、枯れます。

人工林の場合、建材として適切な時期が来たら伐採し売ることで、
お金にしなければ、林業者さんは山を管理しきれません。

ある程度の樹齢で伐採し、新しい苗木を植えて再び育てる必要があります。

植えられた苗木は何十年もかけて大きな木になりますが、それも、
放っておけば勝手に育つ、という訳ではありません。

●木の成長を妨げる雑草を取り除いてやる

●木が生い茂りすぎると日光が入らなくなり、害虫や腐りを招くため、
ある程度、枝を取り除いてやる

●木が順調に、20年~30年生長してくると、森の中が混み合ってきます。
そうなると、それぞれの木が細くなったり、害虫がついたりします。そこで、
適度に間引きを行い、残った木がしっかりと育つようにしてやる

などなど・・・

実際に、山長さんの森で伐採された木の断面図も見せていただきましたが、
丁寧に何十年も管理されて育てられた木は、ぎっしりと詰まった年輪を
刻んでいて、とても綺麗でした。

そういった木は、やはり強さも違うのだそうです。



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■□ 60年という長いサイクルをかけて
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木は、長い年月をかけて大きくなります。
山長さんでは、最初に苗木を植えて、伐採するのは60年以上後になるそうです。

苗木を植えた人は、伐採する頃にはもういない・・かもしれません。

60年の間には大きな台風がやってきて、育ててきた木がなぎ倒されて
しまうこともあるそうです。

何とも気の長くなるようなサイクルですが、その中で、多くの手間を、
広大な山全体に対してかけながら、山を育て、自然と共に生きるのが林業です。

そうやって、日本人は、先祖代々、山を守ってきたのです。

しかし、近代になり、前述のように状況が急速に変わりつつあります。
山は管理する人がいなくなると、荒れてゆき、ついには枯れた木ばかりの
枯れ山となってしまいます。

もし、国土の半分以上が立ち枯れの山や森になってしまったら・・・
環境に大きな悪影響が出る事は避けられないことでしょう。



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■□ 春の悩み「花粉症」も、結局は山が管理しきれていないのが原因
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春になると悩まされる花粉症!
この花粉症、「杉の木」ばかりが悪者にされてしまっていますが、
根本的な原因はそこだけではないそうです。

杉の木が花粉を飛ばすのは、「自分の生命が危ぶまれている」時なんです。
腐ってきたり、虫にやられたりして、もう生きていけない、と木が感じた時、
子孫を残そうとして花粉を飛ばすのです。

つまり、健全に管理されている杉であれば花粉は飛ばないのです。

しかし、現実はそうもいかず、命の危機に瀕した杉の木から、
花粉がバンバンと飛ぶ、という訳です。

花粉は、木の悲鳴のようなものなのかもしれません。


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私たちができることは微力かもしれませんが、この現状を少しでも
改善できるように、国産の材の良さを広めたり、お客様にご提案させて
いただければ、と思わずにいられませんでした。

実際に、日本の家であれば、湿気の多い日本の気候の中で強く育った
国産の材を使うのが最も安心でもあります。
新築やリフォームをお考えの方は、是非ご検討いただきたいです。

まだまだ書ききれないことも沢山あるのですが、まずはこの辺で。

次回「パート2」では、丁寧に育てられ、季が熟してついに伐採された木が
製材される過程の見学レポートをお届けします!

それでは、また来週!

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