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特別な時間を過ごす クラシックな洋館レストラン
topics1705.jpg 結婚記念日や誕生日など、特別な日にはちょっとかしこまった空間でとびきりのディナーを楽しみたいものですね。
話題の最新レストランもいいですが、大正時代や昭和初期に建てられた洋館で食事をいただくひとときも素敵です。
現代建築ではなかなか見られない緻密な装飾や、当時最先端だった建築様式など、料理のおいしさ以外にも見所が満載で充実した時間を過ごせそうです。

今回は、クラシックな洋館を利用したレストランをご紹介します。
時代を超えて残っている建物はどれも一見の価値があるものばかり。
新しい建物が次々に誕生している今だからこそ、「温故知新」の精神で出かけてみたいですね。

小笠原伯爵邸

日本では珍しいスパニッシュ建築。イスラム風シガールームも必見です。

昭和2年に建てられた小笠原伯爵邸。この邸宅が1年半の歳月をかけて全面改修され、レストランとしてよみがえりました。

小笠原伯爵は旧小倉藩主であり、礼法の宗家「小笠原流」の第30第当主です。伯爵は豊富な海外体験をもとに、日本では希少なスパニッシュ建築の邸宅を70年以上も前に建てました。
エメラルドグリーンのスペイン瓦やクリーム色の外壁、特製のタイルを用いた装飾は今見てもとてもモダンです。

中に入ってみると、ロビーの天井には天空を舞う鳩を描いたステンドグラスが。天窓からは、やわらかな光が降り注いできます。

食堂には伯爵が家族と一緒に囲んだであろう大きなダイニングテーブルが置かれています。さらに喫煙室(シガールーム)は日本ではあまり見ることのできないイスラム風の装飾が施され、煙草を吸わない方もきっと訪れてみたくなる場所です。

■ TEL:03-3359-5830

■ 住所:東京都新宿区河田町10-10

■ url://www.ogasawaratei.com/

シェ松尾・松濤レストラン

親戚の洋館に遊びに行く気分でくつろげる、ドイツ様式の民家。

イギリス人建築家が大正9年に建てたこの屋敷は、ドイツ様式の民家といわれています。
昭和55年に、三ツ星レストランの「ラセール」や「トロワグロ」で活躍してきた松尾シェフが、内装や調度品などを自らコーディネートしてオープンさせました。

改築や増築を繰り返しているため大正時代とは間取りが変わっていますが、床や天井、窓ガラスなど当時をしのばせる箇所もあります。豪奢な洋館というよりも、隠れ家的な民家のたたずまいで、玄関には大きな庭木が植えられています。

食前酒を楽しめるバーはアール・デコ調の鏡や古い暖炉などがあり、ゆったりと過ごすことができます。
ダイニングルームは「親戚のおばさんが住む洋館に遊びにきたようにくつろげる」というのがコンセプト。窓からはきれいに整えられた庭が望めます。
2階のインペリアルルームは皇太子様と雅子様も利用されたそうです。

■ TEL:03-3485-0566

■ 住所:東京都渋谷区松濤1-23-15

■ url://chez-matsuo.co.jp/restaurant/shoto/

ロアラブッシュ・ミュージアム1999

アール・デコ建築の館内にはアール・デコ美術家エルテの作品がいっぱい。

昭和9年に建築された青山の洋館。資産家の千葉直五郎氏が息子と公爵令嬢の結婚祝いに贈ったとされる邸宅は、当時流行していたアール・デコ様式の建築が特徴。昭和56年に会員制クラブとしてオープンしました。

施設名の「1999」には、当時ブームだったノストラダムスの大予言で1999年に世界は終わるといわれていたため、「1999年までは飲んで食べて、人生を謳歌しよう」とい想いが込められているそうです。

館内ではアール・デコの美術家として知られるエルテの作品を随所で見ることができます。エルテのコレクションは世界でも有数といわれ、希望すれば館内を案内してもらうこともできるそうです。
地下は隠れ家的な空間でカジュアルにフレンチが楽しめるビストロ、1階は特別な日に行ってみたい本格的なレストラン、2階は会員制のバーになっています。

■ TEL:03-3499-1999

■ 住所:東京都渋谷区渋谷4-2-9 1F

■ url:https://www.1999group.com/restaurant/

リストランテASO

優美な曲線を描く螺旋階段を上れば、ヨーロッパの香り漂う空間が広がります。

昭和14年に建てられた個人の邸宅を改装して、平成9年にオープンしたレストラン。ルネッサンス時代の建築様式によるテラコッタの回廊やアンティーク家具などで往時をしのばせる内装になっています。
中庭には樹齢300年といわれるけやきの木があり、色とりどりの花々も目を楽しませてくれます。

1階のダイニングは30席あり、木のぬくもりに包まれた空間は時の流れまでも、いつもよりゆっくりと感じられそう。1階と2階をつなぐ螺旋階段の優美な曲線も見所のひとつです。
2階は個室としても利用でき、アンティークな家具に囲まれた部屋から望む季節の花々が咲き誇る中庭の眺めにきっと心癒やされることでしょう。

併設されているミケランジェロカフェは、パリのオープンカフェを思わせる開放的な雰囲気に溢れています。

■ TEL:03-3770-3690

■ 住所:東京都渋谷区猿楽町29-3

■ url:https://www.hiramatsurestaurant.jp/aso/

綱町三井倶楽部

三井家の迎賓館にふさわしい、重厚で豪奢な建物。いくつもの部屋があります。

大正2年に建てられた三井倶楽部本館は、もともと日本を代表する財閥・三井家の迎賓館でした。イギリス人建築家のジョサイア・コンドルの晩年の名作といわれています。

石門柱や外壁石材は当時のまま残されていますが、鉄柵などの鉄製部材は第二次世界大戦中の鉄の供出によって喪失してしまいました。戦後に再建された鉄柵は質素なものだったため、平成21年に当時の図面に基づいて再現されました。
建物の北側に位置する車寄せは、コンドルが好んで設計したという正方形。車寄せから階段を上がった玄関にはステンドグラスが輝いています。

小サロンをはじめとする各室は英国18世紀のジョージアン様式、明るい色調でまとめられています。
他にも以前は喫煙室として使われていた中サロン、能舞台が楽しめるホール、音楽室や日本間などさまざまな部屋があります。現在は三井グループの会員倶楽部ですが、会員からの紹介があれば一般でも利用可能です。

■ TEL:03-3453-3011

■ 住所:東京都港区三田2-3-7

■ url://tsunamachimitsuiclub.co.jp/

料理で最も大事なのは味ですが、それをいただく空間によってもおいしさが変わってくると思います。

「この場所に豪華なドレスを着た貴族が集っていたんだ」「この車寄せには馬車も停まっていたんだ」などと当時に思いを馳せながらの食事は、ちょっとしたタイムスリップ気分も楽しめそうです。

歴史的に見ても価値が高い建築物もあり、あらかじめ連絡しておけば館内を案内してくれる場合もあります。料理のおいしさと共に西洋建築の素晴らしさを味わってみませんか。

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