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全国に優れた木材がたくさん!国産材を知る
topics1708.jpg 家や学校などの建物をはじめ、テーブルや椅子などの家具、積み木などのおもちゃまで、「木」でつくられているものを目にしたり、手にしたりすると心がホッとなごみませんか?

日本の国土に占める森林の割合は約7割といわれるほど、木は私たちの暮らしのすぐそばにあり、そして欠かすことができないもの。

今回は、国産の木材の魅力や産地などをご紹介します。

「木づかい運動」って?


[木づかいサイクルマーク]

平成17年度から、林野庁を中心に国民運動として取り組んでいる「木づかい運動」をご存じですか?

これは、毎日の暮らしの中に国産の木材を使った製品を積極的に取り入れていこうという、国民的なエコ活動。
毎年10月を「木づかい推進月間」とし、シンポジウムやイベントなどが開催されています。

実は近年、安価な外国産の木材が多く流通するようになり、国産材のシェアは全体の約3割にまで落ち込んでいるのです。

このまま国産材の需要が減ってしまうと、森が荒れてしまったり、土壌が失われて土砂崩れが起こりやすくなったりするなど、私たちの暮らしを脅かすさまざまな問題が発生してしまいます。

家に木を使ったり、木製の家具やグッズを使うなど、あなたも「木づかい運動」に参加してみませんか?

木づかい.com
HP //www.kidukai.com/

国産材を使うメリットは?

● 地球温暖化防止に役立つ。

樹木が大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を供給するということはよく知られています。

木はただ生やしておけばいいというものはなく、間伐などの手入れをしないと日光が十分に当たらず、緑が失われてしまいます。

● 心身を癒やしてくれる。

木は金属などに比べて熱を伝えにくいので、触れたときにあたたかみが感じられます。

また、木の香りにはリフレッシュ効果や鎮静効果、消臭作用などもあるといわれています。
さらに、木材は細い管がびっしりと並んでいるような構造なのでクッション性があり、床材にすると足腰にもやさしいのです。

● 農山村地域が活性化する。

国産材を使った製品が売れるほど、その対価は山村に還元されます。
それが木材の自給力向上につながり、働き手が増加することで農山村地域の活性化に貢献できます。。

日本全国の地域材と特徴

森林大国日本には、各地に優れた木材がたくさんあります。
代表的なものをご紹介します。

北海道 椴松(トドマツ)

加工しやすく、建築材、器具材、土木材、パルプ材などに利用されます。
モミと似ているので、クリスマスツリーに用いられることもあります。

東北 青森ヒバ

木曽ヒノキ、秋田スギと並ぶ日本三大美林のひとつ。

殺菌性と防虫作用のある精油成分「ヒノキチオール」が含まれ、シロアリやゴキブリなどの害虫を寄せ付けないといわれています。
900年前に建立された中尊寺もヒバづくりです。

東北 秋田スギ

天井板や建具などの高級建築材として使われ、「曲げわっぱ」や「秋田杉桶樽」などの工芸品でも有名です。

木目の美しさから観賞用としても人気で、「赤」「白」「源平」などの等級があり、中でも「赤」が最高級材とされています。

関東 八溝杉(ヤミゾスギ)

素材がよく狂いにくい、木目が美しい、曲げに強いなどの特長から関東きっての良材として高い評価を得ています。
主に建築用材に使われ、小径木は土木用資材などに使用されます。

甲信越・北陸 木曽ヒノキ

長野県の木曽谷から岐阜県の木曽川上流地域にわたる森林地帯で生産される天然ヒノキで、平均樹齢280年もの林が維持、育成されています。

優れた耐久性や抗菌性を持つことで知られ、伊勢神宮の遷宮用材や法隆寺五重塔の心材などに用いられています。

甲信越・北陸 信州唐松

美しい木目と奥深いつやが魅力の木材。
外壁材や外堀材、内壁、腰板などさまざまな場所で用いられます。

赤味のある明るい表情を活かして、フローリングや天井などのアクセントとしても人気です。
時を経るほど、落ち着きのある色味に変化していきます。

甲信越・北陸 尾州桧(ビシュウヒノキ)

秋田スギ、青森ヒバとともに日本三大美林のひとつに数えられる尾洲桧。
江戸時代、このあたりは徳川御三家のひとつ、尾張の領土だったため尾張の別称である「尾州」の名が冠されたということです。

高い強度と耐久性が特長で、伊勢神宮の遷宮の際に後神木として使用されています。

東海 天竜杉

南アルプスの南西部に位置する静岡県浜松市天竜区は、その面積の90%が山林で占められています。

日本三大人工美林のひとつに数えられるこの天竜の林で生育するのが天竜杉です。
国産針葉樹の中でも第一級の最優良材とされ、高い強度から、土台や柱材、縁甲板などに用いられます。

東海 東濃桧(トウノウヒノキ)

岐阜県東濃地方の東部地域を中心に産出される国産材の銘木が東濃桧。
伊勢神宮の式年遷宮の外宮用材として使用される御神木です。

年輪が均一でほぼ真円を呈し、ピンク色でつやがあり、節は小さいかほとんどありません。
主に建築用材に使用されています。

関西 北山杉

京都北部で産出されます。
室町時代から、茶の湯文化を支える茶室や数寄屋の建築に使用されるようになりました。
代表的な建築物としては桂離宮や修学院離宮などが挙げられます。

北山杉は年輪が緻密で皮を剥いた木肌がとてもやわらか、独特の色つやを持っています。

関西 吉野杉

吉野杉が生育する奈良県中南部の川上村、東吉野村、黒滝村を中心とする吉野林業地帯は杉やヒノキの生育に非常に適した気候風土。
伝統ある人工管理、製材技術と相まって、吉野杉の品質が保たれています。

年輪幅が狭く、節がなく、色味がよいことから高級ブランド材として評価を得ています。

四国 相生杉(アイオイスギ)

徳島県の南部に流れる清流・那賀川の上流に位置する那賀町は、かつて相生地区と呼ばれ、この地で産出される国産杉を相生杉といいます。

杉は一般的に40年前後で伐採されますが、相生地区では60年以上の太りきらなかったもののみを選んでいます。
美しい木目を活かしてフローリング材などに用いられています。

四国 徳島杉

日本各地で生育する杉ですが、中でも徳島の杉は「徳島杉」としてブランド化されています。

他地域の杉に比べて高い強度を持ち、新築やリフォームの際の柱や梁の構造材としてはもちろん、外壁や内壁、フローリング材、つくり付け収納の家具材など広く使用されています。

九州 八女杉(ヤメスギ)

福岡県の南部、八女郡一円から産出される国産材。
木目が美しく、年輪が詰まって赤身が多いことから「美林の八女杉」と呼ばれています。

建築材として使用すると心材に赤身が多くつやがあり、磨丸太(みがきまるた)材としては通直で真円性に優れるという特長を持っています。

石畳やレンガ造りの建物が多いヨーロッパの「石の文化」に対し、日本は「木の文化」といわれてきました。

日本の地で育った、日本の木材の素晴らしさを改めて見直して、暮らしの中にぜひ取り入れていきましょう。

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