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最終更新日:2019/12/04(2019/10/01公開)

大好き!日本の木工品

日本の国土の約7割は森林が占めています。日本はまさに「木」の国。そんな日本の木を使った家具や雑貨は、眺めているだけで木ならではのあたたかみを感じますよね。
今回は日本の伝統的な木工技術や、今おしゃれな雑貨店で人気の新しい木工品の情報をお届けします。

日本の木工をささえる5つの伝統技術

日本の木工技術のレベルは非常に高く、世界に誇れる伝統文化です。日本の木工の柱である5つの伝統技術をご紹介します。

● 指物(さしもの)

箪笥や棚といった箱型の木工品に欠かせない技術で、釘を1本も使わず、板同士を差し合わせて組み立てます。江戸、京都、大阪で特に繁栄しました。

● 挽物(ひきもの)

ろくろや旋盤で回転させた木材にかんなを当て、形を削り出します。形を作る木地師、下地を塗る下地師、漆を塗る塗師(ぬし)などの分業で作られます。

● 刳物(くりもの)

木を刃物でくり抜いて容器を作ります。最も原始的な技術で、臼やしゃもじなどが代表的。削り跡を残したり、滑らかにしたりと仕上がりはさまざまです。

● 曲物(まげもの)

薄く削った木材を曲げて作るもので、わっぱがよく知られています。木材をお湯につけて曲げる「湯曲げ」と、ノコギリで目を入れて曲げる「引き曲げ」があります。

● 結物(ゆいもの)

短冊状の木片を円筒型に並べ、たがで締めたもの。酒や醤油などの醸造業を中心に発展しました。水が漏れないように木を組み合わせる高度な技術が要求されます。

木材の種類

日本にはたくさんの種類の木があり、木の持ち味や特性に合わせて、用途も異なります。

針葉樹

  • ・・・軽くやわらかく吸湿性に優れる木材です。建築、家具、下駄などに使用されます。
  • 檜(ひのき)・・・強度があって耐久性に優れ、仏像などの彫刻、曲げ物、建築などに用いられます。
  • 赤松・・・檜よりも強度があり加工しやすく、年数とともに飴色に。建築、枕木、パルプ材などに使用します。
  • 檜葉(ひば)・・・耐久性、耐水性に優れます。建築、漆器、桶などに広く使われています。

広葉樹

  • ・・・日本の木材の中で最も軽く、吸湿性に優れています。家具、羽子板、彫刻などに使われます。
  • 欅(けやき)・・・木目が美しく、耐久性、耐湿性に優れ、建築、家具、太鼓などに使用されています。
  • ・・・軽くてやわらかな木材です。家具、仏壇、囲碁や将棋の盤、ピアノなどに使用されています。
  • ・・・桜は保存性が高くて加工しやすい木材です。家具、楽器、彫刻などに用いられています。

その他

  • ・・・日本にある600種類の竹のうち、10種類ほどを竹工芸で使用します。竹ひごにして小物などの形に編みます。

木工品のお手入れ方法

木工品を手に入れたら、大事に使いたいものです。木工品のお手入れにちょっと気を使うと、ぐっと長持ちしますよ。

● 高温に気をつける

基本的に食器洗浄乾燥器や電子レンジでの使用は避けましょう。直射日光に当てたり、コンロの近くなど温度が高いところに置くのもおすすめできません。

● 湿気と乾燥に気をつける

木工品は極度の湿気も乾燥も苦手です。洗ったあとは、ふきんで水気を拭き取ってください。冷蔵庫の中はとても乾燥しているので、入れないようにしましょう。

日本の伝統的木工品

箪笥や指物、細工物など、一度は手にしてみたい日本の伝統的な木工品をご紹介します。

岩谷堂箪笥(岩手県)

南部鉄器を用いた金具が特徴的。箪笥の材料には欅や桐などを使用し、生産が始まったのは18世紀といわれています。

大館曲げわっぱ(秋田県)

曲げわっぱで唯一、国の伝統工芸品に指定されています。今から400年ほど前、武士の内職として曲げわっぱ作りが推奨されたことで発展したそうです。

春日部桐箪笥(埼玉県)

江戸時代のはじめ、日光東照宮の建立のために集まった職人が春日部に移住し、箪笥を作り始めたのが起源といわれています。材料は桐で、吸湿性がよく軽くて燃えにくいのが特長です。

江戸指物(東京都)

江戸時代、幕府がさまざまな職人を江戸に呼び寄せたことで生産が始まったといわれています。釘を使わずに組み上げるのが特徴で、武家や商人が愛用していたそうです。

加茂桐箪笥(新潟県)

箪笥の中で最高級品とされ、桐箪笥の生産高では日本屈指。18世紀の後期から生産され、軽くて丈夫なことから高い人気を誇っています。

南木曽ろくろ細工(長野県)

木材をろくろで回転させながら、かんな等で成形します。檜や栃、桂などの木材が用いられ、美しい木目を活かした仕上がりが特長です。

井波彫刻(富山県)

18世紀頃、寺の建立のために集まった彫刻の職人が技術を伝えたのが始まりといわれています。欅や桐などの木材を使い透し彫りを施した仏像など、芸術性の高さに定評があります。

京指物(京都府)

平安時代から作られ始め、14世紀頃には専門の職人が製作するようになって規模が拡大したそうです。伝統工芸品に指定されています。

大阪欄間(大阪府)

奈良時代、寺社建築用に作られ始め、江戸時代には庶民の住宅にも取り入れられるようになりました。木材の美しさを活かした彫刻が施されています。

宮島細工(広島県)

厳島神社建立の際に集まった職人たちによって発展していったといわれています。しゃもじや器など、手軽なお土産物としても人気です。

別府竹細工(大分県)

14世紀頃、行商に用いられるカゴを作ったのが始まりといわれています。マダケ、ハチク、クロチクといった竹を使用し、塗装などを行わない素朴な仕上がりです。

おしゃれ&ナチュラル!今注目の木工品

木工品は伝統的なものだけではありません。職人さんたちのアイデアで、新しい木工品もいろいろ生まれています。

● 吉野杉の御朱印帳

矢羽根柄のような貼り合わせがアクセント。神様にも一目置かれそうです。

● 吉野杉の熨斗袋

樹齢200年を超える吉野杉を使用。まわりとは一味違う熨斗袋を探している方に。

● 竹のちゃぶ台

数年で成長し、植林の必要がないエコ素材として注目されている竹。折りたたみ式なので収納も便利です。

● 桜のランプ

透明なシートの面に薄くスライスされた桜の突き板を貼り合わせたランプ。和室・洋室どちらにもマッチします。

● 檜のスリッパ

2枚の檜を伸縮素材でつないでいるので、足の動きに合わせてソールが曲がり、履きやすさ抜群です。

木の家に住むのはなかなか難しくても、木工品なら暮らしに取り入れやすく、気持ちもほっこりとあたたかくなりそうですね。日本の木を使った木工品を、みなさんもぜひ使ってみてください。

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