築40年の家をリフォームして何年住む? 中古住宅リフォーム成功のカギ

エコリフォームのwebスタッフ柴田です。

みなさん、「中古住宅を買って、リフォームするぞ」と決意したら、次に何をしますか?

まずは資金計画を立てて、中古住宅を選び、どんなリフォームにするか考えますよね。
「資金は両親に協力してもらおう」
「どこのどんな家を買うのがいいかな」
「やっぱり子ども部屋も用意してあげたいね」

なんてことを家族で話し合うのも、もちろん大事です。

でも、もう一つ、よーく考えておきたいことがあるんです。
それは、「リフォーム後の家に、どのくらい長く住むか?」です。

そもそも家って何年住めるの?

まず、そもそも家は何年住めるんでしょうか。
リフォーム後もずっとずっと死ぬまで住み続けたい~~~と願っても、あちこちガタがきて住めない状態になってしまっては、元も子もありません。

木造住宅について言えば、以前にも調べたことがありまして、こちらの記事に書いてありました。

国土交通省「住宅に関する価格評価手法【指針参考資料5】建物の平均寿命について」によると、固定資産台帳から推測される木造住宅の寿命は、2011年調査で約65年です。

用途1997年調査2006年調査2011年調査
木造専用住宅43.53年54.00年65.03年
出典:論文「建物の平均寿命実態調査」(2013年1月) 早稲田大学 小松幸夫

65年だとすると、築50年の家をリフォームしたら、あと15年しか住めません。
15年、どう思いますか? 20代の私なら「ずいぶん長いな~」と思っていたかもしれませんが、アラフィフの今は「あっという間じゃん!」と思います。

ただしこのデータをよく見ると、1997年から2011年の14年間で、木造住宅の寿命は約1.5倍になっています。ということは、2023年の現在はもっと寿命が延びている可能性が高いですね。

築古の中古住宅が人気!?

公益財団法人 東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2023年04~06月)」によると、2023年上半期に首都圏で成約した中古戸建住宅の約25%が築31年以上だそうです。

「首都圏不動産流通市場の動向(2023年04~06月)」より

「そんなに古い中古住宅ばっかり売れてるの~?」と勘違いしそうですが、他は5年刻みで、築31年以上がまとまっていることにご注意ください。この中には築40年、50年、果ては築90年くらいまで混ざっているかもしれません。

とは言え、築年数が長い中古住宅でも、しっかりリフォームすれば十分に住めます。築年数の浅い中古住宅よりも価格は安いし、古民家の趣もあったりして、好きな方にとってはたまらない物件とも言えます。

▲例えばこちらの事例では、レトロな雰囲気の中古住宅を気に入って購入されました。
「和の雰囲気を残したレトロな中古住宅耐震リフォーム」より

実際、エコリフォームでも、「古い中古住宅を購入してリフォームしたい」というお問い合わせをいただくことが増えています。

例えば、築40年の家をリフォームしたら何年住める?

そこで冒頭の話に戻ります。
中古住宅をリフォームして住むことはできますが、「そこでどのくらい長く暮らすか」をよーく考えてみてほしいのです。

例えば10歳の子供を持つ40歳のご夫婦が、築40年の中古住宅を購入してリフォームしたとします。
リフォームした家で暮らして20年が経ち、家は築60年、子供は30歳、ご夫婦は60歳です。
そろそろ家の寿命が近付いてきました。子供はそろそろ家を出て独立するかもしれません。ご夫婦も定年退職する頃です。

これが、築40年の家をリフォームして、20年住んだご家族の姿です。

きちんとメンテナンスしていれば、同じ家でさらに10年、20年と暮らし続けることは可能でしょう。
しかし、本当に同じ家に住み続けたいと思うでしょうか?

子ども部屋は使われなくなり、2階のお部屋に上がるのも徐々に億劫になります。設備や外観も古びてきた家です。

20年後の家族の形を考えてリフォームする

その時になってあわてないよう、中古住宅を購入してリフォームする時点で、20年くらい先の未来を考えておきたいものです。

中古住宅をリフォームして、20年住んだら、どうしたいですか?

  • 老後も暮らしやすい家に、再度リフォームする
    →それなりの資金が必要です。
    →さらに20年後、後期高齢者になったらどうしますか?
  • 売却する
    →築年数が長くなっても売却できる立地・建物でしょうか?
    →どこに住み替えるかも考えないといけません。
  • 子供に相続させる
    →子供がどんな職業に就くのか、早いうちに結婚するか…なかなか予測が難しいですね。
    →2世帯にするのか、別居するのかも悩みどころ。
  • 賃貸住宅として貸し出す
    →賃貸住宅として需要がある家でしょうか?
    →賃貸用として、多少なりともリフォームが必要になるでしょう。

この先何が起こるのか、計画通りに進むかどうか、先のことはわかりませんが、とりあえず20年後を一区切りとして考えてみるのはいかがでしょう。

リフォーム後の家に、どのくらい長く住むのか。
しっかり検討してから中古住宅を買っても、決して遅くないと思いますよ。

リフォームプランから詳しくご紹介している「エコリフォームのリフォーム事例」を参考にして、中古住宅リフォームをぜひ成功させてくださいね!

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