
小さな子どもがいると、気づけばリビングがカオス…。
片づけても5分で元通り、なんて日常茶飯事ですよね。
でも、ちょっとした「置くだけ収納」を取り入れるだけで、驚くほど散らかりにくい家になります。
今日はインテリアコーディネーターの視点から、家族みんながラクに片づく収納術をご紹介します。
1. まずは“動線”を観察。散らかる理由の9割は動線のズレ
散らかる家には理由があります。それは “片づけたい場所”と“戻す場所”の距離が遠いこと。
例えば
・絵本はリビングで読むのに、本棚は子ども部屋
・毎日使うランドセルや保育園バックはクローゼットにしまう …など。
子育てしていると、1分で片づけられる事も、『ママ~』の一言で出来なくなります。
特に小さい時は『ちょっと待ってて~』という言葉が通じない国に暮らしているのではないかと思うほど、ちょっとでも待ってくれません。。。。
それなのに、絵本をリビングで読んで、その本をリビングではない場所に戻すなんて、絶対に無理!!
動線に合わせた収納をリビングの近くに「置くだけ」で作ると、片づけのストレスが激減します。
2. ランドセル・保育園バッグは「置き場」を作るだけでOK
ランドセルや保育園バックは子ども部屋に戻すのは現実的にむずかしいので、
リビング近くに“置くだけロッカー”を設置するのが正解。
▶ポイント
・カゴやワイヤーバスケット・箱などをひとつ置くだけ
“クローゼットや引き出しにしまう”のではなく、放り込むだけのレベルにすると、自分から片づけてくれます。
ここで大事なのが・・・
カゴやワイヤーバスケットは、インテリアになじむもので、大人がテンションが上がる物!

そうすることでリビングから見えていても乱雑になりません。どうしても子供が好きそうなキャラクター物やカラフルな物を選びがちですが、それで子供が喜ぶのは一瞬のこと。それよりも子供は自分専用の『置き場』ができる事が嬉しくて、喜んで置いてくれます。その子のマークを貼ったり、お気に入りのキャラクターのシールを1枚張るだけでOK!それだけで『〇〇ちゃんの専用スペース』になります!
3. おもちゃは1軍と2軍にわける
持っているおもちゃを全部リビングに置いておくのは不可能です。それこそおもちゃであふれてしまう。そこで1軍と2軍を作りましょう。そして『捨て候補ボックス』も作っておく。
<1軍>
・今、まさに遊んでいるおもちゃ。
・毎日、もしくは1週間に1回は遊ぶおもちゃ
<2軍>
・2週間~1か月に1回は遊ぶおもちゃ
<捨て候補ボックス>
・1か月捨て候補ボックスに入れておく
1か月~2か月、捨て候補ボックスに入れておいて、遊ばない・思い出さないものはもう処分を考えましょう。すぐに捨てないのは、使っていないと思っていても、実はたま~に遊んでいて、結構子供が気に入っているおもちゃの可能性があるからです。親から見ると、ゴミ?と思うものも💦
なので1か月、保管して、それで遊びたいと言わなくなった頃に処分を考えます。
そして1軍はリビングに2軍はリビング以外に収納します。
ここで大事なのが、交換制にすること!!
そして2軍は子供の手が届かない、もしくは内緒の場所に置く事。
2軍のおもちゃで遊びたくなった時は、何か1軍のおもちゃと交換制にします。そうすることで、一定量のおもちゃしかリビングに無い状態にします。
交換制にすると、『今これ遊ばないから違うおもちゃ持ってきて~』と自分から籠を持ってきます。笑
1軍と2軍に分ける事で、いつもそこにずっとあるおもちゃより、しばらく見ないおもちゃの方が新鮮なようで、一回飽きたおもちゃ(2軍)でも楽しく遊んでいるようですよ!
捨て候補ボックス制度も親にとってはとっても重要。本当なら、雑多なおもちゃは一掃してしまいたいところ。でも子供にとっては大切に思っていたおもちゃもあります。
捨て候補ボックスを作る事に意味があります。捨て候補を選択して、減らしていかなければ増える一方。たとえ1軍2軍に分けていても、3軍、4軍を作らないと管理できないほどおもちゃは日々増えていきます。捨てるときは子供に聞いてから~と何かの育児書に書いてありましたが、我が家の場合、聞いたら全部『いる!!』というので、まだ今は親が判断しています。
もう少し大きくなって理解できるようになったら、ポイント制にして、1つおもちゃを処分できる毎にシールが溜まり、目標の数まで溜まったら、新しいおもちゃを1つ交換という『おもちゃ処分ポイントカード』を作ろうと思っています。
4. リビングに置くなら「見せても可愛い収納」を
おもちゃの置くだけ収納はリビングの一角に置くことが多いので、
インテリアとして馴染むデザインを選ぶのが成功の秘訣。
先ほどのランドセル収納と同様、リビングに置くなら大人目線で収納を選びましょう。
▶ 例えばこんなアイテム
・ラタンや布バスケット(自然素材で馴染みやすい)
・北欧調のウッドボックス
・シンプルなワイヤーバスケット
生活感を隠しながら、子どもの動線に合う収納が作れます。
子供用のカラフルな収納家具を置いても喜ぶのは一瞬。子供は収納する器よりおもちゃが欲しいのです。おもちゃを入れる箱は極力シンプルで飽きのこないデザインを選ぶと、おもちゃ収納を卒業したときに違う用途にも使えますよ。
5. 毎日使う細かいモノは“トレーひとつ”で片づく
髪ゴム、リモコン、塗り薬、充電ケーブル…。
「とりあえず置き」が散らかりの原因に。
リビングのサイドボードやTV台に “平たいトレー”をひとつ置くだけで、散らかりが劇的に減ります。
子どもが片づけるというより、
大人の“ファミリー共有スペース”として機能する収納です。
我が家では、子供の塗り薬や、体温計など毎日使うけれど、子供の手の届かないところに置きたい細々したものが沢山あります。
高い位置のカウンターに置いているのですが、どうしても生活感が・・・
なので、小さな箱に、ざっくりと入れて置場を作っています。
定位置を決める事で、空間がすっきりすると同時に、お世話をする大人が物の場所を把握する事にも役立ちます。ここにあるとわかればママじゃなくてもパパでもばあばでもわかりますから!
使いたい場所に使う物を置く事で、アレどこ行った?を防ぎます。
6. 玄関は「ざっくりと物の定位置」を作る
玄関が片づかない家は、家全体が散らかって見えがち。玄関が散らかっていると運気も落ちてしまいます。玄関をスッキリさせる秘訣は、カウンターや床に物を置かない事。
●玄関のカウンターに直接鍵やらマスクやら、印鑑やらを置かない。
●上着や、自転車のヘルメット、バックなど床に置かない
ベストはシューズインクローゼットがあって、帰ってきたら上着をかけるクロークがあり、バックを置けるスペースがあることですが、東京23区内ではそんなに広く収納に使えません。
ではどうしたらよいのか。
①カウンターに、バラバラ色々なものを置くと乱雑に見えるので、トレーを置き、そこに置くことをルールにする。
②玄関に上着をかけるフックを付ける
③ヘルメットは大きな箱やかごを用意してそこに置く!

帰ってきて“ただ置くだけ”で成立するので、長続きします。
我が家ではまだ子供が小さく、上着も小さいのでヘルメットと上着は同じ籠に収まります。帰ってきて、ヘルメットを取って上着を脱がせて、、していると1人が走り出しますので、下の子もささっと脱がせて、ヘルメットと上着を籠に、ボンと入れておしまい。
少し前までは、玄関にヘルメットと上着が散乱している状態で、次の動作に移り、少し時間が空いた時に片づけていたのですが、その時間さえないので今はこのシステムにしました。
床にヘルメットが転がっていたり、服が脱ぎ捨てられている状況よりずっと良いです!
まとめ~家族みんなが続けられる収納が最強~
収納の良し悪しよりも大事なのは、“無理なく続けられるか”。
子どもが自分で片づけられる仕組みは、家族のストレスを減らし、生活が驚くほどラクになります。
散らかるのは性格ではなく、仕組みの問題。
置くだけ収納はその仕組みを簡単に整えてくれる、最強の味方です。
これはここ!という物の定位置が決まれば、片づけはずっと楽になります。
我が家では、新しいおもちゃを買うと、子供から『これはどこに仕舞う?』と聞いてくるようになりました。おもちゃの帰る家(しまう場所)を作ってあげると、おもちゃの家を覚えて、遊び終わったら戻すようになりました。
子供がいるから仕方ない、どうせ散らかるから、と思っているといつまでたっても片付かない家になってしまいます。
子供と楽しく、おもちゃや物の帰る場所を決めてみて下さい!意外と率先して片づけてくれるかもしれませんよ!
そして完璧に綺麗にするのは、あきらめましょう。昨日は綺麗に片づけられた!
よしこれで明日からは綺麗なリビングになるぞ!と思っても、次の日は、『おもちゃはお家に帰りたくないって言ってる』とかなんとか・・・
そんな日もあります。笑
ただ、定位置が決まっていない物は確実にあふれてしまうので、定位置だけは決めてみて下さい。
我が家も定位置が決まっていない自分の服や荷物があふれがち、、年末までに何とかしなければと思っています!

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