■ 土佐和紙の歴史
その起源は古く、平安時代にさかのぼります。
1400年も前から作られ続けてきた土佐和紙は派手でない、自然で素朴な風合いが魅力です。
「紙を作る国」と書物にも記録されていたのだそうです。
1000年以上もの、歴史がある和紙なんですね。
土佐和紙は昭和51年に、日本の伝統工芸品として指定を受け、土佐和紙を代表する
「土佐典具紙(とさてんぐし)」と清帳紙(せいちょうし)は国の「無形文化財」に指定されています。
■ 住まいの中での土佐和紙

住まいの中で、土佐和紙の用途として多いのは、壁紙や照明のシェードとしての使い方です。
和紙って、紙だから、ビニールクロスに比べると、弱そう?汚れやすそう?って
思われるかもしれません。
確かに、紙ですから、水雑巾でザッと拭くことはできませんので、お水がいつも
掛かる場所には不向きです。
でも、居室など、場所を選んで使えば、それを上回る良いところが、和紙壁紙には
あるんです。
■ 土佐和紙の特長
【1】天然素材
土佐和紙の原料は、ケナフ、木材パルプ、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、
がんぴ(ジンチョウゲ科の落葉低木)等の天然素材です。
火災、焼却時も有害ガスの発散はありませんし、そのまま破棄しても土に還ります。
【2】調湿作用
紙は木と同じで、呼吸をしています。室内の湿度が高ければ湿気を
吸い、乾燥していれば湿気を出してくれるので、夏は涼しく冬は暖かく
過ごす事ができます。
壁紙の裏側に湿気がたまることもないので、結露、カビが発生することもなく、
健康的です。
【3】調光効果
和紙のランプシェードを、ご覧になったことがありますか。
なんともいえない、やわらかな光が、心を落ち着かせてくれますよね。
和紙の表面は、繊維がランダムに並んでいるため、光を乱反射します。
室内に差し込んだ日の光や、夜の照明の明かりも、壁や天井に張られた土佐和紙に
当たって、やさしく室内を包み込んでくれます。
【4】静電気が発生しない
和紙壁紙は、静電気が発生しないので、ホコリがくっつきません。
長年の間に冷蔵庫の裏がホコリで真っ黒なんて事が、無いんです。
和室に和紙のシェードの照明を選んでいらっしゃるお宅もありますが、その灯りの下に居ると、
とても落ち着いた気持ちになるのは、この効果のお陰なんですね。
【5】音を和らげる
和紙は、光と同様、音もやわらかくする機能を持っていて、大きな音もやさしく私たちの耳に
届きます。
【6】吸音効果
なんと土佐和紙は、光と同じように音も分散させます。
大きな音も、やわらかく反射して、私たちの耳に届きます。
【7】風合い

和紙は自然素材ですので、時間がたつほどに色々なものを
吸収しながら、味わいを増していきます。
悲しいことに、経年すると古ぼけた感じになってしまう
ビニールクロスとは、ひと味違った空間を、
手に入れることができます。

現在でも、和紙の原料である楮(こうぞ)、三椏(みつまた)は全国の55%が高知県で
生産されています。
余談ですが、皆さんのお財布に入っている1万円札も、土佐和紙三椏で作られているのだそう
です。
人の手から人の手へ渡る紙幣は、丈夫でなきゃ、持ちませんから、このことからも、
土佐和紙の丈夫さも、よく分かりますね。
もちろん、自然素材ならではの注意点もあります。
防水処理がされていませんので、トイレなどの水周りリフォームには不向きです。
また、ロットによって、色の違いなどが出てきますので、あらかじめご注意くださいね。
~実際に和紙の壁紙を採用した、日本家屋のリフォーム事例です~
>>思い出の詰まった日本家屋を耐震リフォーム
2階の一部分に、和紙の壁紙を採用いたしました。シンプルながら素敵なアクセントになりました。
また、和紙は和室だけでなく、実は洋室にも雰囲気良く馴染みます。
普通の壁紙じゃないものを!とお考えの方は、ぜひ候補に入れてみてくださいね♪