■タイルカーペット
使用する空間に合わせて、タイルのように定形のものを敷き詰めて使用する。
大きさは、45cm角や50cm角が一般的。表面は主としてタフテッドカーペットまたは
ニードルパンチカーペットです。
室内の配線対策から開発されたタイルカーペットは、強度、メンテナンス性、施工性、
物流性に有利性を見出し、又収縮性など物理的性能も改善され、プリント技術の開発により、
今ではデザイン性を主体としたフロアースタイルの新しい分野を構成しています。
また、施工性の容易さから家庭内の廊下やキッチンに多様されており、
必要な部分に敷き並べるだけなので簡単に施工できるほか、木の床、塩ビタイル、
コンクリート、モルタルなど、ほとんどの下地に対応できます。
■段通
段通(だんつう)は、もっとも歴史の古い手織りカーペットです。
その製法は、地経糸にパイルを結び、これを1本1本カットしながら織って
いくものです。屋内敷物用織物のうち、手織りの高級品の称。地糸に麻糸や綿糸を使い、
羊毛などの毛を結びつけて立毛にし、さらに各種の色糸を織り込んで模様を表したています。
パイルの結び方には2つあり、1つはペルシャ緞通に代表される「センナ結び」、
1つはトルコのヘルケシルク緞通に代表される「ギョルデス結び」があります。
基本的にはこの2つのいずれかで織られています。
段通は通常、単位面積あたりのパイル数が多いほど手間がかかり、
また繊細な柄を作る事が出来るのです。パイルの一方を引っ張っても結びが
堅くなるだけで抜けない組織になっています。
また、製造技術に熟練を要すること、量産できないこと、耐久性が大変優れていること、
色、柄が繊細であること等、現在では美術工芸品的な意味合いをもったカーペットです。
■タフテッド・カーペット
タフテッド・カーペットは、基布とパイルを同時に織り上げる織カーペットと違い、
タフト機に仕掛けられた基布の上からパイル糸を通した針を刺し込んでパイルを作る製法です。
パイルの状態は、カットパイルとループパイルで、使用されるタフト機により
タフテッドカーペットのパイル形状が決まります。
いろいろなパイル形状があるタフテッドカーペットですが、パイルはただ単に第一基布にニードリングされている状態で、
それだけではパイルが抜けてしまうため、ニードリングした面(裏面)に接着材(ラテックスなど)を
コーティングしパイルを裏面から固定します。
■アキスミンスターカーペット
アキスミンスターカーペットとは、19世紀後半にアメリカ、イギリスで機械化された織カーペットで、イギリスの地名から名付けられています。
製法で分類すると、ジャカードグリッパーアキスミンスター、スプールアキスミンスター、
グリッパーアキスミンスターがあります。パイル形態はいずれもカットパイルになります。
ジャカードグリッパーアキスミンスターは、ジャカード装置に紋紙を用いて、
パイル糸の入ったキャリーを、それぞれ定められた位置に引き上げ、指定したパイル糸を横一列に並べます。
それをグリッパーで、パイル長に必要な長さだけをも摘み出し、切り揃え、織口に運び、織り込む製法です。
使用色数は8色と12色があります。
■ニードルパンチカーペット
古い歴史のあるカーペットの中で、ニードルパンチは最も新しく、
普及したのは1960年代以後のことです。
ウイルトンのような織りカーペットや、タフテッド・カーペットは、
糸の林立したパイルで表面が形成されているのに対し、ニードルパンチ法では、
繊維をのべ綿状に積層し、これをバーブ(とげ)のあるニードルで突き刺して繊維を
フェルト状に絡み合わせて、裏面にラテックス・コーティングをしたものですので、
表面もフェルトのようにフラットです。
ニードルパンチカーペットには、パイルによるクッション性や高級感がないので、
一般住居用よりむしろ、活動的な場所、例えばオフィス、軽作業場、廊下、遊技場、
集会場、展示場、幼児室などの床材料として適しています。
■ラグマット
ピース敷きや、中敷き、部分敷きともいい、机やテーブル、イスの下などに部分的に敷く
敷物の事を言います。製造方法としては、基布にパイル糸を刺繍して作ります。
手動のフックマシンを使って手工芸的な製法で作られるため、ハンドタフテッドとも言われます。
パイルを1つずつ刺していきますから、パイルの長さや、密度、色や柄を自在に決める事ができ、
手工芸的な装飾性の強いものができあがります。
ラグという言葉は、小さめの置き敷用の敷物のことで、段通やフットドラグのように手工芸的色彩の
強いものは、そういった形で用いるのが一般的です。
また、お部屋の雰囲気、床材とラグカーぺットのそれぞれの素材や色、柄などの組み合わせが
難しいのですが、うまく決まると思わぬ装飾効果が生まれます