お得意様がご所有の賃貸物件のリフォーム工事のご依頼をいただきました。
築年数の長い、RC構造のビルです。
長年お住いだった方が退去され、新しくご入居の方のためにリフォーム工事をして快適にお暮しいただけるように計画いたしました。
長い間メンテナンスをされていなかったため、傷んだ箇所が多く見受けられました。
賃貸物件としてお使いなので、内装はシンプルに明るい空間となるようご提案いたしました。
既存状態
住宅設備も経年していますので、すべて交換していきます。
浴室はユニットバスにするプランもありますが、浴室内が小さくなることや費用面も鑑みて、今回は既存の浴室を活かすことにしました。
給湯器、浴槽は交換し、壁部分は浴室専用のパネルで仕上げていきます。
こちらの場合もそうでしたが、もともと浴槽の横にバランス釜と言われる自然給排気式の給排気が設置されていましたが、その後のリフォームで、浴室内にあったバランス釜を室外に設置できる壁貫通タイプ(ホールインワン給湯器)へ変更してありました。
今回のリフォームでも、その様式は変えずに機器だけを取り替え、露出している配管を壁の中に隠蔽して、浴室内をスッキリさせます。
また、現在の便器は隅付きと言われるスタイルです。最近は、このスタイルの便器はあまり設置しなくなりました。
今回のリフォームではTOTOのピュアレストシリーズを採用し、ウォシュレットも設置する予定です。
近頃はトイレ内にコンセントがないという事はありませんが、こちらのお部屋はコンセントを露出配線で後付けにしてありますので、この配線も見栄え良く致します。
着工
解体工事の始まりです。
間取りの変更はいたしませんので、間仕切りの壁を残しながら必要な部分を解体していきます。
解体を進めビニールクロスを剥がしてみると、結露によるカビが多い事に驚きました。
畳の下やフローリングの下地など、こちらもやはり湿気により痛みがひどい部分が見つかりました。
必要なところを見極めて各所適切に処置を施して、住みごごちの良い空間にしていきます。
配線や配管も露出になっているものが多いので、これを機に見栄え良く納めていきます。
次回は壁や床の施工についてお伝えします。