暑い夏を快適に!?遮熱ガラスって断熱ガラスと違うの??

今、窓を断熱性能の高い窓に変えたり、内窓を設置すると助成金が出ることはご存じかと思いますが、ではそのガラスの種類が断熱型か遮熱型かを知っている人は相当マニアックな方かと思います。

エコリフォームの営業エリアの東京23区では、以前までは殆ど使う事がなかった遮熱ガラスについてご紹介です。

エコリフォームでは築年数の経った木造住宅をリフォームすることが多かったので、冬の寒さをどうにかしたいという方が圧倒的に多かったのですが、近年の酷暑の影響で、マンションにお住まいの方から、冬は暖かいから大丈夫!この夏の暑さ、西日を何とかしてほしいというご相談を頂く事が多くなってきました。

マンションは、RC構造で回りがコンクリートに囲まれています。上下左右のお家が暖房を使ってくれればコンクリートが温まり、お部屋も木造住宅のような底冷えを感じることは少なく、暖かく過ごせるようです。逆に夏の暑さが問題となってきています。

木造住宅よりマンションの高層階になると太陽の光を遮る物がなく、太陽の熱が直にお部屋に入ってきて室温を上昇させてしまいます。

特に窓が大きく、南向きや西向きのお部屋は、エアコンを使っていても熱中症になりそうなぐらい暑い!という方もいらっしゃって、遮光のカーテンを吊るしているけれど日中は真っ暗になってしまうのが残念と仰っていました。

そこで、南向きのお部屋に内窓を設置することにしました。

ガラスは今までは施工する事のなかった遮熱タイプのガラスです。

遮熱ガラスとは??

遮熱ガラスと断熱ガラス何がちがうのでしょうか・・・。

それは、Low-eの膜が室内側にあるか室外側にあるかの違いです。

Low-eとは、特殊な金属膜をコーディングしたガラスの事で、熱の移動を抑えてくれる働きがあります。

この熱の移動を抑えてくれる膜を、室外側のガラスに入れたものが遮熱ガラス、

室内側に入れた物が断熱ガラスです。(後ほど図でご説明します。)

室外側にlOW-E があるので、夏の暑い日光のエネルギーを反射してくれます。

日光のエネルギーを反射して、夏涼しく過ごせるということは、冬場は太陽のエネルギーを反射してしまうので日光の恩恵は受けにくくなってしまうデメリットがあります。

その為今まで築年数のたった木造住宅では冬寒くなってしまうデメリットの方が大きいので、遮熱ガラスは殆ど使うことはありませんでした。

今回お声を頂いたK様邸は、マンションで南に面した大きな窓から日中は太陽の光が入り込みとても明るいのですが、お部屋が暑くなる事に困っていたので、今回は夏の暑さ対策優先という事で遮熱ガラス入りの内窓を設置することになりました。

工事の様子は、後日工事中ブログでご紹介しますね。

遮熱ガラスと断熱ガラスのメリット・デメリット

遮熱ガラスと断熱ガラスの違いとメリットデメリットをまとめます。

遮熱ガラス

遮熱ガラスは室外側にLow-Eがあるガラスです。

メリット  夏の日光のエネルギーを遮断し、室内の温度上昇を抑えます。太陽の光は通すので、遮熱カーテンのように室内が暗くなる事もありません。冷房効率UP

デメリット 冬場も太陽光のエネルギーが室内に入ることを遮断してしまうため、日光の恩恵は受けにくく、暖房をつけないと室内が暖かくなりません。(一度温まると外に熱を逃がさないので通常のガラスに比べては断熱性能はUPします。)

断熱ガラス

断熱ガラスは室内側にLow-Eがあるガラスです。

メリット 室内に太陽の光やエネルギを取り込むことができ、更に室内の暖かさを外に逃がしません。暖房効率UP!!

デメリット 夏に太陽のエネルギーを取り込んでしまうので、遮熱ガラスと比べて室温が上がりやすくなります。

戸建て住宅の暑さ対策

夏の暑さを室内に取り込まないようにするには、窓ガラスを変えるより何より、窓の外に日差しを遮るものを設置することが一番の対策です。

たとえば、昔ながらのすだれ!

窓の外に設置して、日差しを遮り、風を通す優れものです。

でも、すだれをかけるととたんに和風になってしまのが嫌という方は、オーニングがおすすめです。

窓上から、布を垂らして日差しを遮ります。色々なデザインが出ているので、洋風なお家にも合います!

外に日よけを付けられないマンションには・・・

窓の外に、すだれやオーニングなどを設置することができないマンションでは、先ほどお話した遮熱ガラスの内窓を設置することが暑さ対策となります。

数年前に比べて35度を超して体温超えの日も珍しくなくなってきました。お部屋の中にいても油断をすると熱中症になりかねない昨今、暑さ対策として内窓を検討することがとても増えています。

まとめ

どちらのガラスもメリットデメリットがありますので、よく理解した上で選んでくださいね。

戸建て住宅は、夏の暑さはガラスで遮るよりすだれやオーニングなどで対処する方法がありますが、マンションはそれが出来ないので、暑さが厳しい場合は、遮熱ガラスをお勧めします。

単に内窓設置!と言っても暑さ対策なのか、寒さ対策なのか、ガラスによって異なりますので、設置する際はどちらを重視したいのか業者さんにきちんと伝えて下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました