1階がガレージの木造3階建てだって、地震に強くしたいんじゃ

エコリフォームのwebスタッフ柴田です。
最近はもっぱら古いリフォーム事例を作り直しています。つまり、リフォーム事例のリフォームをしているわけですが、作業が終わったページを眺めていると、あることに気が付きました。

「木造3階建ての耐震リフォーム事例が多くない?」
「しかも、みんな1階がガレージじゃない??」

探してみると、3事例ありました。
どれも10年くらい前の事例なので、私は実際のリフォーム中を知らないのですが、今回改めて考察してみたいと思います。

1階がガレージの木造3階建てということは…

土地が広ければ、家と別にガレージを設けられますよね。そして2階建てでも十分大きな家が建てられます。

1階がガレージの木造3階建てにするということは、ズバリ!土地が狭いということです。

都市圏では広い土地がそもそもないし、あってもとんでもない値段ですから、1階がガレージの木造3階建ては都市圏、中でも東京の都心部に多いことが予想されます。そこで、国土交通省の「建築着工統計調査」を10年分(2012年~2021年まで)調べてみました。

国土交通省「建築着工統計調査」より

とにかく東京都は木造3階建てが多いんだな~というのがわかります。全国の木造3階建てのうち、30%~35%が東京都です。
しかも、木造3階建て住宅の高さ規制が緩和されるというニュースもあるので、今後ますます木造3階建ては増えていきそうです。

なお、これは木造3階建ての着工数なので、1階にガレージがあるとは限りません。何割くらいの木造3階建てにガレージがあるんでしょうか?知ってる方がいたらぜひ教えてください。

1階がガレージの木造3階建てリフォーム事例を3つ、ご紹介

ピロティ形式

というところで、ようやくリフォーム事例を3つご紹介します。それぞれ、「ピロティ形式」「1階が駐車場」「ビルトインガレージ」と表現が異なりますが、指している建物は同じです。

ピロティ形式は1階部分が柱だけでパーパーになってる建物のことだそうで。(参照:wikipedia
そういえば高校の時、渡り廊下を「ピロティ」って呼んでましたが、正しくは渡り廊下の下のスペースがピロティだったんですね。

1階が駐車場のピロティ形式のお住まいを耐震補強

まず1つ目はピロティ。

1つ目はタイトルにピロティ形式とついているリフォーム事例。こちらは世田谷区のお住まいです。

みんな大好き仕口ダンパーを使って補強した事例です。15cmの仕口ダンパーを4つに、30cmの仕口ダンパーを2つ、計6つの仕口ダンパーで、駐車場の入口部分を強化しました。

さらに中のお部屋にも耐力壁を増やして、増やしたついでにクローゼットを造っています。地震に強くなった上に収納も増えて、安心感と快適性を同時にアップすることができました。

1階が駐車場の3階建て木造住宅を耐震補強

2つ目は今回のテーマ通りのタイトル。

2つ目は今回のテーマ「1階が駐車場の木造3階建て」通りのタイトルとなっているリフォーム事例です。このお宅は大田区です。

1階の半分くらいがガッツリ駐車場なんですが、この部分は柱というより壁に支えられているので安心…と思ったらとんでもない! 2階の壁とズレているので、全然建物を支えられない壁だったのです。建物前面の柱も見るからに細くて頼りないし、ちょっとかわいそうな状態でした。

壁の横に耐力壁を新しく造って、かなり厚みのあるしっかりした壁に。柱も梁も補強して、トドメに仕口ダンパーを4つ設置しました。

お客様も「安心して暮らせる家になった」と喜んでくださったそうです。しょっちゅう揺れる家で不安を抱えながら暮らすなんて、耐えられないですよね。

ビルトインガレージのある3階建ての家を耐震補強

3つ目はビルトインガレージです。

3つ目はタイトルにビルトインガレージと入っているリフォーム事例です。新宿区のお住まいですね。

こちらの建物もなかなか残念な状況で、前の事例と同様に壁が外側にズレているわ、設計図面通りに建てられていないわで、「責任者出てこい!!」と言いたくなるくらいですが、ちゃんと耐震補強していきます。

ズレている壁の横に、丈夫な基礎を造り、新しい耐力壁を造って耐震金物でしっかり固定。筋交いも入れて、かなり強い耐力壁になりました。さらに細かった梁に太い梁を添わせてしっかり補強。最後に仕口ダンパーを4つ設置して完成です。

東日本大震災の時はまだ耐震補強前で、かなり揺れたそうです。倒壊しなくて本当に良かったです。

木造3階建ての耐震補強工事はけっこう大変

と、3つのリフォーム事例をご紹介してきました。

家ごとに耐震補強の方法はそれぞれ違うけど、1階が駐車場になっている木造3階建ての耐震補強はけっこう大変そうだな~という感じがします。

もちろん、そもそもきちんと耐震性を考慮して建てられている木造3階建てなら、早々に耐震補強をする必要はないでしょう。

しかし中には、耐震のことあまり考えてないよね…という3階建てや、設計段階ではちゃんとしていたのに建築段階でやらかしちゃった…という3階建てもあるわけで。そういう建物を安心できる状態にするには、それなりの規模の工事が必要になるわけです。

エコリフォームのサイトでは、この他にもたくさんの耐震補強リフォーム事例をご覧いただけます。実際の工事中の様子も掲載しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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