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インナーサッシ(二重窓)と木製サッシ

最終更新日:2022/07/27

窓枠部分の建材を「サッシ」と言います。

サッシはどれも大して変わらないように思われるかもしれませんが、近年ではより断熱効果の高いサッシも開発されています。

ここでは、窓の断熱に効果のあるインナーサッシ(二重窓)と、多くのメリットがある木製サッシをご紹介します。

インナーサッシとは?

「冬が近付くにつれて気になるのが、毎年悩まされる結露・・・」というお住まいも多いことでしょう。

こうしたお宅では、冬に窓の近くに行くとヒンヤリ感じます。 せっかく室内を暖めても、その熱が窓からどんどん出ていってしまう、というのがその理由。家の中で熱の出入りが最も多いのは、窓なのです。

ということは、窓の断熱性が高くなれば、室内を暖かく保てるということです。 窓の断熱にとても有効なのが、インナーサッシ(二重窓)です。

インナーサッシはどんなもの?

インナーサッシとは、元々ある窓サッシの内側(インナー)に、もう一つ窓サッシを設置して窓を二重にすることです。

インナーサッシにすると、二重になった窓の間に空気層ができることになります。 この空気層が、断熱・防音に大きな効果があるのです。

なぜインナーサッシが断熱にいいのでしょう?

既存の窓と新しい窓の間に空気の層ができることによって、窓からの熱の出入りが少なくなり、断熱性が高まります。 室内の暖かさは外へ逃げず、屋外の冷たさが入ってくることもないので、室内を暖かく保てるのです。

冬場、室内の暖かい空気が冷たい窓に触れると結露が生じます。 インナーサッシには空気層があるため、室内の空気が直接外気の冷たさに触れることはありません。 インナーサッシなら、カビや家の劣化の原因にもなる結露の発生を抑えることができるのです。

インナーサッシとペアガラス

最近の新しいお住まいでは、ガラスが2枚合わせになっているペアガラスがよく使われています。 ペアガラスなどの機能的な窓ガラスでも、インナーサッシと同様の効果が期待できます。

参照:機能的な窓ガラス

インナーサッシは、予算やスケジュールの都合で窓サッシの交換が難しい場合などに採用されています。

通常、マンションでは窓サッシは共用部分となっていて自由に交換できないため、インナーサッシで窓の性能を上げることがよくあります。 マンションのリフォームをお考えの方は、「エコリフォームのマンション」も合わせてご覧ください。

参照:玄関と窓のリフォーム

インナーサッシのメリット・デメリット

インナーサッシのメリット

  • 断熱性が高くなる
  • 防音性が高くなる
  • 工事が簡単で、短期間で設置できる

インナーサッシには様々なデザインが用意されていて、引き違い窓や開き窓など、様々な窓スタイルにも対応しています。 マンションに設置が可能なのも大きなメリットですね。

インナーサッシのデメリット

  • 室内側に新しい窓を設置する場所が必要
  • 窓を開ける時には2回開けることになる
  • 2つの窓を掃除する必要がある

インナーサッシ設置時に費用とスペースが必要になること、開け閉めやお掃除に手間がかかることがデメリットです。

木製サッシ

現在ではアルミサッシが主流ですが、昔は木で造られた木製サッシが一般的でした。

この木製サッシ、現在では再び見直され、新しいタイプの製品が開発されています。 新しい木製サッシには、アルミサッシに負けないくらい多くのメリットがあるのです。

木製サッシの特徴

  • 断熱性が高い

    木はアルミよりもずっと熱伝導率が低く、室内のあたたかい空気を保ちやすい性能があります。

  • 結露が生じにくい

    木材は水分を多量に保持できるため、結露が生じにくく、カビの発生も抑えることができます。

  • 軽くて丈夫

    木材は軽いだけでなく、しなやかで強く、アルミの2.5倍の強度があります。

  • 省エネで環境に優しい

    木製サッシは製造に使われるエネルギーも比較的少なく、冷暖房費も少なくて済むため、地球に優しい素材と言えます。

昔の木製サッシのイメージからすると、ガタガタしたり隙間があったり、経年で劣化するのではないかという心配があるかもしれません。 しかし新型の木製サッシは、木の保つ特性を活かして弱点を克服した工業製品です。

木材を利用することは、森林の活性化にもつながります。 木製サッシを採用して、木のもつ暖かみを感じてみませんか。

おすすめのインナーサッシ&木製サッシ

インナーサッシも木製サッシも、様々なメーカーから様々な製品が発売されています。 中でもオススメの窓サッシをご紹介します。

インプラス

インプラスはLIXILさんから発売されている、樹脂でできたインナーサッシです。 私たちのお客様にもよく選ばれています。

樹脂は木と同じように熱伝導率の低い素材で、アルミの約1/1000となっています。 樹脂サッシは、外気の温度に左右されにくく、優れた断熱効果を発揮します。

また、インプラスはバリエーションとスタイルが豊富なのが特長です。 ホワイト、グレー、木目調など6種類のカラーに、様々な窓スタイル、ガラスの種類から選ぶことができます。

ショールームで実際にインプラスを見比べてみるのもオススメですよ。

MOKUサッシ

MOKUサッシは、木製建具でも有名なウッドワンさんの製品で、無垢の木でできた木製のインナーサッシです。

無垢の木が使われているので、断熱性に加えて調湿効果が高くなるのが特長です。 MOKUサッシが室内の湿度を調節してくれるので、お部屋の快適度がさらにアップします!

無垢材として、ウッドワンさんがニュージーランドで約30年をかけて育てた「ニュージーパイン」が使われています。

木目がまっすぐで美しい柾目の板が使われているのもMOKUサッシの特長です。

無垢フローリングに合わせてMOKUサッシにリフォームすると、床と窓の木目が印象的なお部屋に仕上がりますよ。

日本の窓

エコリフォームでは株式会社 日本の窓さんの木製サッシも採用しています。

日本製の木製サッシを探して巡り合ったのが、日本の窓の十和田杉を使った窓です。 本物の質感を味わえる上質な空間に仕上がりました。

詳しくは、リフォーム事例「技術と伝統を受け継ぐ清澄の家」をご覧ください。

参照:無垢の建具

アルミサッシと樹脂サッシ

アルミサッシと樹脂サッシでは、樹脂サッシの方が結露が少なく断熱性も高くなります。 下記の実験動画でお確かめください。