江東区N様邸の工事について、以前基礎工事までお伝えしましたが、少し時間が空いてしまいリフォーム工事もだいぶ進んでおります。基礎工事後の基礎への固定や構造補強、シロアリ対策などの様子をご紹介します。
ケミカルアンカー
基礎のなかった部分に新しく基礎を作る様子を前々回にご紹介しました。新しく作った部分と既存の土台をつなぐ為に、今回はケミカルアンカーと呼ばれるものを使いました。
ケミカルアンカーは、名前の通り化学反応を利用してネジやボルトを固定するものです。
▼新しい基礎を土台に穴をあけて、あけた穴の中を掃除します。

▼開けた穴に、薬剤を注入します。

▼ボルトをさし込み、固まるのを待ちます。

使用したアンカーボルトです。

▼ケミカルアンカー施工終了です。

新しい基礎を作っても建物と固定していかなければ意味がありません。既存の土台と新しい基礎をこのケミカルアンカーでしっかりと固定しました。
構造補強
基礎工事が終わると、建物の構造補強に移ります。
新しく耐震壁を作る箇所には、新しい梁や柱で強固にしていきます。

劣化が見られた柱などは丁寧に1本1本新しい柱に交換していきます。

シロアリ防止剤
構造の補強が終わったら、シロアリ予防の為薬剤を噴霧していきます。
今回はプロボレートというホウ酸塩系のシロアリ予防剤を使いました。

ホウ酸塩は発揮・蒸発しない為、リフォームでも室内の空気を汚すことなく安心です。
においが少ないもの特徴です。
ホウ酸と聞くとゴキブリを思い出しませんか?
実はシロアリは、アリの仲間ではなくゴキブリの仲間なのです。その為、ゴキブリの駆除でも使うホウ酸がシロアリにも有効なんですよ!
▼材木の色が濃くなっているところが噴霧した箇所です。

プロボレートの良いところは、雨や水がかからなければ半永久的に効果が続くところです。
ただ、雨や水がかかってしまうと効果が薄れてしまうので、雨漏りや水漏れを放置しないことが大事です。
これで、基礎・構造の補強が完成し、断熱材などの施工に移ります。
またご報告します。