続・年老いた親と同居するリフォーム

エコリフォームのwebスタッフ柴田です。
前回の「年老いた親と同居するリフォーム」に引き続き、年老いた親と同居することについて考えてみたいと思います。

続編です。

私は40代なので、子ども側の目線で「年老いた親と同居する」とか書いているわけですが、「年老いた親」と言われちゃう親の気持ちはどうなんでしょうか?

前回も参照した内閣府の『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』によると、多くの方が「将来、同居もしくは近居したい」と答えていますが、そのメリットについての質問もありました。

昔は「同居=介護」みたいなイメージもありましたが、介護(自立した生活ができなくなった場合に世話をしてもらえる)を期待しているのは51%と、半分くらいなんですね。最近は、「子ども世代に迷惑をかけたくない」なんて殊勝な(?)意見もよく聞くので、親世代の意識も変わりつつあるのかもしれません。

それよりも、「ちょっとした手助けが必要な場合に安心して過ごせる」ことがメリットだと。
わかる気がします! 私も同居こそしていませんが、帰省するたびに、やれ携帯の使い方がわからないとか、ネットでこれこれを買ってくれとか、重い家具を移動させてくれとか、細々したことを言われるんですよね~。本当は、同居・近居していれば、そういう手助けが気軽にできるんですけども。

さて、前回は、リフォームでガッツリ二世帯住宅にしたお住まいを見てみました。そこそこの広さもあり、介護が必要になったらできなくもない二世帯住宅です。(実際に介護をするかどうかは別にして)

今回は、上記「同居または近居をする場合のメリット」を踏まえて、年老いた親と同居するためのリフォームを、もっと違う形で実現した事例を見てみようと思います。

年老いた親の隣の家に住む

いきなりタイトルとは異なる例ですが、同居ではなく近居のリフォーム事例です。

7.5坪の空間を活かす住宅再生リフォーム

なになに?7.5坪??と、狭小住宅の方に目がいきがちですが、こちらのお住まい、いいんですよ~。

築40年になるこの建物は、新築で購入して、家族で暮らしていたそうです。いわゆる実家です。そして27年ほど前に、お隣の家が売りに出されていたので購入したんだそうです! ナイス判断ですよね。(正確にはすぐ隣ではなく、間に1軒あります)
そして現在、実家ではご両親が暮らし、隣の家では娘さんが暮らしているという。究極の近居!という感じです。

家族で暮らしていた実家を、ご両親が暮らしやすいようにスケルトンリフォームされました。間取りを使いやすく変えれば、狭小住宅とは言え、2人用には十分な広さがあります。
そして、バリアフリーで安心・安全に、断熱施工で快適空間に。いつも私たちが心がけている点も、もちろん抜かりありません。

毎日のようにご飯を食べに帰れる距離の近居なら、ちょっとした手助けが必要な時にもすぐ声をかけられますよね。

マンションで同居する

戸建てのリフォーム事例ばかりご紹介していますが、マンションで近居・同居するのもありですよね。同じマンションの別々の部屋に近居っていうのもすごくいいなーと思うんですが、あいにくそういう事例はなかったので、こちらを。

フレキシブルな間仕切りと上質素材で心地よく暮らす

娘さんがお母様と暮らすために、マンションのお部屋をリフォームした事例です。
2部屋+リビング+キッチンだった間取りを、1部屋+大きなリビング+キッチンにしました。

これ、すごくいいプランだと思うんですよね。親世代と子世代って、だいたい生活時間が違うじゃないですか。それなのに1部屋ずつ個室にしてしまうと、どうしてもリビングが狭くなってしまいます。そこで、大きなリビングを仕切って夜だけ寝室にできるようにしてあるんです。

例えば昼間、娘さんの仕事中は、お母さんがリビングを広々使って、晩ごはんは2人でゆったり取る。お母さんが寝る頃になったら、リビングを仕切って寝室に。娘さんは小さくなったリビングでしばしのんびり…。母と娘の暮らしに、ちょうど良い距離感じゃないですか?

店舗+住居にリフォームする

最後は同居でも近居でもない感じですが…実家を店舗付き住宅にリフォームしちゃった事例です。

小さなお店、始めます。夢を叶えるスケルトンリフォーム

築50年超え、建坪7坪のご実家に、お母さんが一人で暮らしていたんですが、1階をお店に、2階を住居にリフォームしました。
確かに、1階が自分の経営するお店なら、毎日のように通う場所になります。同居でも近居でもなく、実家を職場にしたというわけで、なかなかアクロバティックな解決方法です。

一つ心配なのは、お母さんが暮らすのが2階のお部屋という点ですが、2階に上がれないほど弱ってしまった時には、施設に入るというのも手だと思います。
また、こちらのお店は居酒屋さんなので、1階を店舗にしましたが、業種によっては2階を店舗にするのもいいかもしれません。

お店がワイワイ賑わっていてもうるさくないように、遮音性を高めてあるのもポイント。自分のお店を持つのが夢という方、こんな形で親孝行してみるのはいかがでしょうか。

自分に合うスタイルを見つけてください

こうして見てみると、同居も、近居も、それ以外もあり、年老いた親との生活スタイルは様々です。「こんなのいいな」と思うスタイルもあれば、「これはちょっと…」というスタイルもあるかもしれません。

私だったら、同じマンションの別々のお部屋に暮らす、くらいがちょうどいいな~と思いますが、資金面が厳しいので実現はなかなか難しそうです。

家族のカタチによって、親との関係によって、ベストな方法は違ってくると思います。エコリフォームのサイトでは100件以上のリフォーム事例を掲載しているので、ぜひいろいろな事例を見て、あなたにぴったりのスタイルを見つけてみてくださいね。

リフォーム事例をプランから工事・完成までご紹介しています。

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