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お役立ち情報 > エコ ニュース >江戸時代に学ぶ住まいづくり~その2~

江戸時代に学ぶ住まいづくり~その2~

江戸時代に学ぶ住まいづくり~その1~で住宅を取り巻く環境問題と、江戸時代後期の
循環型社会についてご紹介しました。今回は、当時の民家の特徴について詳しく
ご紹介したいと思います。


◆ 構造優先の家づくり

伝統民家に使われている素材は、木・稲ワラ・ヨシ・ススキ・竹・コウゾ・ミツマタ等で植物を材料としていました。

この中で木材以外の材料は、大抵1~5年で成長して使えるようになるのに、
木材は植えてから30年以上、太い木材を取ろうとすると100年以上成長に要します。
その為昔の人は特に太い木材を大切にし、徹底して使い回しました。

そして、まず構造を考えていかに木の枠組みをしっかり作るかが最優先され、
間取りはその構造の形に添わせました。

つまり、間取りは二の次でした。(現在では、最優先され、それだけ構造に
無理を強いる結果になっています。)
伝統的な民家では玄関を入ると必ず土間があり、それに続いて板敷きで吹き抜けの
ある大空間があり、真中に囲炉裏がありました。

ここは何世代たっても変わる事のない部分なので、非常に太い材料を使い、
100年以上も使える様しっかりと造りました。

その周りに下屋という平屋の部分を寄り添わせます。ここは好みや家族構成の
変化に応じて増改築できるように、細い材料で作りました。

炊事場や風呂場、トイレ等水を使い腐りやすい部分(耐久年数が短い部分)は
建替えしやすいように別棟に造りました。

さらに風通し良く深い庇で雨や太陽光を避け、縁側や板の雨戸で空気の遮断層を
作り、越屋根は熱気や煙等の換気口となっていました。

構造的にも柔構造で地震などの揺れに対して、その振動を力で止めてしまうのでは
なく、揺れながら吸収してしまう構造になっています。住まいは自己調整能力を
保持しており、もちろん全ての建材は自然素材であったのは言うまでもありません。


◆ 少しの不便さが環境を守る

当時の暮らしは現在に比べれば質素で不便なものではあっても、自然に寄り添い
生態系を壊す事のない合理性をもっていました。

もちろん現代にそのままの形で取り入れる事は不可能ですが、大いに学ぶべき所が
あります。近代では自然に代わるものを科学の力で作り出せると実践してきました。

その代表的なものが人口建材で、これらは自然素材が持つ弱点を克服しましたが、
その一部では環境を破壊する脅威となっています。

快適性・利便性・経済性に偏りすぎた現在を直して、これからの住まいづくりに
取り組んでいきたいと考えております。

 

 

 

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