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最終更新日:2021/09/27(2017/01/07公開)
寒~い外から帰って、
あたたかな部屋でくつろぐひとときは
「至福」の時間ですね。
でも寒いからといってエアコンやファンヒーターなどを1日中つけっぱなしにすると、電気代が気になるし、地球環境にもよくありません。
そこで今回は、上手な暖房器具の使い方や、お財布と地球にやさしいエコな暖房器具などについてご紹介します。
暖房器具と聞いて思い浮かぶものといえば、エアコン、ファンヒーター、ストーブ、ホットカーペット、こたつ、パネルヒーターなどでしょうか?
暖房器具による部屋のあたため方には「対流式」と「輻射(ふくしゃ)式」の2つの方法があります。
対流式とは温風で空気をあたためる暖房方法で、エアコン、ファンヒーター、ストーブなどがあてはまります。
部屋が早くあたたまりやすいというメリットがありますが、空気が乾燥しやすくなる、部屋の上の方はあたたかいのに足元は冷たい...などのデメリットもあります。
輻射式とは床や天井をあたため、そこからでる赤外線で部屋をあたためる方法。オイルヒーターやホットカーペットなどがあてはまります。
空気が乾燥しにくく、日だまりのようなやさしいあたたかさを感じられますが、部屋があたたまるのに時間がかかってしまうというデメリットがあります。
寒い季節を快適に過ごすには、これら2つの暖房方法をうまく組み合わせることがポイントです。
たとえば、冷えきった部屋は対流式のエアコンで一気にあたため、ある程度あたたかくなったら輻射式のオイルヒーターにチェンジ。こうすれば空気の乾燥を防ぎながらあたたかさをキープできます。
暖房器具ごとの1時間あたりの電気代の目安は以下のようになります。
※電力比較サイトエネチェンジより。1kWhあたりの電力単価を25.91円で計算
最近の住宅は気密性が高いため、湿気が逃げ切れず、温度変化による結露が起こりやすくなっています。
エアコン使用時に加湿器を併用する方は多いと思いますが、そうするとエアコンを消して部屋の温度が下がったときに大量の結露が...。また、石油ファンヒーターやガスストーブは、灯油やガスが燃焼するとき水蒸気が発生するので結露の原因に。
結露を防ぐ対策としては、加湿器にあまり頼らなくていい輻射式の暖房器具を取り入れたり、まめに換気をしたりすることをおすすめします。
従来の暖房器具に比べて電気代が節約でき、環境に負担をかけにくい燃料を使用しているエコな暖房器具が注目を集めています。
それぞれの暖房器具の特徴をご紹介します。
暖房機の中に蓄熱レンガという熱をためることができるレンガが内蔵され、そのレンガにたまった熱を暖房に利用します。
電気代の安い夜間に蓄熱し、その熱を翌日使うことになるので、電気代が節約できます。
ただし、蓄熱した翌日、予想以上に寒かったりすると熱が足りずに追い炊きが必要になったり、逆にあたたかい日には蓄熱量が多すぎて暑くなってしまったり...といったことも起こりえます。
おがくずやかんなくずなどを圧縮成形した小型の固形燃料「ペレット」を使用するストーブ。ペレットは自然環境や人体にほとんど害がないことから注目されている新エネルギーです。
ペレットストーブは、見た目は薪ストーブのようで美しい炎を楽しむことができます。
設置の際は壁に穴をあける必要があるので、マンションなどの集合住宅ではなかなか取り入れにくいというデメリットがあります。
ヨーロッパなどの映画のワンシーンで見かける薪ストーブ。文字通り、薪が熱源です。
薪を燃やすと二酸化炭素が発生しますが、それはもともと植物が吸収して光合成により炭素として蓄えていたもの。木が大気中の二酸化炭素を吸い、薪が燃えて二酸化炭素を出すということを繰り返しているため、地球上に植物がある限り二酸化炭素が増えることはないそうです。
環境にやさしく、炎が燃え上がる様子はとても素敵なのですが、設置場所や薪の確保など、取り入れるにはなかなか高いハードルがあります。
家に1人でいるときなど、部屋全体をあたためる暖房器具を使うのは電気代がもったいない...と思うことはありませんか?
そんなときにぴったりなのが電気ひざかけです。
ひざから下をあたためるので頭寒足熱で健康にいいし、なにより電気代が1時間あたり約1.4円ととっても安いのが魅力です。
ただし、コードにつながっているので、部屋を移動するときなどは抜き差しが少々面倒です。
冬の外出のお供といえばカイロ。定番は使い捨てのものですが、最近は繰り返し使える充電式も登場しています。充電にかかる電気代は1円未満なので、使い捨てカイロを毎日使うよりもお得で、ゴミも増えませんね。
一見するとスマホのようなスタリッシュなデザインと豊富なカラーバリエーションが人気のようです。
エコとはちょっと方向性が違いますが、災害時の備えとしてあると頼もしいカセットボンベ式の暖房器具。ファンヒーターやストーブなどがあり、災害時、電気やガスなどのライフラインが止まってしまっても使えます。
ガスボンベは特別なものではなく、鍋物などで使う一般的なカセットボンベでOKです。コードレスで軽いので、災害時だけでなくアウトドアのレジャーや日常生活でも重宝します。
電気代の節約や環境のために...と暖房そのものを我慢して使わないでいると、風邪をひいて医療費がかかってしまったりして、結局損をすることになりかねません。
晴れた日の日中はカーテンをあけて日光を部屋に取り込み、暗くなってきたら素早くカーテンを閉めるだけでも、あたたかい空気を保つことができますよ。
冬の間はエコな暖房を心がけ、快適に健やかに過ごしてください。