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最終更新日:2021/08/31(2010/12/02公開)

檜(ヒノキ)の持つパワー

檜(ヒノキ)の持つパワー

人間の免疫力と同じように、樹木にも自分を守るための特別なパワーがあります。
そして、樹木の持つパワーは、人のためにも役立っているのです。
数ある樹木の中の代表選手として、檜(ヒノキ)を取り上げます。

日本人に親しみの深い檜(ヒノキ)

建築材料としておなじみの檜(ヒノキ)は、日本と台湾にのみ分布する樹木です。 日本では福島県以南から九州まで分布しています。あまり寒いところでは育たないようですね。

檜(ヒノキ)は、古来より日本人に親しまれてきました。 古代人が火をおこすために使ったので、「火の木=ヒノキ」と呼ばれるようになったという説があります。

檜(ヒノキ)は、法隆寺や正倉院の建築にも使われてきました。 檜(ヒノキ)は1000年かけて生長し、伐採して1000年経っても同じ強度を保つと言われるほど、耐久性に優れています。

現代でも、建物の土台や柱に使われたり、檜風呂に使われたりと、人気の木材です。 身近な道具としては、まな板にも使われています。


https://www.eco-inc.co.jp/mansion/example/200811.html

檜(ヒノキ)の優れた薬効成分

檜(ヒノキ)には、優れた薬効成分が含まれていて、水虫の治療薬や育毛剤、歯槽膿漏の予防など、様々な分野で利用されています。

薬効成分の中でも、特に知られている3つの成分をご紹介します。

ヒノキの成分:フィトンチッド

フィトンチッドは、檜(ヒノキ)をはじめとした植物が発散する揮発性物質です。樹木が自らを守るために作り出している物質で、殺虫・殺菌など、さまざまな効果を持っています。

フィトンチッドを含んだ空気を吸い込むことで、ストレスが和らいで心身がリフレッシュする森林浴効果がもたらされます。

フィトンチッドが入ったアロマオイルや入浴剤などもよく目にしますね。

ヒノキの成分:ヒノキチオール

ヒノキ科の樹木に含まれるヒノキチオールは、強力な抗菌作用を持っています。

温暖湿潤な日本の気候では、木材や食品が腐りやすいため、医療や食品、農業などの分野でヒノキチオールが注目されています。

ヒノキチオールには、抗菌作用に加えて抗炎症作用もあり、アトピー性皮膚炎の治療にも効果が期待されています。

ヒノキの成分:ヒノキオイル

檜(ヒノキ)の木部や葉から抽出されるヒノキオイルには、リラクゼーション効果があります。

マッサージオイルとして使うと血行を促進し、むくみを改善すると言われています。 脱臭効果もあり、アロマオイルとしても人気があります。


https://www.eco-inc.co.jp/mansion/example/200506.html

防虫効果もあるんです

薬効成分がたっぷり含まれている檜(ヒノキ)には、防虫効果もあります。

ヒノキ林ではバードウォッチングができない、と言われているのをご存知ですか?

ヒノキ林には、鳥が食べる虫があまり生息していないので、鳥も集まらないのです。

檜(ヒノキ)の成分は、優れた防虫剤としても利用されています。 化学薬品ではない、自然のもので防虫できるのはうれしいですね。

檜(ヒノキ)の優れた効能のご紹介、いかがでしたか?

檜(ヒノキ)は建築材料としてはもちろん、多くの人の役に立っている樹木なのです。

無垢フローリングとしての檜(ヒノキ)のメリットについては、下記のページでご紹介しています。

無垢フローリング~ヒノキ

また、ヒノキのブロックやヒノキのチップなど、手軽に使える商品がたくさん発売されています。 ぜひ檜(ヒノキ)の効果を、実際に試してみてくださいね。

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