江東区N様邸のスケルトンリフォームの工事が進んでいます。
今回は、耐震金物と配線工事についてのご報告です。
N様邸は築40年以上の木造の建物でしたので、大工さんが丁寧に建てた良い建物でしたが、現在の規定の耐震金物等は入っていませんでした。
今回のリフォームで、現在の耐震基準にそって耐震金物を施工していきました。
耐震補強(金物)
築年数が経った建物では、柱や梁がしっかりしていても、その材木を補強する為の金物が施工されていないことが殆どです。建築当初にはその規定がなかったからです。
今回のN様邸では、構造を含めたリフォーム工事でしたので、構造補強と共に金物も入れられる部分は施工していきました。
▼筋交い金物
地震が起きた際に、揺れに抵抗する為も筋交いですが、強い力が加わると外れてしまいます。それを防ぐのが筋交い金物です。

しっかりと筋交いを固定し補強しました。
▼火打ち金物
火打ちの変わりになる火打ち金物を取付ました。

▼既存の火打ちと短冊金物
上の写真は新に火打ち金物を入れた写真でしたが、こちらは既存の火打ちです。
その下あたり、材木が継いである部分は短冊金物で補強しました。

配線の見直し
柱や梁などの補強が、人間の体でいう骨格や筋肉部分の補強だとしたら、電気配線は人間の体でいう神経部分にあたります。人間も神経がおかしくなると痛みが出たり、うまく体が動かなかったりと色々不具合が出てきますよね。今回はその神経部分となる電気配線も新しい間取りに合わせ見直す事にしました。
50年前と電気を使う家電も進化し、以前のコンセントの数では到底足りません。
それに伴い分電盤も新しくしました。
▼新しい分電盤

▼給排水管や電気配線
給排水管もできる限り新しく交換し、建物を新しくよみがえらせます。

まとめ
N様邸のような大規模なスケルトンリフォームの際でないと、耐震補強や断熱、電気配線や給排水管の交換ができません。
建物の構造補強とともに、重要な給排水管、電気配線も今のライフスタイルに合わせて変更し新しくしていきました。
これで構造補強などの工事が完了し、次は壁を塞ぎ内装工事に取り掛かります。
またご報告いたします。