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蓄熱暖房機と床暖房

最終更新日:2022/06/24

冬の寒~い時期に便利に使える暖房設備です。

ストーブやこたつ、ファンヒーターなど、様々な暖房器具がありますが、大規模なリフォームをするなら、家全体を温めてくれるような設備を整えたいものですね。 ここでは、省エネでクリーンな「蓄熱暖房機」と、足元がふんわり温まる「床暖房」をご紹介します。

蓄熱暖房機

蓄熱暖房機は、深夜の電気使用量が少ない時間に熱を蓄え、蓄えた熱を翌日の暖房に使用するシステムのことです。 割安な深夜電力を使うオール電化対応のシステムなので、省エネルギーで家全体を温めることができます。

写真はリフォーム時に設置した蓄熱暖房機です。

こちらのお宅では、20畳の1階LDKから、吹き抜けを通って2階のお部屋まで温められる、大型の蓄熱暖房機を導入されました。 詳しいリフォーム事例は下記をご覧ください。

築30年の住宅をリフォーム。新築を超える姿に。

蓄熱暖房機の仕組み

蓄熱暖房機の仕組みはとてもシンプルで、中には熱をためておく蓄熱ブロックが入っています。

夜には、割安な深夜電力でこの蓄熱ブロックを温めます。 昼間は、必要に応じて蓄熱ブロックから放熱し、お部屋を温めます。

気温を感知して放熱量をコントロールする機種など、様々な機能がついた蓄熱暖房機も販売されています。

蓄熱暖房機の良いところ

  • クリーンで安全

    電気を使った暖房なので、空気が汚れることはありません。 水蒸気の発生もないので、結露やカビの発生を抑えることができます。

    何より安全なので、小さなお子様やペットとお暮らしのお宅にもぴったりです。

  • 輻射熱で快適

    エアコンのように暖かい風で温めるのとは異なり、蓄熱暖房機は輻射熱によって温まります。 輻射熱は遠赤外線で伝わる熱のことで、薪ストーブや床暖房なども輻射熱を利用した暖房です。

    お部屋全体を24時間まんべんなく、ポカポカと陽だまりのように温める蓄熱暖房機は、とても快適で健康的です。 24時間暖かいので、冬の朝に寒くて布団から出られない・・・なんてこともなくなりますよ。

  • コスト面もお得

    深夜の電力は、日中の1/3程度の料金となっています。 蓄熱暖房機は主に深夜電力を使って熱を蓄えるので、コスト面もお得です。

    家で使うエネルギーを全て電気でまかなうオール電化住宅なら、なおさらお得に使うことが可能です。

    また、機械のつくりがシンプルなため、故障が少なく長く使うことができます。

蓄熱暖房機の注意点

気密性、断熱性の低い住宅では、蓄熱暖房機でいくら暖房をしても、暖かい空気が外に逃げてしまって十分な暖房効果が得られません。 蓄熱暖房機を効率的に使うなら、高気密・高断熱の家に設置することが条件となります。

また、蓄熱ブロックは重量があるものなので、設置の際は床をしっかり補強することが必要です。 設置後に簡単に移動することもできないので、事前にきちんと計画を立てて設置したほうがいいでしょう。

※なお、エコリフォームでは日本スティーベルさんの蓄熱暖房機を採用しています。

床暖房

フローリングのお住まいでは、冬場に足元が冷えて寒く感じる、という方も多いと思います。 特に合板のフローリングだったり、断熱が不足していたりすると、床下からシンシンと冷えてくることもあるでしょう。

そこでオススメしたいのが、床暖房です。

床暖房の良いところ

  • 心地よい暖かさ

    床暖房は陽だまりのような暖かさの輻射熱と、床から直に伝わる伝導熱の両方を活かした暖房です。 遠赤外線が身体の中から温めてくれるので、まさに「頭寒足熱」の心地よい暖かさを感じられます。

  • 身体に優しい暖かさ

    床暖房はエアコンとは違い、空気が乾燥しないのでお肌に優しい暖房と言えます。 風でホコリが舞うこともないので、アレルギー体質の方にも最適です。

  • クリーンで安全な暖かさ

    石油ストーブやガスストーブのように燃焼するわけではないので、CO2の発生を抑えます。 また、熱源は床下にあって露出していないので、小さなお子様も安心して過ごせます。

床暖房には電気式と温水式の2種類があります。どちらも機器本体やコードが表に露出することはなく、スッキリと暮らせるのもポイントです。

最近ははじめから床暖房が導入されているマンションも増えていますが、リフォームで新規に床暖房を設置する場合は、様々な制約がありますのでご注意ください。