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高機能窓ガラス(真空ガラス・ペアガラスなど)

最終更新日:2019/05/24

窓が閉まっていても、窓ガラスを通して熱が出入りしているのをご存知ですか? 冬には室内の暖かさが外へ出ていくし、夏には屋外の暑さが中へ入ってきます。

窓は住まいの断熱に大きく影響するポイントなのです。

近年では、新しく開発された高機能の窓用ガラスが登場しています。 断熱・遮熱に効果が期待できる窓ガラスをご紹介します。

日本はモンスーン気候のため、夏は蒸し暑く、冬は乾燥して寒くなります。 この気候が日本の自然を豊かにしてくれているのですが、夏の暑さと冬の寒さは、快適な暮らしの大敵でもあります。

屋内と屋外の気温差があると、熱が出入りして均一になろうとします。 この熱の出入りは、窓からのものが一番多いのです。

冬場は、暖かい室内から寒い屋外へと逃げる熱の、約50%が窓からです。

夏場は、暑い屋外から涼しい室内へ入ってくる熱の、約70%が窓からになります。

窓からの熱の出入りを少なく抑えることができれば、室内環境がかなり変わってくることになります。

窓の断熱性を上げ、快適な室内環境を実現するのが機能的な窓ガラスです。 エアコンの効きもよくなって省エネ効果もありますよ。

真空ガラス

新築の工事ではペアガラスを使用するのが当たり前になっています。 ペアガラスは2枚のガラスを合わせて、間に空気の層を作り、断熱性を高めたガラスですが、ペアガラスをさらに進化させたものが真空ガラスになります。

真空ガラスも2枚のガラスを合わせるのは同じですが、間に作るのは空気層ではなく、ほぼ真空の空間です。

真空層にすることで、真空ガラスの断熱効果は、シングルガラスの4倍、ペアガラスの2倍にもなるのです。

真空ガラスの特長

  • 真空層を熱が伝わらないので、断熱性能がアップします。
  • 真空層では熱の流れが起こらないので、断熱性能がアップします。
  • サッシはそのまま、ガラスだけを交換することができます。

熱は「伝導・対流・放射」の3つによって伝わります。真空ガラスの真空層では、伝導と対流が起こらないため、熱が出入りすることはありません。

また、一般的なペアガラスは厚さが10mm以上あり、シングルガラスからのリフォームではサッシごと交換する必要がありますが、真空ガラスはペアガラスの半分程度の厚さなので、シングルガラスのサッシにそのまま設置できることがほとんどです。

真空ガラス「スペーシア」

真空ガラスの中でも人気が高いのが、日本板硝子株式会社さんのスペーシアです。

スペーシアは高い断熱性を持っていますが、断熱性や遮音性を強化したタイプ、遮熱性能をプラスしたタイプなど、様々な製品がラインナップされています。 真空ガラスへのリフォームをお考えの方にオススメです。

※スペーシアシリーズの中には厚みがあるため、ガラスのみの交換ができないタイプもあります。ご注意ください。

ペアガラス

ペアガラスは2枚の板ガラスの間に乾燥した空気を注入して作られるガラスです。 2枚のガラスの間の空気層が熱の移動を防ぎ、断熱性を高める効果があります。

1枚だけのシングルガラスに比べて利点が多く、特に高気密・高断熱の住宅には欠かせない素材となっています。

ペアガラスの特長

  • 断熱性が高い

    夏は外の暑さをシャットアウトし、冬は室内の暖かい空気を逃がしません。

  • 省エネ

    断熱性が高いから、エアコンの使用を控えても十分に快適なお部屋を実現できます。

  • 結露を防止

    シングルガラスでは外気温4度で結露が発生するところ、ペアガラスでは外気温-7度まで結露を防止。窓辺のひんやりした冷気も抑えます。

ペアガラスを施工する時は・・・

一般的なシングルガラスは厚さ3mmです。

ペアガラスはシングルガラスが2枚分で6mm、さらに空気層の厚みが6mmほどプラスされて、全体で12mmほどの厚さになります。 4倍ほどの厚さがあるので、シングルガラスのサッシはそのまま、ガラスだけ交換することはできません。

ペアガラス用のサッシに交換する必要があり、設置スペースもシングルガラスより多く取ることになります。

Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスとは、ペアガラス(複層ガラス)の間に特殊金属膜をコーティングしたガラスのことです。 特殊金属膜があることで、熱の伝わり方「伝導・対流・放射」のうち、放射による熱を反射して抑えることができます。

通常のペアガラスに比べて断熱効果も高く、遮熱効果もプラスされます。 インナーサッシにLow-E複層ガラスを使うことで、よりお部屋を快適に保つこともできますよ。

参照:インナーサッシと木製サッシ

Low-E複層ガラスは、特殊金属膜の位置によって、「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」に分かれます。 特殊金属膜が室外側にあるものが「遮熱タイプ」、室内側にあるものが「断熱タイプ」です。

夏の暑さに「遮熱タイプ」

夏の日差しの影響を受けて、室内は暑くなり、エアコンの効きも悪くなります。 日差しを避けるために遮光カーテンなどを使いがちですが、お部屋が暗くなってしまいますよね。

こんな時に効果的なのが、遮熱タイプのLow-E複層ガラスです。

室外側の特殊金属膜が、夏の日差しを60%カット! 夏の暑さが軽減され、エアコンの効きも良くなって、省エネにつながります。

さらに人体に有害な紫外線も83%カットするので、窓際にいていつの間にか日焼けしてしまった、なんてことも避けられますよ。

冬の寒さに「断熱タイプ」

冬に暖房をしても、なかなか部屋が暖まらない...ということはありませんか? それは、窓から室内の熱が逃げているせいかもしれません。

こんなお住まいに効果的なのが、断熱タイプのLow-E複層ガラスです。

ペアガラスはもともと断熱性が高いものですが、室内側に特殊金属膜を張って、さらに高断熱化したものです。 真冬でも、室内の温度を暖かく保ち、快適な空間を作ります。

高断熱なので、窓の結露を防ぐ性能もアップしています。 カビやダニの原因にもなる結露を防ぎ、健康面でも安心して過ごすことが出来ますよ。

エコガラス

様々なメーカーから、多種多様のLow-E複層ガラスが発売されている中から、ここでは「エコガラス」をご紹介します。

エコガラスは、AGCさん、日本板硝子さん、セントラル硝子さんの3社が製造しているLow-E複層ガラスの共通呼称です。 各社からいくつかの種類のガラスが発売されていますが、断熱、遮熱、結露防止、省エネなど、Low-E複層ガラスの特長はどのガラスもしっかり持っています。

また、エコガラスには助成金や補助金の対象となっているものも多いので、お得にリフォームできる可能性もあります。 詳しくはエコガラスのサイトをご覧ください。

エアープロット

エアープロットは窓ではなく、窓に塗ると空気中の有機化合物を分解するという光触媒コーティング剤です。

「光触媒」とは、光によって触媒となり、化学反応を促進させる物質のことです。 近年では光触媒のカーテンやクロスが注目されていますが、こうした製品で実用化されている光触媒は酸化チタンです。

エアープロットは光触媒にプラチナを配合し、より効果を高めました。

エアープロットの仕組み

室内の空気は常に対流しています。 室内の空気がエアープロットを塗った窓に触れると、太陽光によって空気中の有機化合物が吸着・分解され、きれいな空気に変わるのです。

ただし、光触媒のため、太陽光の当たりにくい窓では効果が薄くなってしまいます。

エアープロットの特長

エアープロットによって、揮発性有機化合物や花粉、ダニ、ウィルス、カビ、ホコリなど、様々な有機化合物が分解され、花粉症やアレルギーの軽減にも効果があると言われています。

汚れとニオイも分解してくれるのも嬉しい特長です。さらに、エアープロットを塗った窓は汚れにくくなるので、簡単なお手入れでいつもキレイな窓を保つことが可能です。

詳しくは製造元のゼンワールドさんのサイトをご覧ください。

ガラスの比較実験

ガラスとペアガラスを比較して、結露のしやすさや熱伝導率を確かめた動画をご紹介します。


カテゴリー:内装・外装の素材

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