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カーテンとロールスクリーン

最終更新日:2019/05/24

窓まわりの装飾は「ウィンドートリートメント」とも呼ばれます。窓まわりの装飾と言えば、カーテンとロールスクリーンですね。

カーテンとロールスクリーンには、日差しを遮り、外からの視線をカットするという機能的な面もありますが、お部屋の印象を決めるインテリアのポイントにもなります。 いろいろなタイプのスクリーンや、様々な素材のカーテンなど、目的に合わせて選びましょう。

様々な素材のカーテン

窓の装飾と聞いて、まず思いつくのはカーテンではないでしょうか。

一口にカーテンと言っても、様々な素材で作られています。 エコリフォームがオススメする自然素材のカーテンをご紹介します。

オーガニックコットンカーテン

3年以上、農薬と化学肥料を使用しない土壌で栽培された綿織物がオーガニックコットンです。

柔らかくて優しい肌触りが特長のオーガニックコットンを使ったカーテンは、思わず頬ずりしたくなるような暖かみがあり、使うほどに変化する風合いを楽しむことができます。

オーガニックコットンカーテンを通した陽射しは、木漏れ日のような柔らかい光となって室内を照らします。 外から室内が見えにくく、UVカット率も高めです。オーガニックコットンは伸び縮みするため、優しく洗い、陰干しにしましょう。

自然栽培綿カーテン

カーテン地として一般的に使われている布は、様々な機能を持たせるために化学薬品、化学染料が使われているものがほとんどです。 自然栽培綿カーテンは、残留農薬チェック済みの自然に栽培された綿糸で作られています。

自然栽培綿糸は手紡ぎされるため、1日にわずか1mしか紡げないそうですが、手紡ぎによって空気層が作られることで、UVカット効果が非常に高くなります。

伸縮が大きく、日焼けで変色しやすいのが難点ですが、アレルギーをお持ちの方にもオススメしたい、身体に優しいカーテンです。

リネンカーテン

リネンは亜麻科の植物を原料とした織物です。ホテル業務などでは、シーツや枕カバーをリネン類と呼ぶこともありますね。

リネンカーテンの魅力は、なんといっても自然素材ならではの風合いと素材感です。使い込むほどにリネン生地が馴染んで柔らかくなり、長く楽しめます。 静電気が起きにくく毛羽立ちが少ないので、お手入れも簡単です。耐久性も高いため、数十年も使い続けることが可能ですよ。

リネンも伸び縮みしやすく、朝と夕方でカーテンの長さが変わる場合もあるとか。 遮光性、防災性はありませんが、そんなデメリットを知った上で、長く風合いを楽しんでほしいカーテンです。

いろいろなカーテン

カーテンにも様々な性能を持つものが登場しています。 その中から省エネにも役立つ遮熱カーテンをご紹介します。

遮熱カーテン

省エネのために遮熱タイプのカーテンを選ぶ方も増えているようです。「遮熱カーテンにしたら、予想外に効果があった驚いた」という声も聞かれます。

遮熱カーテンは、夏の外気の暑さを遮断し、冬の室内の温もりは逃さない効果があるため、冷暖房費の削減に役立ちます。 さらに、UVカット効果をプラスした製品も多く、窓際でいつの間にか日焼けしてしまったなんてことも避けられます。

遮熱カーテンは、ドレープカーテンのイメージが強いかもしれませんが、レースカーテンにも遮熱タイプのものがあります。 日中、室内で過ごす時にはレースカーテンのみを使っている、という方にはとても有効です。

カーテン用 遮熱裏地

「今のカーテンは遮熱タイプではないけれど、遮熱効果が欲しい!」という方にオススメなのが、カーテンに後付けできる遮熱裏地です。

今お使いのカーテンに、遮熱効果のある裏地を取り付けるだけで、遮熱カーテンに早変わり。 取り付け、取り外しも簡単なので、季節によって替えることもできますよ。

カーテンを買い換えるより安価に遮熱効果が実現できるのもうれしいところです。

他にも様々な性能を持つ後付のカーテン裏地が発売されているので、ホームセンターなどを覗いてみるといいでしょう。

カーテンを有効活用するヒント

カーテンは日除けと目隠しが一番の目的ですが、さらに有効に活用するためのヒントをご紹介します。

外からの視線をカットするには

大通りに面している窓など、外からの視線が気になる時は、カーテンとブラインドを併用すると効果的です。 雨戸の無い大きな窓には、ドレープカーテンとレースカーテンの2枚にブラインドを加えましょう。 昼間は日差しを取り入れながら視線をカットし、夜はカーテンとブラインドを閉じて、プライバシーを確保できます。

また、ロールスクリーンを設置する場合は、隙間ができないよう、窓枠より大きめのスクリーンを正面付けにするといいでしょう。

天井を高く見せるには

天井が低い部屋は、圧迫感があります。こうした部屋に腰窓があったら、ふつうはカーテンの上下を空けると思いますが、天井から床までの丈にすると、縦方向が強調されて天井が高く見えます。

また、カーテンの色が暗いと部屋が狭く感じ、鮮やかな色だと圧迫感を感じてしまいます。 ソフトで明るい色のカーテンか、壁と似た色のカーテンを選ぶと、お部屋が広く感じます。

保温効果を高めるには

冬の夜、窓とカーテンの間の空気は、びっくりするほど冷たいのをご存知ですか? カーテンには、断熱・保温の効果もあるのです。

さらに保温効果を高めるために、厚手の生地や裏地つきの生地を使い、ドレープ(ヒダ)の多いカーテンを選ぶといいでしょう。 また、窓を覆うようなサイズで、床ギリギリまでの長いカーテンにすると効果的です。

ぴったりサイズのカーテンにするには

リフォームで窓のサイズが規格サイズでなくなった場合、既成品のカーテンのサイズが合わないことがあります。 そんな時は、窓のサイズや形に合わせて作れるオーダーカーテンを利用しましょう。

リフォームで新しくなった家具やインテリアにも合うカーテンにできますよ。クッションカバーやベッドカバーと合わせてオーダーするのもいいですね。 それほどこだわりがない、という方には、生地やスタイルがある程度決まっていて、サイズのみを選べるセミオーダーのカーテンもオススメです。

ロールスクリーン

ロールスクリーンは、ロール状の布を上げ下げして使う巻き上げ式のスクリーンです。 窓に設置するだけでなく、室内の目隠しや間仕切りにも使われています。

ロールスクリーンを設置する際は、スクリーンの巻き上げ機の取り付けが必要になります。 リフォームでロールスクリーンの採用を考えている方は、設置が可能かどうか事前に確認しておくと良いでしょう。

こんなお部屋にロールスクリーン

ロールスクリーンは上下に開閉するため、ビルやマンションに囲まれたお住まいなど、上の方からの光や視線が入りやすいお部屋にオススメです。 来客時に隠しておきたいスペースがあったり、大きなお部屋を区切って使いたいという時にも、ロールスクリーンを使って空間を区切ることができます。

ロールスクリーンに使われているのは、プリント生地、レース生地、遮光生地などの布が主ですが、麻や和紙などの自然素材を使ったものもあります。 インテリアに合わせて好きな生地を選ぶことができるので、どんなお部屋にも合いますよ。

使わない時はスクリーンを巻き上げておけば、コンパクトで場所もとらないため、スッキリした印象になります。

ロールスクリーンの種類

ロールスクリーンは操作方法によって、プルコード式、チェーン式、ワンコード式に分けられています。

  • プルコード式

    スクリーンの下にコードがついているタイプです。下げる時はそのまま引き下げ、上げる時はいったん下げてロックを外すと上に巻き上がります。

  • チェーン式

    スクリーンの横に輪になったチェーンがついています。下げる時はチェーンの手前を引き、上げる時はチェーンの奥を引くことで上げ下げできます。

  • ワンコード式

    株式会社ニチベイさん独自の方式です。 下げる時はヒモを少し引いて離すと、自動的にスクリーンが下がり、途中でヒモを引くと止まります。上げる時は繰り返しヒモを引きます。

プルコード式は、上げ下げするのに立ったり座ったりする必要があります。 チェーン式は、長いチェーンが邪魔だと感じる方もいるでしょう。 ワンコード式は操作に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

それぞれ一長一短ですが、設置場所に合うタイプのものを選ぶといいでしょう。

プリーツスクリーン

プリーツスクリーンは、プリーツ(ヒダ)加工がされた布などで作られた、上げ下げできるスクリーンです。

プリーツの幅はブラインドと同じ25mmや15mmのものが多く見られます。

ウォッシャブルで丸洗いできたり、撥水、遮光、保温などの効果があるプリーツスクリーンも人気が増しています。

こんなお部屋にプリーツスクリーン

プリーツスクリーンは、和室のインテリアにこだわりたいという方に、特にオススメです。和柄の素材や和紙を組み合わせると、和のインテリアによくマッチします。

もちろん洋風のお部屋にもオススメです。 プリーツのもつ水平のラインが適度な陰影を作り出し、モダンでスッキリとしたイメージを演出してくれますよ。

プリーツスクリーンは採光の調節もしやすいので、時間によって日当たりが変わるようなお部屋にも向いています。