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最終更新日:2020/08/11
「バウビオ」とは、ちょっと変わった名前ですね。
バウビオは快適な住まい作りに一役買ってくれるとても優秀なボードです。
バウビオ(Baubio)の名は、ドイツ語の「建築(Bau)」+「生命(Bio)」=「建築生態学(Baubiologie)」に由来するそうです。
バウビオは日本インシュレーション株式会社さんが販売する天然素材のボード建材です。
バウビオの原料は「ゾノトライト」というケイ酸カルシウムに水が加わった物質。 ケイ酸カルシウムは食品添加物としても認められているくらいなので、ケイ酸カルシウムと水でできているゾノトライトも、身体に害のない安全な物質ということになります。
また、ゾノトライトは熱を伝えにくくする性質があり、調湿性も持っています。 ゾノトライトの持つこうした性質が、バウビオにも活かされているのです。
バウビオは素晴らしい特長を持つ優秀な建材です。その特長の一部をご紹介します。
バウビオの原料であるゾノトライトは、ケイ石や石灰石から作られます。 元が石なので、とにかく火に強いのが一番の特長です。
バウビオは、1000度で3時間加熱しても耐えられるほどの耐熱性を持っています。 万が一の火災の時でも、燃えてしまう心配はありません。
また、バウビオは熱を伝えにくい性質を持っているので、断熱や遮熱にも威力を発揮します。 このため、バウビオを屋根や天井に施工するケースもあるのです。
バウビオは調湿性が高く、湿気やカビを抑えて、室内を快適にしてくれます。 特に湿度の高い夏には、湿気をうまくコントロールすることが快適な暮らしのポイントになります。
バウビオの表面は、たくさんの小さな孔が空いている多孔質です。 この孔のおかげで、湿度の高い夏には湿気を吸収し、乾燥した冬には湿気を放出するという調湿性を持っているのです。
湿度50%以下の乾燥した環境では、ウィルスが繁殖しやすくなりますが、湿度65%になるとカビやダニが発生しやすくなります。 湿度は高くても低くても、健康に影響が出てしまうのです。
バウビオシリーズにはいくつかの製品がラインナップされていますが、調湿性をさらに強化したタイプのバウビオは、湿度を60%前後に調節する性質があります。 人体にちょうどいい湿度に保ってくれるのです。
夏場に多い、「壁内部の結露」を知っていますか? 高温多湿な外気が壁の内部に入り込み、そのまま結露してしまう現象です。
壁の中で結露したら、拭くこともできないし、乾かすこともできません。 壁内部の結露はカビの温床となり、建物の劣化にもつながってしまうのです。
バウビオは、壁内部の湿気を透過させて、放出する性質を持っているので、怖い内部結露を招く心配はありません。 湿気と合わせて臭気も放出するので、お部屋の快適性もアップしますよ。
ただし、バウビオの上にビニールクロスなど湿気を通さない素材を使うと、効力を発揮できなくなってしまうのでご注意ください。
内部結露についてはこちらで詳しく解説しています。
バウビオは、調湿性と断熱性を活かして、壁や床、天井などに下地として使われます。
通常、壁の下地には石膏ボードが使われることが多いのですが、石膏ボードは水や湿気に弱い性質を持っています。 湿度を調節してくれるバウビオなら、より快適なお部屋を実現することができます。
また、天井を吹き抜けにする場合などは、図のように、天井部分にバウビオを施工するのも有効です。
バウビオの持つ調湿性と断熱性の両方が活かせる使い方です。
エコリフォームでは、バウビオの遮熱性を利用して屋根に施工することもあります。 リフォーム事例でご紹介しているので、見てみてくださいね。
家が完成してしまうと表面には見えなくなってしまいますが、バウビオは住まいの様々なところで役立つ万能選手です! 住み心地にこだわって、快適な空間にリフォームしたいという方にオススメの素材です。
エコリフォームの事例でも、様々なところでバウビオを使用しています。 工事中の写真もしっかり掲載しているので、ぜひご覧になってみてくださいね。