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最終更新日:2019/05/24
漆喰にもいろいろな種類があるのをご存知ですか?
ここでは、ほたての貝殻で作られたほたて漆喰や、スイス生まれのスイス漆喰(スイスローム)をご紹介します。
それぞれ特長を持っているので、お住まいにぴったりの漆喰を見つけてくださいね。
住む人に優しい自然素材の塗り壁の中でも、漆喰は最もポピュラーな素材のひとつですね。
「ほたて漆喰」はその名の通り、ほたての貝殻から作られた漆喰です。 ほたて貝特有の多孔質構造のおかげで、消臭性や調湿性にとても優れています。
ほたて漆喰は、北海道産のほたて貝殻から作られた、100%自然素材の塗り壁材です。
いつも美味しく食べているほたてですが、ほたての貝殻は年間6万トンも廃棄されていることをご存知ですか。 その貝殻をリサイクルして開発されたのが、このほたて漆喰なのです。
ほたての貝殻の95%以上は、漆喰の原料となる石灰石と同じ成分、炭酸カルシウムでできています。 だからほたての貝殻は漆喰作りに適しているのですね。
ほたて漆喰は、消臭性・調湿性・抗カビ性に優れ、健康的で快適な住空間を実現します。
ほたての貝殻には美しい光沢があります。 ほたて漆喰は、この光沢を伝統の漆喰に融合させることに成功しました。
ほたて貝殻の自然な白を基調にした色で、土っぽさはなく、上品でシャープな表現が可能です。 ほたて貝殻の白い色は、日本画の白い絵の具や、日本人形の絵付けにも使われている素材なのです。
とにかく消臭性の高さに驚きました。
友達と焼肉パーティをした後でも、翌日、部屋の空気がきれいで驚きました。
我が家には柴犬がいるのですが、以前は帰宅時に気になっていたペットの臭いも、今はまったく気になりません。
ほたて漆喰にしてから既に6年以上経過していますが、綺麗な白さはいまだ健在ですよ。
「貝てき漆くい」も、ほたての貝殻をリサイクルした生まれた漆喰で、素材工房さんの製品です。
ほたての貝殻を焼いた貝灰を中心に、すべてが自然素材から作られているので、アレルギー体質の方にも安心です。
貝灰が生活臭を脱臭、有害化学物質を分解し、高い調湿性を発揮します。
また、施工時にはコテを使って様々なテクスチャーをつけることができます。
スイスロームはスイス生まれの漆喰です。
ヨーロッパでも3000年以上前から使われてきたという漆喰ですが、アルプス山脈で産出される石灰石を原料としたスイス漆喰は、最も高品質なことで知られています。
スイスの山々に映える小さな白壁の家も、スイス漆喰で塗られているのですね。
スイス漆喰が調湿性に優れていることは、通常の漆喰と大きく変わりません。
特徴的なのは、スイス漆喰は強アルカリ性だということです。 このため、空気中の有害物質を吸着・分解する力が強く働きます。
また、結露やカビの発生を抑える性能も強力なため、高湿な日本にぴったりの漆喰と言えます。
スイス漆喰の「カルクウォール」は、室内の壁の仕上げに使われる塗り壁材で、ドイツのリボス社の製品です。
カルクウォールは、もちろん天然成分100%の安心な自然素材です。 調湿性が非常に高いため、マンションの湿気でお悩みの方に、特にオススメしたい塗り壁の一つです。
また、カルクウォールは、他のスイス漆喰と同様、強アルカリ性になっているため、アレルギーを誘発するカビ、ダニの発生を強力に抑えます。 アレルギーのお子様がいらっしゃるご家庭では、ぜひ使っていただきたい素材です。
「漆喰の塗り壁は汚れが気になる」という方もいますが、天然素材のスイス漆喰は静電気が発生しないため、ホコリを寄せ付けません。 スイスやドイツの白い外壁の家を思い浮かべてみてください。 常に風雨にさらされている外壁が、洗浄しているわけでもないのに、ずっと真っ白ですよね。
スイス漆喰は長寿命で、お手入れもしやすいのが特長なのです。
スイス漆喰のカルクウォールは、粒状の骨材が入っているので、日本の漆喰のようなフラット仕上げではなく、自然な感じを活かしたテクスチャーを楽しめます。 色粉を使って色付きの漆喰にすることもできますよ。
通常の日本の漆喰については下記をご覧ください。
室内の壁や外壁にスイス漆喰を採用した事例をご紹介します。