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最終更新日:2021/08/25(2012/06/10公開)

夏に向けたグリーンカーテン、そろそろタイムリミットです!

夏に向けたグリーンカーテン、そろそろタイムリミットです!

夏の節電に役立つものと言えば、植物で作る「グリーンカーテン」です。
グリーンカーテンにチャレンジするなら、6月頃がタイムリミット。
グリーンカーテンに適した植物をいくつかご紹介します。

定番のゴーヤ

グリーンカーテンで涼もとれて、美味しい実もいただける、一石二鳥のゴーヤです。

初めての方は、苗から育てるのがおすすめです。 6月はじめに苗を植えつければ、7月から収穫が期待できます。

ゴーヤはつる性で大きく育つので、大きめのプランターやネットが必要です。 暑さにも病害虫にも強いので、日当たりがよければどんどん成長しますよ。

中には驚くほどたくさんゴーヤの実がなった、という方もいらっしゃいます。 ゴーヤがたくさん取れたら、ご近所に配ったりするのもいいですね。

ゴーヤの実は?

ゴーヤの実は、定番のゴーヤチャンプルにするも良し、天ぷらにするも良し。 お好きな調理法で召し上がってください。

ゴーヤの天ぷらは、中のワタも一緒に輪切りにして、まるごと揚げても美味しいですよ。 葉っぱも天ぷらにして食べられます。

生命力抜群のゴーヤは栄養素もたっぷり。 ゴーヤを食べて暑い夏を乗り切りましょう。

注目のテラス・ライム

テラス・ライムは、明るいライムグリーンの葉が目を楽しませてくれるツル植物です。 遮熱に適しているので、グリーンカーテン用の植物として注目を集めています。

サントリーフラワーズさんの商品として、園芸店などで苗が販売されています。 プランターに植え替えて、日当たりの良い場所に置いてください。

実はテラス・ライムはサツマイモの園芸品種で、イモのような実ができますが、食用には向かないそうです。


画像:サントリーフラワーズ公式サイトより

テラス・ライムの、グリーンカーテンに向いている特性をご紹介します。

高い蒸散力

蒸散力は、葉から水分を蒸発させる能力です。 テラス・ライムは他の植物に比べて、蒸散力が非常に高くなっています。

葉から水分が蒸発するときには周囲の熱が奪われるため、周辺環境は涼しく保たれます。

高い適応力

通常、水分の少ない環境では、植物の蒸散力は低下します。 テラス・ライムは他の植物に比べて、水分が少ない環境でも蒸散力を発揮します。

また、さらに乾燥した環境では、気孔を閉じて蒸散を停止し、枯れないようにするのです。

乾燥した環境にも適応するテラス・ライムは、驚くほど生育が旺盛です。

高い反射率

テラス・ライムのライムグリーンの葉は、見た目にも爽やかで、涼しさを演出してくれるだけではなく、光の反射率が高くなっています。

このため、太陽の熱の吸収量が少なく、サーモグラフィーで比較しても、芝生に比べて表面温度が低いことがわかります。

目にも鮮やかなアサガオ

アサガオもグリーカーテンの定番です。 ゴーヤと同じく、病害虫にも強く、栽培しやすい植物です。

種から育てるなら5月頃がおすすめですが、鉢植えからグリーンカーテンにするなら、6月からでも大丈夫です。

美しいアサガオの花と、アサガオならではのハート型の葉の両方を楽しめます。

おすすめはノアサガオ

グリーンカーテンにするなら、アサガオの近縁種「ノアサガオ」もおすすめです。 琉球朝顔とも呼ばれ、沖縄の海岸に多く自生しているそうです。

ノアサガオの花は、朝咲いて日中~夕方までもちます。 紫がかったオーシャンブルーの花が目を楽しませてくれますよ。

番外編:おすすめの虫除け植物

番外編として、夏に向けて虫除けになる植物をご紹介します。 天然の草木にも殺虫成分を含んだものがあるんですね。

化学的に合成された虫除けほどの効果はないかもしれませんが、自然の虫除けをぜひお試しください。

モスキートブロッカー

和名をギョリュウバイという、オーストラリア原産の植物です。 オーストラリアでは、人が集まる戸外には必ずといっていいほど植えられているそうです。

モスキートブロッカーに多く含まれる「シトロネラ」が蚊除けになると言われています。

柑橘系の爽やかな香りで、葉はハーブティーとして楽しめます。

ラベンダー

ラベンダーはよく知られているハーブですが、人に好まれるラベンダーの花の香りに防虫効果があるのだそうです。

ラベンダーの虫除け効果を活かすなら、鉢植えとして置くよりも、ドライフラワーにする方が効果的です。

また、ラベンダーのアロマオイルも虫除けとなります。水とエタノールを加えて虫除けスプレーを自作する方もいます。

除虫菊

昔の蚊取り線香は、除虫菊を練り込んで作られていました。 現在では天然の除虫菊を使った蚊取り線香は少なくなりました。

除虫菊は中央アジア原産と言われ、かなり古い時代から虫除け効果が知られていたそうです。

そのままの状態ではあまり効果がなく、いぶすことで防虫成分が発生します。 キャンプの時など、除虫菊を焚火に入れて使うと良いでしょう。

植物のお世話は簡単ではありませんが、植物のある暮らしは、不思議と人の心を癒してくれるように感じます。

涼しく感じられる上に、目に美しく、実や香りまで楽しめるグリーンカーテン。

みなさんが暑い夏を乗り切る助けとなるよう願っています。

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