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最終更新日:2021/09/27(2018/10/02公開)
おしゃれな家具が安く買える時代ですが、
長く使える一生モノなら、やっぱり国産家具!
という方も多いのではないでしょうか。
日本の国土の約7割を占める森林。
その資源を有効利用した国産家具は環境にやさしく、職人の技が随所に光っています。
今回は日本の6大家具産地と、それぞれの代表的なメーカー・企業をご紹介します。
北海道旭川市
北海道開拓のため、本州から多くの大工や家具職人が旭川周辺に移住したことがはじまりといわれています。雪が多いため木材の天然乾燥が難しくなかなか量産できませんでしたが、昭和30年代に人工乾燥機が普及し、大量生産が可能になりました。
北海道の豊富な木材を使ったデザイン性の高い大型の洋風家具はアメリカやヨーロッパでも高く評価されているそうです。
創業から50年を迎えたカンディハウスは、できる限り北海道の木を使い、1本1本をいかしきって長く愛用できる生活の道具をつくる家具メーカー。最先端の加工機と職人の手仕事が融合することで、すぐれたデザインを形にしています。
北欧モダンスタイルの家具をはじめ、オリジナリティあふれる洗練された家具が揃います。
鳥の翼をイメージしてデザインされたダイニングチェアー。シリーズの象徴的アイテムです。
静岡県中部
徳川家光が静岡浅間神社の大造営を行なった際、各地から職人が移住してきたことから家具の産地として栄えたといわれています。
漆塗りの技法をいかした鏡台や茶箪笥などの産地として古くから知られていましたが、現在ではサイドボードなど、小物の家具を中止にバラエティ豊かな製品が生産されています。
創業68年の歴史を持つ家具メーカー。企画開発から設計、製造、販売まで一貫して行なっています。「人と自然」をテーマに、「健康と環境」「ユニバーサルデザイン」を考慮した人にやさしい家具と快適な住空間の創造に取り組んでいます。
また、オランダをはじめイギリス、フランス、イタリアなどのヨーロッパ家具輸入の先駆けでもあります。
天板にウォールナット無垢材が贅沢に使用された「High-end(ハイエンド)」シリーズの、セミオーダーのダイニングテーブル。
岐阜県高山市
万葉の昔から木造りの文化が受け継がれてきた飛驒。大正時代に入ると、豊富なブナの木材を使った曲げ木椅子の生産などをはじめ、独自の技法をいかした椅子やテーブル、机などの脚物家具の生産で広く知られるようになりました。
世界品質の優秀性を発信するため、パリやロサンゼルスなどで開催される家具の展示会にも積極的に出展しているそうです。
大正時代に設立され、キツツキのトレードマークで有名です。「飛驒の匠」で知られる伝統技術と山々に密生したブナ原生林を資源に、西洋家具をつくり続けています。
優れたデザインと品質が評判を呼び、数々のロングセラーを生み出している飛驒産業。未利用資材の導入や廃材の利用などの新しい試みにも積極的にチャレンジし、日本の風土や文化に根ざした家具の製造に取り組んでいます。
笠木(かさぎ)に枝が使われ、自然の形と質感が特徴的なデザインの椅子です。
広島県府中市
1710年前後、大阪で箪笥の製造技術を習得した職人が郷里に戻って生産をはじめたのが最初といわれ、大正時代には多くの職人が働いていたそうです。昭和30年頃、婚礼家具のセット販売を始め、収納家具の名産地として有名になりました。
家具のコンクールでは上位入賞の常連として、高い技術レベルを誇っています。
40年以上前に家具メーカーとしてはじまった、府中家具の館。その後、小売りもしながら高品質な木材を長期間にわたって育み、箪笥、食器棚、テーブル、一枚板などの製造を続けています。
小売店としてお客様の要望を聞きながら、その声を商品づくりに反映させています。
ウォールナットの無垢材をふんだんに使用したテレビボードや、無垢一枚板から作るダイニングテーブルが人気です。
徳島県徳島市
明治時代、阿波藩の船大工だった職人たちが家具をつくりだしたのがはじまりといわれています。鏡台や針箱の産地として栄え、「阿波鏡台」の名で大阪など各地に出荷されていました。
その後、製品の改良や洋風のデザインが取り入れられるなどして、ドレッサーを中心にさまざまな家具や木工品が生産されています。
1959年に創業。無垢材で表現が困難な曲線曲面のデザインを可能にする成形合板において、熟練の職人による日本屈指の技術力を誇る冨士ファニチア。
国内生産にこだわりながら、北欧モダンスタイルなど、現代の日本人のトレンドを取り入れた家具も製造しています。
趣のあるフレームデザインとボリュームのあるクッションが人気のソファです。
福岡県大川市
家具の生産高は日本一。もとは室町時代に筑後川周辺に暮らしていた船大工が製造していた箱物がはじまりといわれています。その後、江戸時代に長崎で修行をして細工技法を持ち帰った職人がその技を広め、今の大川家具の基礎をつくったそうです。
現在はあらゆる木製家具を生産する総合的な家具産地となり、中でも量産家具を得意としています。
創業80余年の老舗。1本の原木から必要な寸法や用途に合わせて切り出した無垢材を使って職人がつくる家具は、長期間使用するほどどんどん味がでて、アンティーク家具になるそうです。
また、家具の塗料にもこだわり、健康に配慮した自然塗料を使用しているので、化学物質に敏感な方やお子さんも安心して使えます。
割れや反りなどの狂いが少なく、経年劣化が起こりにくいクルミ材を使ったテーブルです。
子供や孫の代まで使えそうな国産家具。あたたかみのある木の家具が部屋にあると、そこに集う人たちの気持ちもホッとあたたまりそうですね。
一生つきあえる家具を探してみませんか。