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最終更新日:2022/05/09(2022/04/27公開)

しつこいカビの落とし方

しつこいカビの落とし方

気持ちの良い新緑の季節が過ぎれば
ジメジメ・ムシムシの梅雨がやってきます。
この時期に気をつけたいカビは早めの対策が重要です。

温度・湿度が上昇する梅雨時はカビが最も元気になる季節。気候も気分も上々の今のうちから、来るべき敵の撃退法をおさらいしておきましょう。
今回はカビとりを行なう際の注意点のほか、場所・素材別の掃除方法や予防法をご紹介します。

カビとりを行う前に注意したいこと

  • 塩素系漂白剤は刺激が強いので、必ずマスクとゴム手袋をつけましょう。
  • 作業中は換気をしっかりと行い、他の洗剤と混ぜないように注意してください。
  • 服に塩素系漂白剤がかかると色落ちするので、万一色落ちしても惜しくないような服装をおすすめします。
  • 長時間の作業は健康上よくないので、カビとりの範囲が広いときは休憩をはさんだり、日を分けたりしてください。
  • カビが生えている場所をまず掃除してから、漂白剤を使いましょう。

浴室

カビが生える場所と聞いて真っ先に思いつく浴室。床や壁、天井など気になるところがたくさんありますよね。

● コーキング

コーキングはユニットバスと壁や床との境目を埋める充填材のこと。浴室の中で最もカビが生えやすい場所です。

〇準備するもの
塩素系漂白剤、キッチンペーパー、ラップ

  1. キッチンペーパーを縦に7等分くらいにカットします(細長い形に)。
  2. 塩素系漂白剤を洗面器に入れ、キッチンペーパーを浸します。
  3. カビが気になる部分に貼り付け、ラップをかぶせて半日置きます。
  4. ラップとキッチンペーパーを外してシャワーで洗い流します。

● 床や壁など

塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜてペーストにすることで、床や壁に漂白剤を密着させることができます。

〇準備するもの
塩素系漂白剤、片栗粉

  1. 塩素系漂白剤と片栗粉を1:1の割合にして混ぜます。
  2. カビが気になるところに塗り込み、5分くらい置きます。
  3. シャワーで洗い流します。

● 天井

カビ取り剤を天井に直接吹きかけると垂れてきて危険です。フロアーモップを使用しましょう。

〇準備するもの
塩素系漂白剤、フロアーモップ、ドライシート

  1. フロアーモップにドライシートをセットし、天井の水気を拭きます。
  2. 新しいドライシートをセットし、塩素系漂白剤を吹き付けます。
  3. 天井全体に漂白剤をつけ、30分くらい置きます。
  4. シャワーで流し、最後に新しいドライシートで全体の水気を拭きます。

■ お風呂にカビを発生させないために

  • 水気を切る
    カビが発生する最大の原因は湿気です。タオルで水気を拭いたり、ワイパーで水気をとったりするとかなり違います。
  • アルコール消毒
    カビの正体は「糸状菌」と呼ばれる細菌なので、アルコールにとても弱いのです。
  • 熱いシャワーで流す
    50度以上の熱いシャワーを5秒以上かけることでカビが死滅するといわれています。
  • カビ防止剤を使用する
    カビとりをした後に、燻煙タイプのカビ防止剤(お風呂の防カビくんなど)を使うのも効果的です。
  • 24時間換気扇をつける
    換気扇を24時間つけっぱなしにしても、電気代は1ヶ月で100~300円程度。カビ掃除の労力を考えれば、むしろ安いかもしれません。

ベッド、布団

洗濯が難しいベッドや布団のカビは、重曹水で対処できます。

〇準備するもの
重曹、アルコールスプレー

  1. 水300mlに重曹大さじ1~2杯を加えて混ぜ、重曹水をつくります。
  2. カビが発生している部分をタオルで拭きます。
  3. 20~30分置いてから、カビの部分にアルコールスプレーを吹きかけます。
  4. 乾いた布で拭き取り、天日干しします。

畳のカビに酢を使う方法を聞いたことがあるかもしれませんが、これは逆効果になるということです。

〇準備するもの
アルコールスプレー、古くなった歯ブラシなど

  1. カビが発生している部分をタオルで拭き、アルコールスプレーを吹きかけます。
  2. 古い歯ブラシなどを使い、畳の目に沿ってカビをかきだします。
  3. 再度アルコールスプレーを拭きかけ、しっかりと乾燥させます。

衣類

服の表面に生える白カビと、繊維の奥深くまで根を下ろしている黒カビとでは、対処法が異なります。

● 白カビ

〇準備するもの
アルコールスプレー、酸素系漂白剤

  1. 服についたカビを屋外で振り落とします。
  2. カビが生えていた部分に、アルコールスプレーをたっぷり吹き付けます。
  3. 洗剤に酸素系漂白剤を加えて洗濯機で洗い、しっかりと干します。

● 黒カビ

〇準備するもの
酸素系漂白剤、綿棒

  1. 酸素系漂白剤を綿棒につけてカビに塗ります。
  2. 洗面器で熱湯と酸素系漂白剤を混ぜ、服を浸します。
  3. 30分~2時間くらい置いてから洗濯機で洗い、しっかり干します。

カバン

カバンのカビは、素材によって対処法が異なります。

  • ナイロン・布
    丸洗いできるものは、衣類のカビとりと同じ方法でOKです。

  • 生えたばかりのカビは、革用のブラシでこすり落とせます。時間が経ったものはアルコールスプレーをタオルに含ませて拭く方法がおすすめです。ただし、色落ちの心配があるので必ず目立たない場所で色落ちしないか確かめてから行いましょう。

傘のカビは、程度によって対処法が異なります。色柄によっては変色することもあるので、心配なときは一部分のみ試してみましょう。

  • 発生したばかりのカビ
    カビの部分にアルコールスプレーを吹きかけ、叩くように拭き取ります。
  • 時間が経っているカビ
    お風呂場などで傘を広げ、全体を水で濡らします。おしゃれ着用中性洗剤を水で10倍くらいに薄めたものをスポンジに含ませ、傘を洗います。シャワーでよく流したらタオルで水気を拭き、陰干しします。
  • 時間が経って範囲も広いカビ
    浴槽などに酸素系漂白剤と水を入れ、2時間ほど漬け込みます。シャワーでよく流したらタオルで水気を拭き、陰干しします。

本格的なカビの季節の前にチェックして、「カビっぽいかも」の時点で対処できれば、楽にカビとりできますよ。少しでもお役に立てばうれしいです。

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