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最終更新日:2023/06/01(2023/06/01公開)

梅雨だる解消法

梅雨だる解消法

今年もまた梅雨の季節がやってきます。
この時期の悩みの種といえば、お家の中の湿気問題。
気候からくる体調不良も予防して健康に過ごしたいですね。

雨が続くと、外出しにくい、洗濯物が乾かないなどが原因でテンションが下がり気味になりますが、「なんとなく調子がでない」という方も多いかも。
その調子の悪さ、「梅雨だる」かもしれません。
今回はこの季節の不調をスッキリ解消するための、梅雨だる解消法などをご紹介します。

梅雨だるって何?

梅雨だるとは文字通り、梅雨の時期にだるさなどの体調不良を起こしてしまうことです。
症状としては、だるさのほかに疲労感、気分の落ち込み、めまい、頭痛、食欲不振などさまざま。ある調査によると女性の約62%が梅雨時に不調を感じているそうです。
この時期は仕方ない…と諦めてしまわずに、今すぐできる対策をやってみてください。

梅雨だるの原因は?

● 連日の低気圧

大気が低気圧になると自律神経の副交感神経が優位に働くようになります。副交感神経は緊張をほぐしたり眠くなったりする「お休みモード」の神経なので、だるさややる気のなさを感じてしまうのです。
大昔、動物を追いかけたり、田んぼを耕したりして暮らしていた時代なら雨の日はお休みするものだったので、「梅雨だる」はもしかして自然なことなのかもしれませんね。

● 寒暖差

雨が降ると「梅雨寒」という言葉もあるように急に冷えたり、翌日は晴れて真夏のような暑さになったり…。この時期は温度の変動が激しいため、体にとってはストレスフルなのです。

● 湿邪(しつじゃ)

湿邪とは漢方用語で、過剰な湿気のこといいます。雨が続き湿気が増えると、それが体にも入り込んで湿邪となり、体内の水分量を必要以上に増やして悪影響を及ぼすと考えられています。
湿気に負けやすい体質かどうかは、舌を見るとわかるそうです。舌の苔が厚い人は体内に余分な水分がたまっていて、舌の周りに歯型がついている人は舌がむくんでいる、つまり全身がむくんでいる可能性があります。

まずは家の湿気とり

● 家のどこに湿気がたまりやすいかチェック!

  • 日当たりが悪く気温が下がりやすい北側の部屋
  • 室内干しをする場所
  • 水回り
  • 布団やベッド
  • クローゼットや押入れ、衣装ケースの中
  • 結露が起こりやすい場所(窓付近や家具の裏側)
  • 下駄箱や床下収納

● これで家の湿気を下げる!

◎ こまめに換気する

部屋の湿度を下げるには、こまめに換気して湿気を外に逃がすことが必要です。梅雨の時期は1〜2時間に1回、1回あたり5〜10分換気することが望ましいといわれています。
とはいえ、忙しい毎日にそれはあまり現実的ではありません。せめて朝起きたときと、夜外出から帰ってきたときは複数の窓を開けて空気を入れ替えましょう。

◎ サーキュレーターで風を送る

もともと空気の通りが悪い部屋の場合は、サーキュレーターで風を送ることにより換気できます。
クローゼットや押入れなど窓がない場所では、扉を開けて中に空気を送ると中の湿気が外に逃げていきます。

◎ 除湿器を使う

洗面所など狭い空間には除湿器を置いてもいいですね。
最近は室内干しに役立つ送風機能を搭載したものもあります。部屋干しの生乾き臭も解消されて一石二鳥になるかも。

◎ 入浴後は換気扇を回す

入浴後の浴室は湿度が非常に高いので、換気扇を忘れずに。他の家族のためにお風呂のお湯を残す場合は、必ずフタをしましょう。
また、浴室を使用しないときでも常に扉は閉めて、他の部屋に湿気がいかないようにすることも大切です。

◎ 家具は隙間を空けて配置する

家具と家具の間が狭いと空気が通りにくくなるため、湿気がたまりやすくなります。家具同士だけでなく、壁ともなるべく密着しないようにするとカビの発生が防げます。
物が多ければ多いほど空気の循環は悪くなるので、この機会に断捨離にチャレンジしてもいいですね。

◎ 除湿剤を使用する

さまざまなタイプの除湿剤があるので、場所や用途に合ったものを選びましょう。

☆据え置きタイプ(容器に入ったもの)
押入れなど広めの空間におすすめ。湿気は下の方にたまりやすいので、押入れなら下の段に置きます。
高い位置の収納スペースや棚などは、容器が倒れて中身がこぼれる可能性があるので、据え置きタイプは避けたほうがよいでしょう。

☆シートタイプ
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれ、その汗により布団やベッドに湿気がたまります。
シートタイプの除湿剤をマットレスや敷布団の下に敷くと湿気をとってくれる効果あります。

☆ハンガータイプ
クローゼットに吊るして使うタイプ。
あまり着ない冠婚葬祭用のスーツなどは湿気がたまりがちなので、いざ着るときに「カビくさい!」ということがないよう、衣類と衣類の間にハンガータイプの除湿剤を吊るしておきましょう。

梅雨だるに負けない体づくりのために

● たんぱく質を摂る

魚、鶏肉、大豆製品、乳製品などから、たんぱく質をしっかり摂りましょう。
たんぱく質が不足すると免疫力の低下にもつながり梅雨だるが悪化する可能性も。胃腸に負担をかけないよう脂肪分が少なめな食材を選ぶのがポイントです。

鶏の胸肉は脂肪分が少ないうえ、疲労回復に効果があるといわれているイミダペプチドという成分が豊富なのでおすすめです。1日100g食べるだけで体内に発生した活性酸素を除去し、日常生活の疲れを防止できるそうです。

● カリウムを摂る

カリウムには体の余分な水分を排出してくれる働きがあります。きゅうり、ズッキーニ、大根、アボカド、バナナなどを積極的に食べましょう。
カリウムはゆでこぼすと水に溶け出すので、スープにして食べるのもおすすめです。

● お酢を摂る

梅雨は食中毒が増える時期でもあるので、殺菌作用があるお酢は頼りになります。
さらに疲労回復、体をしゃきっとさせる効果も。また脂肪燃焼を促し、エネルギーが出やすくなることで「疲れとり」の効果も期待できます。

● ポリフェノールを摂る

疲労回復には抗酸化物質を摂ることが大切。疲れを感じたときなどは、ブドウ糖とポリフェノールが豊富な果汁100%のぶどうジュースを飲むのがおすすめです。
また、最近スーパーやコンビニなどでも手に入りやすくなった高カカオチョコレートも、抗酸化力が高いので疲労回復にぴったりです。

最近は「夏バテ」だけでなく「秋バテ」や「梅雨だる」など、季節ごとの心身の不調を表す言葉が増えてきていますね。気候の変化の負けず、季節に合わせたセルフケアをして、一年中元気に過ごしましょう!

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