私どもでは、狭小木造住宅において数多くの耐震リフォームを行ってきました。最近では制震の技術を利用して診断を行ったり、リフォームすることも多くなりました。
お客様からの問合せでも「制震ダンパーを選ぶ際のポイントがあれば教えて欲しい」とのお話が多くあります。
そこで今回は、制震ダンパーを選ぶ際のポイントを、数多くのメーカー製品を交えながらご紹介したいと思います。
私どもで取り扱っているメーカーもいくつかありますが、ここは第三者の目でどこを見ればよいのかを書いていきます。
制震ダンパーのメーカー一覧
- 住友理工
「TRCダンパー」という地震対策システムを販売しています。 - 日本制震システム
こちらのメーカーはベアリングユニットを使用した「MERシステムシリーズ」を取り扱っています - トキワシステム
木造住宅に適した制震ダンパー「αダンパーEXⅡ」を取り扱っています。 - オーディーエム
オイル式の「ダイナコンティ」を販売しています。 - evoltz (エヴォルツ)
海外メーカーとの提携により制震ダンパーと鋼材ダンパーを開発、製造、販売している会社です。
各メーカーの特色もあり、一概にどのメーカーが良いとは言えません。専門家の意見をよく聞いてしっかりと選んでください。
ただし、メーカーを選ぶ際にポイントがありますので記してみます。
※あくまでも私個人の意見です。
建物の種類と規模:制震装置は建物の種類や規模によって適したものが異なります。木造住宅、鉄骨住宅、マンションなどそれぞれに適した制震装置があります。
例えば木造住宅ならば、その特色のあるメーカーを選んだほうが良いでしょう。
制震装置の性能:制震装置の性能は吸収力や耐久性などによって決まり、効果を大きく左右します。
よくメーカーのHPをご覧になって決めてください、
メンテナンス:制震装置は定期的なメンテナンスが必要な場合があります。メンテナンスの頻度やコストも選択の一因となります。
コスト:制震装置の価格は、その性能やブランドによって大きく異なります。予算内で最も性能の良い制震装置を選ぶことが重要です。コストが安ければ良いというわけではありません。
導入の容易さ:制震装置の導入は、新築時だけでなく、既存の建物に後付けすることも可能です。しかし、リフォームの場合では特に工事の大きさやコストが問題となることもあります。
メーカーの信頼性:制震装置のメーカーは、その技術力や信頼性によって評価されます。長年の実績や信頼性のあるメーカーを選ぶことが重要です。
これらのポイントを考慮しながら、専門家の意見も参考に制震装置を選ぶと良いでしょう。
耐震リフォームも制震リフォームも計画が肝心です。まずは、診断して現状を把握して、対策を専門家の方と一緒に計画していくことをお勧めします。