TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォーム自然素材 > 耐震補強に欠かせない筋交い用金物 GDブレース
最終更新日:2022/06/24
「GDブレース」は耐震補強に使われる筋交い金物です。
筋交いとは、建物の補強のため、柱と柱の間に斜めに入れる部材のことで、英語でブレースとも呼ばれます。
GDブレースを建物の外側に設置することで、外壁はそのまま、耐震性をアップすることが可能です。
耐震補強を行う際、耐力壁にした方がいいけれど、様々な事情で耐力壁にすることが難しい、ということがあります。 例えば、大きな窓があるのを閉じて耐力壁にした方がいいと言われても、窓がなくなって採光できなくなってしまっては困りますよね。
GDブレースはグランデータ株式会社が開発した筋交い用金物で、 新しく壁を造ったり、既存の壁を改修したりすることなく、外から直接補強できるのが特長です。
壁の4箇所にプレートを設置し、シャフトをたすき掛けにして補強します。 これだけで耐力壁を造るのと同じくらいの性能を発揮し、住宅の耐震性をアップさせることができるのです。
住宅は、地震の横揺れや、台風の強い横風など、横からの力にはあまり強くありません。
壁に筋交いを設置することで、横からの力で壁がねじれるのを防ぎ、衝撃を吸収する強い壁になります。 筋交いは、耐震性向上のためにとても重要な部分です。
GDブレースは、通常、建物の内部に設置する筋交いを、外付けにするものです。 壁に筋交いを設置するのと同じように、横揺れから住宅を守ります。
オールステンレスで錆びにくいので、屋外への設置も安心です。
GDブレースを設置する際は、新しい壁を造ったり、外壁を剥がす必要もありません。
施工は比較的カンタンで工期も短くて済むため、費用も抑えられるのがうれしいところです。
GDブレースは雨風にさらされる外部に設置するものです。 プレートを施工する際は壁に穴を開けることになりますが、万が一にも雨漏りなどのないよう、丁寧に施工する必要があります。
室内にGDブレースのような耐震補強金物を取り付けたいという方には、コボットをオススメします。 GDブレースと似た形状のコボットは、耐力壁が造れない場所に設置すると、耐力壁と同じくらいの強さを発揮します。
リフォームで実際にGDブレースを設置した事例をご紹介します。それぞれGDブレースを選ぶ理由のある事例です。
築50年の木造住宅を耐震補強リフォーム
1階が倉庫として使われていて、壁の一面がすべて窓と引き戸になっていました。 窓の一部を閉じて耐力壁にしたかったのですが、壁の補強工事をするスペースがないので、GDブレースを使って外から補強することになりました。
木造築60年の「社屋」を耐震補強リフォーム
こちらは工場として使っている建物のため、大きく重い機械がいくつも置かれていて、外側から補強することになりました。 工場では出入り口を広く取る必要があるので、GDブレースが特に有効ですね。
築35年の木造住宅を耐震補強
キッチン横の壁を耐力壁にする計画でしたが、キッチンがあるため工事ができません。 そこでGDブレースを採用。狭いスペースでも無事に設置できました。