TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォーム自然素材 > ドイツ リボス社の自然塗料(デュブロン・アルドボスなど)
最終更新日:2021/07/08
リボス(Livos)社は、世界で最も早く自然健康塗料を送り出した、ドイツ最大手の自然塗料メーカーです。
リボスの製品は、すべて天然成分から作られています。 天然成分と言っても、アレルギーの原因となるものなど、健康障害を引き起こす原因となるものもあります。
リボスの製品は、『健康に害のない天然成分だけを使う』というコンセプトに基づいて作られているため、「自然健康塗料」と呼ばれています。
リボスからは多くの自然健康塗料が発売されていますが、ここでは7種類の塗料をご紹介します。
リボスの塗料は施工が簡単で、人体に影響がなく、自然環境への配慮も行われています。 製品として作られるところから、使用されてリサイクルされるところまで、ライフサイクルの全段階がエコロジーに配慮されてりうのです。
デュブロンはリボス社の内装用塗料です。
石灰を主成分としているため、質感は漆喰のようで、色は白色です。 天然鉱物顔料を使用した着色材「ウラ」を使用すれば、お好みのカラーにすることもできます。
リボス社は、自然で健康的な素材を使った高品質な塗料を提供し続けています。 デュブロンも健康リスクのある天然材料は使っていないため、アレルギー体質の方にも安心してお使いいただけます。
透湿性・酸素透過性に優れている
湿気や空気を通すので、適度な湿度を保ちます。
静電気防止効果・防塵効果がある
静電気の発生を抑えてホコリを防ぎ、快適な空間を保ちます。
メンテナンスが容易
デュブロンは水性の塗料なので、塗り替えも比較的簡単にできます。
エコリフォームでは、オガファーザーを貼った上にデュブロンを塗装することが多いです。 デュブロンには通気性があり、オガファーザーの持つ優れた調湿性を妨げないのです。
オガファーザーをデュブロンで塗装すると、塗り壁のような味のある風合いに仕上がります。 照明の光があたると、表面の微妙な凹凸が独特の雰囲気になり、とってもキレイなんですよ。
オガファーザーもデュブロンと同じリボス社のエコロジー壁紙です。詳しくはこちらでご紹介しています。
アルボドスは広葉樹を素材とした木材やコルクなどの仕上げに適した塗料です。
アルドボスは抜群の耐水性、酸素透過性を持ち、塗布すると木材の内部まで深く浸透することで、木の中から木材を保護することができます。 エコリフォームでもよく使用している、安心の仕上げ塗料です。
美しい仕上がりで、嫌なニオイもありません。
アルドボスは酸素を透過させるため、木材表面の呼吸を阻害することがありません。 木のあたたかみを活かし、木目を鮮やかに引き出すことが可能です。
仕上がりの色はあめ色で、深みのあるマットな質感になります。
複合ボードやベニヤ、キャビネット内部を除き、室内のあらゆる場所に使用できます。 特に無垢フローリングや腰壁など、木目を引き立たせたい場所にオススメです。
耐水性があるので、水まわりなどにも使用することができます。
通常はワックスの前処理材として、水まわりにはワックスとして塗布します。
アルドボスは表面に泡ができたり、剥がれたりが起きにくく、キズができても塗り重ねて修復することができます。 塗装面はあらかじめ細かいサンドペーパーで研磨しておきます。
接着剤を使用した木材に塗ると、接着剤が溶ける可能性があるので、事前に試し塗りした方がいいでしょう。
自然素材の塗料を数多く手がけるリボス社の製品の中でも、最も浸透性が高い天然樹脂オイルが「メルドス」です。
メルドスは高い浸透性で木材を内部から強化します。 木の呼吸を妨げることはないので、木材本来のあたたかみを味わうことができます。
耐水性に大変優れているので、キッチンや洗面、トイレなど、水まわりの床にも安心して使用できるハードオイルです。
オイルの吸い込みが良いパイン材や杉材、ヒノキ、ツガなどの針葉樹に使用すると、メルドスの特性がさらに活かされます。 浸透性の高い木材は、柔らかく加工しやすいものが多いため、建築材料や家具によく使われますが、柔らかいためにキズや汚れの対策が不可欠です。
メルドスを用いれば、木の質感を保ちながらキズ・汚れ対策ができるうえ、木目の美しさを活かした落ち着いた色味に仕上がります。
メルドス塗装時は「伸びがよく塗りやすい。仕上がりが自然で香りが良い。重ね塗りも簡単にできる」といった声が聞かれます。 自然素材なので、塗装後も安心して快適に過ごせる塗料です。
「カルデット」は、リボス社の自然塗料シリーズの一つ。色のバリエーションが多いので、木材の仕上げをカラーで行いたい場合に使用します。
カルデットは亜麻仁油を主成分として、オレンジピールオイルやマイクロワックス、鉱物系顔料などから作られています。 天然の亜麻仁油は防腐性が高いことで知られていて、薬として用いたり、エジプトのミイラを作るためのオイルとして使われてきました。
カルデットは厳しいドイツの規格にも合格している安全性の高い塗料で、幼児用の製品やテーブルなどにも安心して使用することができます。
カルデットは室内、屋外を問わず、いろいろな木材に塗装することが可能です。 カルデットは油性のため撥水性が強く、木目を鮮やかに引き立たせます。
屋外ではUVカット効果もあり、耐候性は抜群です。階段やバルコニー、床などに使用できます。
また、カルデットは浸透性が高いため、塗装後も木の呼吸を妨げることがなく、木のあたたかみや調湿性が保たれます。
カルデットには多くの色のバリエーションがあり、他の塗料の原色と混合することでオリジナルカラーを作ることも可能です。 自分だけのオリジナルカラーで住まいをリフォームするのも楽しそうですね。
ただし、一部のカラーは屋外に適さないのでご注意ください。
屋外の木材は、紫外線や風雨にさらされて色が褪せたり、傷んだりしてしまいがちですね。 こんな劣化を防いでくれるのが、屋外用の自然塗料「タヤ・エクステリア」です。
タヤ・エクステリアは耐候性、防水性が高く、あらゆる木材に使用できます。
主成分は亜麻仁油で、木材を保護し、UVカット効果も期待できます。 木材に深く浸透して表面を保護しながら、木の呼吸を保つことができます。
タヤ・エクステリアは、木の外壁や外部デッキ、バルコニー、外階段などに適しています。
仕上げ用の木材であれば、無垢材、集成材、合板など、木の種類を問わずに使用できます。 デッキなど、土足で歩行する箇所には、メルドスを上塗りすると効果的です。
写真は、以前にタヤ・エクステリアを施工した事例です。 木で造った濡れ縁を、タヤ・エクステリアで塗装しました。
タヤ・エクステリアの着色料には、鉱物顔料の中でも高品質で、化粧品や食器にも使用されるものを採用しています。 溶剤も人体に害のないものが選ばれているので、自然素材を求める人も納得の仕上げ塗料です。
エクステリアのリフォームの際にはぜひご検討ください。
キッチンや水まわりに使うなら、撥水効果の高い「クノス」がオススメです。 水まわりのほか、無垢の家具や木の窓枠、床にもよく使われます。 アルドボスやカルデットの上塗りとして使うことも可能です。
クノスは表面に薄い塗膜を作り、高い撥水効果を発揮しますが、通気性がよいため木の呼吸を妨げることがありません。 仕上がりには、ほのかなツヤを出すことができます。 撥水効果は、塗り重ねによって増していきます。
クノスは厳しいドイツの工業規格にも適合し、幼児用玩具にも使用できるほど、安全性が保証されている素材です。 水のかかる場所に使うなら、クノスがオススメです。
なお、水滴の部分に褪色が見られた場合は、クノスが木材に完全に浸透していない可能性があります。 また、オークやタンニンを含む木材、研磨や着色を施した木材に塗布した場合は、変色することがあるので注意しましょう。
「バスコシェラックワニス」も、環境先進国ドイツのリボス社の製品です。 ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質を抑制する性能を持っています。
2003年、建築基準法にシックハウス対策の項目が追加され、住宅には一定の基準をクリアした建材のみを使用する、という規定ができました。 しかし、それ以降も室内でシックハウス症候群と見られる体調不良を感じる方がいます。
シックハウス症候群の原因を特定することは非常に困難で、原因と思われる物質を一つひとつ検証していく必要があります。
バスコシェラックワニスは、ラックカイガラムシの分泌物から作られた天然樹脂を原料としています。 この樹脂を英語で「シェラック」と言い、人体にはまったく無害なものです。
シェラックは3000年もの昔から、木製品のワックスやフルーツワックス、漢方薬としても珍重されてきたそうです。
バスコシェラックワニスを木材に塗ると、表面に塗膜ができて、ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質を封じ込めて発散を抑制します。 これによってシックハウス症候群の症状が和らぐのです。
残念ながら、全ての化学物質を遮断するわけではないため、シックハウス症候群に効果がない場合もあります。
バスコシェラックワニスを塗ると薄いハチミツのような色が付き、美しい光沢が出るのも、うれしい効果の一つです。
リボス社の蜜蝋ワックス製品(グレイボ・ビボス)も安心・安全な自然健康塗料の一つです。 詳しくはこちらをご覧ください。
リボス社の自然健康塗料は、様々なお住まいのリフォームで仕上げに使用しています。この他の事例もリフォーム事例からご覧ください。