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最終更新日:2018/01/26

木造3階建ての家ですが、構造計算書がありません。耐震補強・診断はどうしたらよいのでしょうか?(台東区・K様)

墨田区にある木造3階建ての家を中古で購入して、20年ほど住んでいますが、構造計算書がありません。
構造計算書は無くてはならないものだと聞きましたが、なぜ必要なのでしょうか?

また、木造3階建てで構造計算書が無いと、耐震診断は出来ないと言われてしまいました。
我が家のような家を耐震補強するとなると、どうしたらよいのでしょうか?

A. 構造計算書の無い木造3階建ての耐震補強に関しては、出来る範囲でということになります。
木造3階建て住宅の確認申請書には、構造計算書を添付する義務があります。
確認申請とは、建築基準法 第6条、第6条の2、第6条の3に基づく申請行為です。

法に定められた建築物を建築しようとする場合、建築主は申請書により 建築確認を受けて、確認済証の交付を受けなければ建築することができません。
その申請に木造3階建て住宅は、必ず構造計算書を添付します。

そもそも構造計算書とは、許容応力度計算または限界耐力計算に基づく 構造安全性の計算を記載した書類のことで、柱および梁の1本ごとの計算から、 耐力壁の耐震・耐風強度、床剛性、偏心、基礎などの計算を行います。

構造計算書はA4用紙に印刷して200頁を超える膨大なものとなります。

通常、注文住宅の新築の場合は、施主に代わり設計事務所や建築業者が 申請を代行します。
そして、確認申請どおりの建物が建築された事を第三者機関により確認します。
確認の後、完了検査済証が施主に対して発行されます。
設計図書とともに、それら確認申請の書類、確認検査済証は施主のもとに あるべき書類です。

お客様のお住まいでも、木造3階建で構造計算書が無い、との事ですが、こちらでは、お客様の住宅の購入の経緯などがわかりませんため、お手元にない理由はわかりません。

ただ、中古住宅として購入した場合、設計図書や確認申請の書類が、必ずしもあるとは限りません。 現在、流通している中古住宅では、それらの書類が整っていることの方が珍しいのではないでしょうか。

耐震診断と、それにもとづいた耐震補強に関しましては、木造3階建てで構造計算書が 無い場合は、非常に難しいでしょう。
耐震の診断は、専用の計算ソフトを使い数値化しますので、構造計算書無しに、既存の建物の構造体や基礎を全て把握することは、不可能に近いと思われます。

なので構造計算書がないということは、既存の建物の状態が把握できないと いうことです。よって明確な数値化された計画ができません。

その場合、木造3階建ての耐震補強に関しては、出来る範囲でということになります。
数値によっての耐震性能の向上を確認することは出来ませんが まったく耐震性を向上できないということではありません。

弊社でも、木造3階建てで構造計算書が無い場合、耐震診断はできませんが、木造に強い建築士が建物の状態をよく見た上で 出来る範囲での耐震補強を行うという工事は承っております。
写真のお住まいも、都内の木造3階建てのお客様で、構造計算書が無い中で、出来る範囲での補強を行っています。

尚、スケルトンリフォームなど大掛かりなリフォームをお考えでしたら、ある程度、構造体を把握できますので、木造3階建てのお住まいであっても、新築に近い状態まで改善をすることは出来るかと思いますが、建て直しをするのと代わらないほどの費用が必要になってきてしまうかと思われます。


カテゴリー:耐震診断・耐震補強

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