テレビを壁に設置されたいとお考えですね。 テレビを壁掛けにすると、お部屋がすっきり使えるようになりますが、工事には注意点もあります。

テレビを壁掛けにするには、下地が必要です

最近のテレビはかなり軽いものも増えていますが、リビング用の大き目のテレビはそれなりに重量があります。 重量のあるものをしっかり設置するためには、壁の中に下地が施工されている必要があります。

下地のない状態では、テレビの重さで壁が破損したり、テレビが落下してケガをする危険性もあります。 必ず下地がある箇所に設置するか、新たに下地を造ってから設置するようにしましょう。

45インチの液晶テレビを壁掛けにした事例です。リフォームの際にしっかり補強したので安心して設置できました。周辺機器は仮置きです。（江東区・M様のリフォーム事例より）

下地を造る工事とは？

テレビを掛ける箇所にしっかりとした柱などがあれば良いのですが、そうでなければ下地を造る工事が必要です。

下地を造る際は、今ある壁をいったん壊し、下地を設置してから壁を復旧し、最後にクロスを張り直します。

下地を造った壁だけクロスが新しいことになるため、もし違和感を感じるようなら、お部屋全体のクロスを張り直した方が良いでしょう。 クロスによっては余分に費用がかかることもあります。

配線について

せっかくテレビを壁掛けにしても、配線が長く伸びていては、すっきりしたお部屋になりません。 配線カバーを使ったり、ボックスなどを使って隠すのも一つの方法ですが、リフォームをするなら一緒に工事してしまうのがオススメです。

アンテナ端子やコンセントが、テレビを設置する箇所から近い場合は、下地を設置する際に配線を延長すれば良いことになります。

設置箇所から遠い場合は、配線をさらに延長して隠蔽するため、設置箇所以外の壁も工事する必要があるかもしれません。 それほど大規模な工事を想定しないのであれば、テレビの設置場所を再検討してみましょう。

リビング入り口の壁に、テレビを壁掛けするための金具を設置しました。ブルーのアクセントクロスも素敵です。（江戸川区・H様のリフォーム事例より）

気になる費用は？

• 40インチのテレビを壁掛けにするための下地を施工
• 工事を行う一面のみビニールクロスを貼り替え
• アンテナ端子とコンセントを2メートル移動

上記の条件で工事をした場合の費用は、概算で30万円～40万円程度になります。

※お住まいを実際に拝見していないため、あくまでも概算の金額です。

周辺機器を設置する棚も必要

テレビ本体は壁掛けにしてすっきりしますが、実際にはテレビにチューナーや各種プレーヤー、外付けHDDなど、様々な周辺機器がつながっています。 ご質問にあるように、周辺機器を設置する棚も必要となります。

棚のサイズや形状にもよりますが、シンプルな収納ボックスなら安価な市販品も多く、サイズをオーダーしても数万円程度です。

テレビを壁掛けにした分、スペースにも余裕ができるので、棚の選択肢も広がりますね。

配管のためにふかした壁を活かして、埋め込み式のテレビ台を造作しました。壁掛けでなくても、アイデアで省スペースに。（江東区・E様より）

大規模リフォームをお考えなら...

もし、これから大規模リフォームをお考えで、「新しいお住まいのテレビは壁掛けにしたいな...」と思われているなら、必ずリフォーム工事の前に施工業者にお伝えください。

リフォーム工事が完了してからでは、壁を補強のために再度解体する必要が出てくるかもしれません。 また、下地が施工できず、ご希望の箇所にテレビを設置することが難しい恐れもあります。

早めにご相談いただければ、下地や配線も壁掛けテレビに合わせた形で計画することができます。