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最終更新日:2021/10/07(2012/09/20公開)
子供たちが独立して、ご夫婦二人の生活になった時に
リフォームを考える方が多いようです。
シニアの住まいに合う間取りのポイントを解説します。
長年の暮らしの中で家族構成は変わり、それに合わせて間取りをリフォームする必要が出てきます。 実際、「子どもが独立したので、間取りを変更したい」というご相談をよくいただきます。
子供たちが独立してご夫婦二人の生活になったら、この先、シニアになってからの暮らしを考える時期です。
家族の住まいの間取りから、シニアの住まいの間取りへリフォームするには、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。 おさえておきたいポイントを解説します。
同居している家族が減ると、お部屋も空くし、不要な物を処分すればその分のスペースも空きます。 家族が多い時には各部屋を扉や襖で仕切り、プライバシーを保つ必要がありますが、ご夫婦お二人の暮らしならそれも心配ありません。
シニアのご夫婦で暮らすなら、思い切って部屋数を減らし、リビングを広くして、ふだん過ごす空間をより快適にするのはいかがでしょうか。
年を取ると、身体の動きも若い頃とは違ってきて、家庭内での事故も増えます。 間仕切りを撤去して広々とした空間を作り出せば、室内の動線も良くなって事故防止にもなりますよ。
建物の安全を保つために撤去できない柱や壁もありますが、できる範囲で空間が広く取れるように、間取りを工夫してみましょう。
シニアの住まいで最も大切なのは、安心して暮らせる安全な家であることです。
間取りの変更に合わせて、開き戸を引き戸にしたり、段差をなくしたりすると良いですね。 室内灯を明るいものに変えたり、明り取り窓を増やしたりして、暗い場所を無くすのも効果的です。
間取りの見直しに合わせて、家具についても考えてみましょう。
例えば、リビングにある大きな対面式ソファーを1つだけにすれば、大きくスペースを確保することができます。 夫婦二人で使うなら、ダイニングテーブルもそれほど大きなものは必要ありませんね。
収納にしまっている物も、一度出して見直してみることをおすすめします。 思い出の品まですべて処分する必要はありませんが、これからの生活に必要な物かどうか、検討してみましょう。
リフォームをきっかけに、必要な分だけの収納を造り付けにする方も少なくありません。 置き家具は処分して、すっきり暮らせると好評です。
シニアの間取りにリフォームする時は、同時に床のリフォームも行うと良いでしょう。
床材としておすすめなのは、滑りにくくクッション性がある畳やコルクタイルです。 ツルツルして滑りやすい床材は転倒の危険があります。また、もし滑って転んだとしても、クッション性のある素材の方がダメージが少なくて済みますよ。
床がフローリングの場合は、滑り止め加工をするか、滑り止めワックスを塗るようにしましょう。 冬場、フローリングが冷たく感じるなら、床暖房でお部屋全体を暖めることで、ヒートショック予防にもなります。
リフォームで使われる床の素材については、下記をご覧ください。
床材を検討するだけでなく、床のバリアフリー化もお忘れなく。 床の段差をなくしてバリアフリーにすれば、転倒を防止し、足腰への負担を減らすことができます。
下記のポイントをおさえて、床のバリアフリー化を進めましょう。
年を取ってくると、ちょっとした段差でつまずいたりして、自分でも驚いたりします。 おっとっと、とよろけるだけなら笑い話ですが、転んで頭を打ったり、骨が折れたりしたら大ごとですね。
シニアになってからリフォームを計画するのでは、気力・体力とも不足しています。 40代~50代のうちに、シニアの暮らしを見据えてリフォームしておきましょう。
下記の記事もぜひ参考にしてくださいね。