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畳のメリットと国産の畳

最終更新日:2018/09/12

最近はあまり人気がない伝統的な畳の和室ですが、いろいろな目的に使えるのが和室のいいところ。

お客様がお見えの時は座卓を出して客間に。夜になったら布団を敷いて寝室に。昼間はくつろぎの居間として、眠くなったら座布団を枕にちょっとお昼寝...なんて最高ですね。

そんな和室に欠かせない畳も、床材としてオススメしたい素材の一つです。

畳の歴史

日本の伝統文化「畳」は、奈良時代から使われていたと言われています。その頃は、権威のある者だけが使うことを許されていたそうです。

平安時代には、寝殿造りのの床の一部に畳を敷いて、貴族たちの寝具、座具として使用されていました。

鎌倉時代に入ると、畳を部屋に敷き詰める方式が一般化し、畳がようやく一般庶民に普及したのは、江戸時代以降になります。

日本の住宅の重要な床材として、長く愛され使用されてきた畳。 昔は今のように、フローリングやカーペット、プラスチックといった様々な床材の選択肢はありませんでした。 しかし、畳が愛用されてきたのは、他に選択肢がなかったからではありません。

日本の気候は、全般的に湿気が多く、夏は暑く冬は寒い気候です。 畳にはいくつもの優れた特徴があり、この特徴が快適に過ごすために一役買ってくれます。 畳は、日本の気候に適しているからこそ、長く使われ続けてきたのです。

現在の畳

日本で愛されてきた畳ですが、近年は住宅の洋風化に伴う和室の減少により、畳の使用量は極端に減っています。 第二次世界大戦後は、和室が一部屋だけという住宅も多くなり、和室とともに畳も減ってしまったのです。

ほんの2、30年前までは、どこのお宅にも必ずと言っていいほど和室がありました。 しかし、最近ではマンションはもちろん、戸建住宅でも和室を造らないお宅が増えています。

リフォームで和室を洋室にしたいとのご要望も多くいただきますが、少し寂しい気がしますね。

そんな中、畳の持つ風合いや、日本の伝統を感じるインテリア性、自然素材の安全性などが、徐々に見直されてきているようです。 洋室の一角に畳を敷いたり、ベッドに畳を使うなど、畳が今までとは違う形で使われる例も増えています。

畳縁のない琉球畳も人気で、インテリアとして上手に取り入れている方もいらっしゃいます。

参照:琉球畳

畳は優れもの!

ここでは、畳のメリットをご紹介します。

畳は、畳床にイグサで編んだ畳表を張り、畳縁(たたみべり)を縫い付けて作られます。 この畳床とイグサが、数々の優れた効果を持っているのです。

調湿作用

湿気の多い時期には、イグサがスポンジとなって湿気を吸収します。 乾燥した時期には、畳床の中から湿気が放出されます。

畳1帖分の自然吸湿能力は約500mlもあるのです。ペットボトル1本分ですね。

ゆっくり湿気を吸って吐く畳は、高温多湿の日本の気候に最適な床材です。

断熱効果

5cmほどの厚さの畳床の中は、空気がしっかり詰まっています。 空気は熱を伝えにくくする、最も優れた断熱材です。

畳は冬場に床下から上がってくる冷たい空気をシャットアウトし、暖房で蓄えた熱をしっかり抱え込んで逃がさない、断熱材と同じ働きをするのです。

防音効果

畳の部屋はほかの部屋に比べて、静けさを感じませんか?

畳が視覚的に落ち着くだけではなく、畳床に含まれる空気に、余計な音を吸収する効果があるからなのです。 畳の部屋で少々乱暴に歩いても、畳が足音を吸収してくれますよ。

この防音・吸音効果が特に効果を発揮するのは、マンションリフォームです。

集合住宅のマンションでは、小さなお子様がいる場合など、下の階へ音が響くのではないかと心配になりますよね。 畳は、騒音面での配慮としてもおすすめの素材です。

和室のあるマンションが減っている昨今ですが、マンションリフォームで、畳を使ってみませんか?

空気清浄効果

畳の香りを心地よく感じる、という方も多いと思います。 畳のすがすがしく懐かしい香りは、イグサによるものです。

イグサの香りには、鎮静効果があり、リラックスしやすい成分が含まれているそうです。

その他の効果

他にも畳は素晴らしい性質を持っています。

抗菌作用、脱臭作用があり、弾力性があるので足腰に負担がかかりません。

最近の研究によって、イグサが二酸化炭素や有害物質を吸着する作用があると報告されているそうです。 アレルギーやシックハウス症候群の予防・軽減にも効果がありそうですね。

国産の畳をオススメします

畳は日本で昔から使われてきたため、イグサも国産と思われるかもしれませんが、最近では中国など外国産のイグサを使った畳が少なくありません。

比較的安価なことから、外国産の畳が多く使われるようになっていますが、私たちとしては、ぜひとも国産のイグサで作られた畳をオススメしたいと考えています。

和室では、畳の上でのんびりしたり、ごろごろ寝転がったりする方も多いことでしょう。 畳は直接肌に触れることが多いものですが、イグサに化学肥料や農薬が多量に使われていれば、畳表にも残留し、健康を害する可能性があります。

一度でも有機肥料を使用することで「有機栽培」としたり、農薬をほんの少し減らしただけで「減農薬栽培」とするようなイグサもありますので、注意が必要です。

こうした点からも、生産環境のはっきりした国産のイグサで作られた畳をオススメしているのです。

外国産イグサの畳

高度経済成長時代、安価な外国産イグサの畳が大量に輸入され、集合住宅などに次々と採用されました。 中には、「輸入畳はダニが出やすい」とされて、防虫のために強い化学薬品を使い、健康に被害が出た例もあったようです。

和室の減った今でも、国産品より安価なため、輸入品のイグサを使った畳が少なくありません。 しかし、環境汚染が問題となっている外国で生産されたイグサは、アレルギーなどを引き起こす可能性があると言えるでしょう。

せっかく優秀な自然素材である畳を使っておきながら、健康を損なうようなことがあっては大変です。

国産イグサの畳

国産イグサで作られた畳は、品質が安定していて、丈夫で長持ちです。

イグサの断面を比較すると、国産のイグサは中国のイグサと比較して、表皮が丈夫で潰れていません。 国産イグサは、長期間に渡ってイグサの持つ特性を十分に発揮することがわかります。

主に九州で生産されている国産のイグサは、断面図で見るようにふっくらして太いため、特に調湿性が優れていて、畳表に最適です。

私たちがおすすめする国産イグサの畳は、産地と生産者が明らかな、減化学肥料・減農薬のイグサを使用しています。 農林水産省が推進する、環境と調和のとれた「エコファーマー栽培」のイグサなのです。

安心安全な畳とは?

安心で安全な畳を気持ち良く使っていただきたい、との思いから、エコリフォームでは国産イグサの畳をオススメしています。 外国産イグサの畳よりコストはかかってしまいますが、お客様にご納得いただいた上で、心から安心できる畳をオススメしたいのです。

ご希望のお客様には、生産者の顔と産地が分かる証明書に、農林水産省受託実績のある農薬検査機関の検査結果書を付けてお渡ししています。

これからもっと和室の良さが見直され、畳がたくさん使われるようになることを願っています。

参照:畳のサイズとお手入れ方法


カテゴリー:床の素材

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