ふわふわしたフローリングとは？

踏み心地がふわふわしているフローリングは、防音材と一体になっている遮音フローリングです。 床材の下に防音マットが貼ってあるため、歩くとふわふわした感じがします。

こうした遮音フローリングはマンションで広く使われてきましたが、近年では防音コンクリートを使ったマンションや、防音性のある置き床工法のマンションも増えています。

ふわふわした踏み心地をお好みでないなら、なるべく、遮音フローリング以外のマンションを選ばれた方がいいでしょう。 なぜなら、フローリングを交換するリフォームは大がかりな工事で、費用もかなりかかってしまうからです。

マンションのフローリング交換工事

マンションのフローリングを交換するには、上から新しいフローリングを張る方法と、元のフローリングをすべて剥がして張り替える方法があります。 それぞれメリット・デメリットがあるので、専門家に相談してよくご検討されることをオススメします。

上から張る方法

ふわふわした遮音フローリングはそのまま、上から新しい床材を張る方法です。

比較的かんたんな工事で、費用があまりかからないのはメリットですが、床が高くなるというデメリットがあります。 新しい床材の厚み分、通常15mmほど床が高くなるため、扉が開け閉めできなくなったり、隣の部屋と段差ができてしまう可能性があり、追加工事が必要になることも。

また、床材は釘で止めるため、床暖房は基本的に使えなくなってしまいます。詳しくは下記のQ&Aもご参照ください。

新築マンションの床を大理石にして、床暖房は残したい。可能ですか？

剥がして張り替える方法

ふわふわした遮音フローリングをすべて剥がし、L-40対応の防音下地材を施工した上で、固いフローリングに張り替える方法です。 置き床工法の床に造り替えたり、コルクタイルやフロアタイルなどに張り替えることもできます。

お好みの床にできるのは大きなメリットですが、各所に影響が出て内装工事をやり直すことになることも多く、新築マンションでは費用面から見てもあまり現実的ではありません。

また、床暖房がついている場合は、遮音フローリングと一緒に床暖房を撤去する必要がありますが、いったん撤去した床暖房は再利用できないことがほとんどです。

置き床工法で床を全面コルクタイルに。防音のために断熱材も施工しました。（台東区・S様のリフォーム事例より）

なお、「L-40」は遮音等級と言い、防音性能を表しています。詳しくは下記のページとQ&Aをご覧ください。

エコリフォームのマンション＞床の防音リフォーム

フロアタイルか無垢フローリングで、マンションの「L-40以上」の規定をクリアできますか？