TOP > リフォームお役立ち情報 > 住まいと暮らしのお役立ち > リフォームのヒント > 冬の衣類をしまうなら桐タンスがおすすめ
最終更新日:2021/10/19(2015/04/02公開)
暖かくなってくると、そろそろ箪笥の中身も衣替えの時期です。
冬のお洋服を長期間収納しておく際に心配なのが、イヤ~な虫食い!
虫食いに強い収納家具といえば、やはり伝統の桐タンスです。
桐タンスには、たくさんのメリットがあります。
様々な利点があるお陰で、大切な衣類を良い状態で長期間保管できるのです。
デリケートな着物の収納には、今でも桐タンスが主流なのが頷けますね。
まずは虫食いされにくいという点。
これは、桐に含まれている「セサミン」「タンニン」「パウロニン」といった成分が天然の防虫効果を持っているからです。
桐は、湿気や乾燥で伸びたり縮んだりすることが少なく、四季を通して気候に左右されにくい素材です。
また、気密性に優れているため、中に入れた洋服や着物を湿気から守ることができるのです。
これも非常に嬉しいポイントです。
収納扉の開け閉めがしやすく、持ち運びもしやすいので、女性でも扱いやすくなっています。
桐は木材の中で着火点が一番高いと言われています。つまり、高い温度でないと燃えないのです。
しかも熱がゆっくり伝わるため、万が一火がついてしまっても、表面だけが燃えて、中まで燃えるには時間がかかります。
https://www.eco-inc.co.jp/mansion/example/202001.html
衣類を収納する場所として適している桐タンスには、長く使えるというメリットもあります。
職人さんが桐の天然木を使って丁寧に造ったタンスは、適切なお手入れさえしていれば、いつまでも使うことができます。
時間が経って汚れや傷み、割れなどが見られても、プロの職人さんに依頼すれば大丈夫。 表面を削って、再び新品のように蘇らせてくれます。
桐タンスは、お祖母さんからお母さんへ、そしてお嬢さんへと、何代にも渡って使える、素晴らしい家具なんです。
また、和ダンスならではの味わいのある金具も人気です。 長年使われて表面が黒ずんでいる金具もまた味わいがああり、アンティークなインテリアとして好まれています。
桐タンスの素材である桐は、生育が早い木です。
昔は、女の子が生まれたら桐の苗を植え、お嫁に行く時に大きく育った桐でタンスを作り、嫁入り道具に持たせる、なんて時代もありました。 20年やそこらでタンスが作れるような木に育つんですね。
生育が早い上に長持ちということは、CO2削減に貢献して地球温暖化防止にも役立っている、エコロジーな素材だということです。
https://www.eco-inc.co.jp/mansion/example/201009.html
桐タンスには、昔ながらの和ダンスのほか、いくつかの種類があります。
桐のタンスと言ってまずイメージされるのが和ダンスです。
和ダンスの上段は観音開きになっていて、中は主に着物などをしまう衣装盆がついています。 下段は引出しになっていて、洋服類を収納できるようになっています。
桐の整理ダンスもよく見かけると思います。
整理ダンス引出しが多く、着物も洋服もたくさん収納することができます。
上台部分は引違い戸になっていて、小物や大切な物をしまっている方も多いでしょう。
引出しがたくさんあって、背丈が低めなのが小袖ダンスです。
スペースをとらないので、小さめのお部屋に置いても圧迫感がないため、人気があります。
オーダーで今風のデザインの収納を手がけているお店も少なくありません。
定番のタンスのほか、洋風のチェストやクローゼットなど、バリエーションは様々です。
大正時代や昭和初期のような、レトロなデザインの収納をオーダーするのも素敵ですね。
https://example.eco-inc.co.jp/2019/03/cat.php
最近では非常に安い桐タンスも見かけますが、多くは外国製のもので、比べてみると造りが全然違います。
やはりおすすめは、伝統技術を持ったタンス職人さんが手塩にかけて作った国産の桐タンスです。
良いタンスはまったく隙間がないため、引き出しを閉めた時に、他の段が少し動いてしまうほどです。
本物の桐タンスはもちろん高価ではありますが、長く使えて、大切な衣類をしっかり守ってくれることを考えれば、それほど高い買い物ではないと思います。
長く愛されている家具には、それだけメリットがあるということですね。