TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォームQ&A > 地震と建物 > 耐震補強リフォームの工事は、何日くらいかかりますか?
最終更新日:2021/08/10
台東区の築30年ほどになる木造住宅に住んでいます。
地震が不安なので、耐震補強のリフォームをしようと考えていますが、工事の期間はだいたい何日くらいかかるものでしょうか?
(台東区・A様)
ポイント
リフォーム工事にかかる期間は、これからリフォームをしようとお考えの方が気になることの一つですね。 私たちもよく「工事に何日かかりますか?」と聞かれることがありますが、答えるのがなかなか難しい質問です。
というのも、工事の期間は、詳細な工事内容が決まらないと、はっきり決まらないものだからです。 これは、耐震補強に限らず、どんなリフォーム工事でも同じです。
これまで多くのリフォームを行ってきた経験から考えると、耐震補強工事のみの場合、だいたいの目安として1週間~2週間くらいの工事期間になることが多いようです。
範囲を決めて集中的な工事を行った場合は1~2日で終わることもありますが、こうした小規模の工事だけで十分な耐震性が得られるかというと疑問が残ります。
全般的なリフォームの工期については、下記のページもあわせてご確認ください。
スケルトンリフォームで耐震補強した事例。工期もかなり長くなります。(渋谷区・K様のリフォーム事例より)
お客様がリフォームをする家に住んだままで工事をするのか、別のところに仮住まいをするのかということも、リフォームの工期に影響を及ぼします。住みながらのリフォームでは、工事箇所を切り分けるなどの配慮が必要なため、工期が長くなる可能性が高いのです。
ガレージや玄関などの開口部を補強する、1階部分のみを補強するなど、部分的な耐震補強工事を行うなら、住みながらのリフォームでも大きな影響はありません。しかし「耐震補強に合わせて、他の部屋も一緒にリフォームしたい」という方には、仮住まいをオススメします。
住みながらのリフォームについて詳しくは、下記のQ&Aをご覧ください。
住みながらのリフォーム事例。写真は2階に新しい壁を造っているところです。(墨田区・N様のリフォーム事例より)
では、工期に深く関わってくる工事内容はどのようなものなのでしょうか。一口に耐震補強リフォームと言っても、建物の状態やお客様のご希望によって、その内容は千差万別です。
まず、耐震診断によって、現在のお住まいにどの程度の耐震性があるのかを判定し、リフォーム後は耐震性をどのくらいまで上げるのかを決める必要があります。
次に、どのような方法で補強を行うのかを検討します。耐震金物を使うのか、壁を増やしたり窓を小さくしたりするのか、構造部分からしっかり補強する必要があるのか...など様々な方法があり、それぞれ工期も異なります。
耐震補強リフォームでは、建物の一部を解体してから補強を行う場合がほとんどのため、一度解体した部分を原状復帰する工事が必要になります。補強工事だけで終わりではなく、解体・原状復帰工事を含めた工期が必要となりますのでご注意ください。
耐震リフォームの方法については、下記のページでご紹介しています。
施工箇所に合わせた耐震金物を使用します。(豊島区・O様のリフォーム事例より)
エコリフォームがこれまでに施工してきた耐震補強リフォームの事例から、工期が異なるものをピックアップしてご紹介します。リンク先で詳しいリフォーム事例もご覧いただけるので、ぜひご参考にしてくださいね。
1階部分がガレージになっているピロティ形式の建物を耐震補強しました。ガレージの入り口に耐震金物の一種「仕口ダンパー」を設置し、1階にクローゼットを造って壁を増やす工事をしました。 (世田谷区・T様のリフォーム事例より)
築50年の3階建て木造住宅を耐震リフォームした事例です。倉庫として使われていた1階部分に、新しい柱を立てて壁を追加し、耐震金物などで重点的に補強しました。壁と床の内装をきれいにして完成です。 (文京区・F様のリフォーム事例より)
築60年を超える木造住宅の耐震補強です。一部屋だけをしっかり補強して、いざという時はシェルター代わりになるようにしました。断熱工事、電気工事も行い、内装を整えて完成となりました。 (文京区・T様のリフォーム事例より)
2階建て木造住宅を1・2階ともスケルトンリフォームした事例です。一度骨組みだけの状態にして、構造部分から見直した耐震補強を行いました。断熱工事や屋根の葺き替えなども含め、2.5ヶ月の期間がかかりました。 (荒川区・O様のリフォーム事例より)