TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォーム自然素材 > 経年による無垢材の色の変化とは?
最終更新日:2023/05/11
築後、何十年も経過している家を見ると、天然木の柱や床が、とても濃い色に変色していることがあります。 なんとも言えない深い味わいのいい色ですね。
何故、木材は色が変わるのでしょうか?
木材は、経年すると色合いが深い色に変色してきます。 これは、紫外線の影響で木材の成分が変わった状態で、木材の劣化というわけではありません。
木造住宅でよく使われるヒノキや杉などは、年を重ねるごとに美しい飴色に変化していきます。 深い色合いに変化した木材は、新しい家には無い、素晴らしい味わいをもたらしてくれます。
私たちがリフォームをする際にも、年数で色が変化した梁や柱を再利用し、アクセントとしてあえて見せる工夫をすることがあります。
このような木材を残して再利用する場合、ラミネート加工などの建材を使ってしまうと、色の変化した木材が浮いて見えます。 新しいところにも可能な限り天然の木を使うと、色の違いはあっても違和感無く馴染みます。 時とともに新しい木材も色が変わり、年数を重ねるごとに全体の印象も落ち着いて見えるようになります。
木材が変色した場合でも、変化しているのは表面だけです。
天然木の家具の色があまりに濃くなって、古めかしい感じがして好みではない...などという時は、元にもどすことも可能です。
修繕ができる家具職人さんに、表面をきれいに削ってもらいましょう。 変色していた表面部分がなくなり、中から新品のようなきれいな元の木材が現れます。
木材の色の変化は、必ずしも劣化とは言えません。では、本当に劣化した木材はどうなってしまうのでしょう?
木材の劣化を招くのは、湿気です。 経年したお住まいや、雨漏りがあったお住まいでは、湿気によって木材に腐朽菌が発生し、シロアリを呼び寄せてしまうことがあります。
この場合は、本当の「劣化」を引きこします。 木材がシロアリにやられてしまうと、強度が著しく低下してしまいます。 地震や嵐などの災害にも弱い家になってしまうため、注意が必要です。
様々な種類の木が、無垢フローリングとして加工されています。 使われる木の種類によって、特徴や色合いが異なり、使用に適した場所も違ってきます。 その一部をご紹介します。