TOP > HOW TO リフォーム > リフォーム費用とポイント > 狭小住宅のお悩み解決ポイント

狭小住宅のお悩み解決ポイント

小さい家では、「間取りが使いにくい、家事動線が良くない、収納が足りない」といったお悩みがつきものです。また、狭小住宅の多い都心の住宅密集地では、「採光や採風が難しい、外の音や人の目が気になる」というお悩みも出てきます。

狭小住宅のリフォームを多数手がけてきた視点から、間取りと収納を中心にした狭小住宅のお悩みを解決するポイントをご提案します。

狭小住宅リフォームの事例

間取りの工夫でお悩み解決

同じような広さの狭小住宅にお住まいでも、お悩みは人それぞれ。最適な間取りも人によって異なります。

エコリフォームでは、お住まいになる方のお話を詳しくお伺いして、狭小住宅の限られたスペースを最大限に活用する間取りをご提案してきました。 これまでに手がけたリフォーム事例から、狭小住宅の間取りのポイントをご紹介します。

オープンな間取りで開放的に

昔の家では、いくつもの小さな部屋に分かれていたり、階段や廊下で個室が区切ってある間取りが多く見られます。これは、断熱性の低いお住まいでも暖かく過ごせるよう、局所暖房を行っていた名残りと言われています。

現在では、家全体をしっかり断熱することが可能になったため、オープンな空間でも快適に過ごせるようになりました。現代の暮らしに合わせて、不要な壁やドアを取り払い、開放的な空間にすることで、狭いと思っていた家の印象がガラリと変わりますよ。

リフォーム前後の狭小住宅の間取り比較イメージ

細かく分かれていた部屋をまとめて、広いLDKになりました。(荒川区・S様邸)

間仕切りの工夫でスペースを有効活用

いくらオープンな間取りがいいと言っても、来客があった時に何もかも丸見えなのはちょっと...という方もいらっしゃいます。そういう方には、必要な時だけお部屋を仕切れる建具をご提案しています。

  • お客様が来た時は、リビングの扉を閉めてプライベートに

    リビングの扉をクローズ

    リビングの扉をオープン

    普段は扉を開けておけばオープンに過ごせます。(江東区・E様邸)

  • 子供たちが泊まりに来た時は、お部屋を区切って寝室に

    間仕切り戸をクローズ

    間仕切り戸をオープン

    3枚の引き込み戸はソフトクローズになっています。(文京区・N様邸)

  • お食事の時は、ロールスクリーンでダイニングを仕切って

    リビングダイニングのロールスクリーン(不使用時)

    リビングダイニングのロールスクリーン(使用時)

    ロールスクリーンは手軽な間仕切りになります。(練馬区・U様邸)

  • お風呂に入る時は、カーテンで廊下を簡易脱衣スペースに

    間仕切りのカーテンをオープン

    間仕切りのカーテンをクローズ

    カーテンで簡単に仕切るのも一つのアイデアです。(渋谷区・K様邸)

などなど、スペースを有効活用するアイデアで、狭小住宅の暮らしを快適にすることができます。

独立キッチンからLDKへ

昔は多くの家が独立したキッチンになっていました。「北側の日当たりの悪い場所に狭い独立キッチンがあり、使い勝手が悪くて悩んでいる」などというご相談も多かったものです。食品を長期保存する目的から、キッチンを寒いところに配置することが多かったのだそうです。

大型の冷蔵庫が普及している現在では、キッチンを北側に独立させる必要もなくなり、リビングダイニングと一体のリビングダイニングキッチン(LDK)が主流になりました。独立キッチンと比べ、LDKの方がスペースを有効活用することが可能です。

狭小住宅では、キッチンのレイアウトにも気を配りたいものです。一般的には、壁付けキッチンの方がスペースに余裕ができるため、動線も良くなります。家族の人数が少ないご家庭や、カウンターで食事をとることが多いご家庭など、暮らし方によっては対面式キッチンの方が使いやすい場合もあります。 エコリフォームではお客様の暮らしに合うキッチンのレイアウトをご提案しています。

収納たっぷりの対面キッチン

収納をたくさん設けるために対面式のキッチンを採用した事例。(江東区・E様邸)

アイデア収納でお悩み解決

スペースが限られているお住まいで特に重要なのは、収納の配置です。 お客様に合わせてオーダーメードなプランを作成するため、コーディネーターがいつも頭を絞って、使いやすい収納を考えています。

狭小住宅では収納できるスペースも限られているので、お持ちの物がすっきり収まるような効率のいい収納を設けておきたいですね。 階段の下や屋根裏など、デッドスペースとなりがちな場所も有効に活用して、収納力のあるお住まいを実現しましょう。

アイデア収納いっぱいでスッキリ

建坪が7坪という小さなお住まいですが、お持ちの物を全てしまえるようにアイデア収納をあちこちに設けました。玄関のワンちゃんスペースの上には吊り戸収納、階段には大きな階段下収納と引出し収納、お風呂の上の空間を利用した収納など、オリジナル収納がいっぱいです。

細長い間取りに合うアイデア収納

こちらは7坪の3階建て長屋住宅です。長屋ならではの細長い間取りを、使いやすくリフォームしました。玄関と居室の両側から使える収納棚や、お持ちのタンスの上を利用したハンガーパイプ、トイレの後ろを使ったワゴン式の隠れ収納など、アイデア収納が満載。階段下スペースも有効利用しています。

住宅密集地のポイント

東京23区内、中でもいわゆる下町の狭小住宅は、幅の狭い路地に面していたり、隣家とほとんどくっついているような立地だったりします。 こうした住宅密集地にある狭小住宅のリフォームでは、いくつか注意したいポイントがあります。

通常、資材の搬入は大型トラックで行われますが、住宅密集地では難しいため、手作業で資材を運ぶしかない場合があります。 また、お隣と壁が接しているために外側から外壁リフォームができず、内側から可能な範囲でリフォームするしかないという場合もあります。 通常とは作業が異なるため、時間と費用が余計にかかる可能性がありますのでご注意ください。

もう一つのポイントは、ご近隣への配慮です。 住宅密集地のリフォーム工事では、工事中の騒音やホコリに特に注意する必要があります。 エコリフォームでは、リフォーム前には必ずご挨拶に伺い、工事時間などのルールはしっかり守るなど、ご近隣の皆様になるべくご迷惑をおかけしないよう心がけています。 詳しくはリフォームの流れをご覧ください。

リフォームの流れ

狭い路地で生コンの搬入

狭い路地では生コンの搬入も二輪車を使って手作業で行います。(中央区・A様邸)

狭小住宅リフォームのポイントをいろいろご紹介してきましたが、スペースの有効利用を優先したために家の強度が下がってしまっては本末転倒です。間取りを変えるために柱や壁を解体することもありますが、木造住宅では絶対に抜いてはいけない柱や、壊してはいけない壁があるのです。

狭小住宅に限ったことではありませんが、安全性を考えたリフォーム計画が最も大切です。 地震などの災害にも強い家で、これからずっと安心して暮らしてもらいたい。それが私たちの願いです。

エコリフォーム代表 塩谷理枝

狭小住宅のリフォームについてさらに詳しく

建坪13坪以下の狭小住宅リフォームを知る

狭小住宅のリフォームとは?

狭小住宅でも暮らしやすい間取りを実現!

狭小住宅リフォームの間取り集

関連リフォーム事例

リフォーム費用とポイント トップ