エコリフォームのマンション > マンションリフォーム事例 > 【水まわりと家具】珪藻土のお部屋とオリジナル洗面台
![珪藻土 のお部屋とオリジナル洗面台](200805/main.jpg)
中古マンションをご購入されたお客様から、リフォームのご依頼をいただきました。
こちらのマンションは、築年数が10年ほどで、前オーナー様も大変きれいにお住まいでしたので、そのまま住まわれて問題ないほどでした。
大規模なリフォームではなく、これから住まわれるにあたり「ご自分らしい空間に近づけるためのリフォーム」です。
マンションインテリアコーディネーターより from coordinator
お客様から最初に頂いたメールには、このように書かれていました。
「なるべくゴミが出ず、自然に近い素材を使ったリフォームを希望いたします。
マンションリフォームの実績が豊富で、指定の商品、資材を取り入れていただける業者様を探しております。エリア外の物件ですが、御社ホームページを拝見して大変興味を持ったので、ご連絡差し上げました」
奥様が中心となり、購入された中古マンションの中に、こだわりのある、お好みのポイントを作っていくリフォームを、2人3脚でお手伝いさせて頂きました。
奥様が特にこだわられたポイントを、完成までの流れと共にご紹介します。
お客様のこだわりポイントは・・・
壁と天井を珪藻土の仕上げにする
リビング・ダイニングと、寝室を珪藻土仕上げにしたい、とのご要望がありました。
なるべくゴミの出ない方法で、とのことでしたので、既存のビニルクロスに下地処理を施し上から珪藻土を塗っていく方法を選びました。
下地を作る
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お客様は、ご自分達で珪藻土を塗られることもお考えでしたので、弊社もオススメする珪藻土メーカー、サメジマコーポレーションが開催する、塗り壁体験会にご夫婦で参加されました!!
楽しまれたご様子でしたが、感想を伺うと・・・
「楽しかったですけど、思ったより大変でした〜!!
広い面積は難しいと思うので、施工は職人さんにお願いする事にします・・・」
とのお話しでした。
ですが、やっぱり一部、ご自分達でもなさりたいということで、トイレの壁と天井のみを、弊社で下地処理を承り、仕上げの珪藻土は、お引渡の後で、お客様にしていただく事にしました。
(珪藻土は粉になっていて、塗っていくには、水を混ぜてミキサーで攪拌する必要があります。本腰を入れてD.I.Yをなさる方は、道具を買ってしまう方もいらっしゃいますが、サメジマコーポレーションでは道具の貸し出しもしてくれます。)
お客様も仰っていましたが、下地処理が大変なのです。
職人さん達はしばしば、「下地の処理が8割だよ」と言います。
珪藻土を塗る
下地の処理が終わると、いよいよ、職人さんがコテで珪藻土を塗っていきます。簡単そうに見えて難しい、プロの技です。
珪藻土は、コテや刷毛を使って、表面に模様をつけることが出来ます。(仕上げのテクスチャー、と言います)
今回は、リビング・ダイニングは「ウェーブ」、寝室は「クシ引き」と、奥様のアイディアでお部屋ごとにテクスチャーを変えてみました。
■珪藻土テクスチャ【ウェーブ】
波のようなおおらかなカーブを描いた模様で、上品な印象です。
乾く途中は、左側の写真のように色がまだらになります、ウェーブの模様の感じがお分かりいただけますか?
■珪藻土テクスチャ【クシ引き】
こちらが「クシ引き」の仕上げです。
一度珪藻土をコテで滑らかに塗った後で、刷毛で横のしま模様をひいていきます。
クロスとは違う、優しい雰囲気がいっぱいのお部屋になりました。
昼間も美しいですが、珪藻土のお部屋は、夜に照明があたったとき、特に素敵です。
そして、珪藻土は吸湿発散性能が高いですから、夏や冬も、室内の環境を快適に保ってくれます。
好みの洗面台を造る
もともとは、お客様の方で手配をなさり、IKEAの洗面化粧台を設置されるご予定でした。しかし、採寸をしてみると、幅が少し足らず、設置ができないことが分かりました。
そこで、木のカウンターで出来た、オリジナルの造作洗面化粧台に方向転換することになりました。
造作の洗面化粧台であれば、縦・横・高さ、自由な寸法でおつくりする事ができます。
さて、造作の洗面化粧台にすることになったら、決めていくことが沢山あります。
お作りする洗面台を、スケッチを描いて雰囲気を確認しながら決めていきました。
木製の台を造る
洗面ボウルを載せたカウンターの材料も、お好みに合わせて選んで頂きました。
無垢材のカウンターには、パイン(松)材を使わせていただくことも多いのですが、
こちらのお客様、パインの黄色っぽい感じではなく、もっと色が濃く、落ち着いた雰囲気がお好みとのことでした。
そこで、タモという材料の無垢材(集成材)をご提案させて頂きました。
仕上げの塗装をする
仕上げの塗装には、こちらはお水のかかる場所ですので、耐水性のあるウレタン塗装をオススメしました。
色はつけずに、クリアーを選んでいますので、少し濡れたような風合いになります。
ただし、ツヤツヤにはなって欲しくないとのことでしたので、ツヤ無し仕上げにしました。
下の部分は、棚を一枚設置しました。こちらには、カゴを置いてお使いになるそうです。
配管
今回の工事では、床の中の配管までは変更をしませんでしたので、給水・給湯と排水の管は、以前の位置からつないでいます。
棚板は、スペースを最大に活かして使えるように、大工さんに配管を避けて欠いてもらいました。
洗面ボウル・水栓
お客様は、洗面ボウルや水栓などは、施主支給をご希望でしたので、どの器具を使うか、部品はどれが必要か、何度もお打合せを重ねました。
輸入建材で有名なネットショップ、サンワカンパニーで、優雅な楕円の形をした洗面ボウルを購入いただきました。
すっきりかわいい形状の水栓金具も合わせてご購入になりました。
タイル部分
正面の壁は、最初はクロスの上からペンキを塗る予定と仰っていたのですが、お水がかかる場所でもあるのでタイルを貼らせていただくことになりました。
タイルにも、様々な種類があります。
初めは「うすいブルーのタイルがいいと思っているんです」と仰っていた奥様ですが、INAXのショールームへ行かれたり、弊社の方でもサンプルをいくつか取り寄せ、ご提案させて頂いたりして考えているうちに、こちらの真っ白なタイルに決まりました。
「クロスも白でタイルも白だと、どうなのかしら?」と思うお気持ちもおありだった奥様でしたが、完成してみると、タイル部分が良いアクセントとなり、かえって大人っぽい洗面台に仕上がりました。
サンワカンパニーのタイルで、こちらもお客様にご手配頂きました。
クッションフロアの床
床は、テラコッタの柄のクッションフロアをご希望でした。
白のテラコッタ柄で、なるべく目地が目立たないものが良いとのことでしたので、こちらも数社からサンプルを取り寄せて比較を行いました。
テラコッタ柄の白は、各社出しているのですが、タイルサイズの大きさや、目地の色、濃淡などがそれぞれ異なります。
クッションフロアーも、5cm角くらいの小さなサンプル帳で検討されますと、なかなかイメージがつかみにくい事があります。
サンプル帳を見てある程度候補が絞られてきたら、A4サイズくらいの少し大きめのサンプルを無料で請求出来ますので、実際取り寄せされ、ご覧になられることをオススメします。
また、各社ショールームでも、大きなサンプルをご覧になれます。
そうして決定したのが、こちらです。シンコール社のものです。
優しい雰囲気で、よく似合っていますよね。
トイレの床も同じもので張替えをしました。
ミラー
ミラーは、お客様に手配いただいた、IKEAのものです。
大きさも丁度良く、アルミのフレームが空間を引き締めてくれています。
下足入れの収納力アップ!
以前の下足入れは、高さ1m程度のカウンタータイプのものでした。収納力を増やしたいとのご希望がありましたので、天井までの下足入れに交換させていただきました。
扉の面材は、玄関のたたきにあわせて、白くて光沢のあるものがいいと、お話を頂きました。
三協立山アルミ社のウッデリアISというシリーズに、白くて光沢があり、大理石に似た印象の「マコーメイプル」という面材があります。
こちらと、それから同じウッデリアISの中の「バニラアッシュ」という面材を、カラーサンプルでご紹介させていただき、「バニラアッシュ」が、よりイメージに合っているということで、こちらを採用させて頂きました。
バニラアッシュとは
「バニラアッシュ」は、白なのですが、近くで見ると木目のような表情があり、温かみのある白です。
「バニラアッシュ」は、私たちもしばしば使わせて頂きます。
例えば、普通は床のフローリングの色とドアや収納の扉の色を揃える場合が多いですが、そうすると重たい印象になってしまう場合などには、こちらの「バニラアッシュ」の扉が、重宝します。
床の木の柄と喧嘩することなく、うまくまとまります。
下駄箱の扉の色は白!と、ひとくちに申しましても、様々な表情の白があります。
面材のカラーサンプルを取り寄せる、もしくはショールームで実物をご覧になってみるなどして選ばれるなど、
イメージに合ったものを探してみるのも良いかと思います。
マンション洗面台のオーダー、おすすめです。
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こちらを撤去して、施主様のお好みに合った洗面台を 作ることに致しました。
無垢材を使って台を作り、施主様のお好みの洗面ボウルや水栓、 ミラーを取り付けた洗面台です。正面の壁には、タイルを貼りました。
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左の赤いキャップが付いているのがお湯の管、 真ん中の長く伸びているのが水の管、右のグレーの太めの管が排水の管です。
洗面台によって、この管の位置は異なります。こちらでは、 床から立ち上がっていますが、突き当たりの壁から管が 出ている場合もあります。
洗面所の床を壊して、この配管を新しい洗面台に合わせて やりかえる事も出来ますが、こちらのケースでは、既存の 配管をそのまま使用することになりました。
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大工さんが無垢材(集成材)を使って、カウンターを作ります。
木の種類は、「タモ」で、サイズは、幅70cm程度、奥行き50cm程度です。
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洗面台の下部には、棚を作りつける予定があったので、 できるだけスペースを有効活用できるように、水道屋さんが ギリギリのところで排水の管をまわしてくれました。
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洗面ボウルと水栓も取り付きました。
こちらは、お客様が形を気に入ってご支給くださったボウルです。
ホテルなどに備え付けられているような、おしゃれな形です。
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無垢材のカウンターに水がしみ込んでしまわないよう、 塗装をかけました。
透明のウレタン塗装で、木の風合いを 損なわないように、ツヤ無し仕上げにしました。少しだけ、濡れたような色になります。
壁にはクロスを貼り、正面の壁にはタイルを施工します。
![](../oyakudachi/images/m_bath08.jpg)
棚板を一枚設置したところです。
この写真は、隣の浴室の中から、ひきで撮っています。
このように、少々遠くから見ると排水の管が視界に入ってしまいまいますが、 毎日の生活ではそれほど目立つことはありません。
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棚板は、なるべくスペースを取れるように、このように 大工さんが綺麗に管の部分を欠いて作ってくれました。
施主様は、こちらにカゴを置いて、お使いになるそうです。
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お施主様に手配頂いたミラーを取り付け、奥様の思い通りの洗面台の施工が行われました。
リフォームの場合、全てを更から作っていくわけではないので、 現況に合わせていかなければならない部分も出てきますが、 なるべくご希望に近いもの、デザイン的に良いもの、使いやすいものを、 と考えて、作らせていただきます。
コーディネーター薄井より・この度の マンションリフォーム 工事を終えて |
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![]() それまでお住まいだったお家からお引越しの日にちも決まっていましたので、短期間で決め事をお願いしたり、施主支給の品物のご手配等、大変でいらしたと思います。 工事期間中、お休みの日には、現場でのお打合せもお願いしました。 解体してみての状況で、当初の予定から変更をお願いした場面などもありました。 いつも協力的にリフォームに臨んで下さり、お客様には大変感謝しています。本当にありがとうございました。 |
完成してお引渡のときには、 「中古のマンションを買っても、こんなにいい雰囲気に リフォーム する事が出来るんですね!母にも勧めたいと思います!」 「洗面台が気に入っているので、ずっと洗面に居てしまうかも・・・」などなど、 お喜びの言葉を頂戴して、私も嬉しい気持ちでいっぱいです。 自分らしい、お気に入りのポイントが、お家の中にいくつもあるのって、素敵なことだと思います。 今後とも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。 |
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