エコリフォームのマンション > マンションリフォーム事例 > 【スケルトンリフォーム】身体に負担の少ない家事ラク動線
身体に負担の少ない
家事ラク動線
ご主人の退職を機に、「夫婦二人でゆったりと過ごすことのできる住まいを」とお考えだったI様。築27年のマンションの最上階の部屋をご購入され、先を見越したバリアフリーリフォームをご依頼くださいました。
細かく区切られていた間取りをつなげ、自然素材を使用した明るく広々とした空間に。
効率的な生活動線と、今後の暮らし方の変化にも対応できる工夫を盛り込んだ、セカンドライフを楽しむための住まいが誕生しました。
HOUSE DATA
東京都江東区・I様邸
築年数:27年
建物種別:マンション
工事面積:82m2
間取り:3LDK
工事内容:スケルトンリフォーム
I様のご要望
リビングからの眺望が気に入っているというI様のご要望はこの4つ。
- 南向きの眺望の良いリビングでゆったりと過ごしたい。
- 老後、介護が必要になっても困らないようにしたい。
- 余計な家具は置かずスッキリと暮らしたい。
- 自然素材を使って安らげる空間にしたい。
「リタイア後の第二の人生を長く快適に過ごせる家にしたい」
とのご希望でした。
リフォームプラン
リフォーム前は各部屋が細かく区切られた、よくあるマンションの間取りでした。
- リビングを広くオープンに使いたい
- 奥まったキッチンを対面式にしたい
- 収納家具を置かずにすむようにしたい
- 介護が必要になった場合も視野に入れて間取りを計画したい
I様のご要望を詳しく伺い、現状を調査した結果、こんなリフォームプランが完成しました!
動線をシンプルに、身体に負担の少ない間取り
I様邸の一番の特徴は、お家の中を回遊することができる
シンプルな家事動線。
炊事・洗濯・掃除といった毎日の家事を一つの流れで行うことができるので、
身体への負担がグッと少なくなります。
- オープンな対面キッチン
- キッチンの壁を取り払い、ダイニング側に少し移動してL字型のセミオープンキッチンへと変更します。
作業をしながらも、リビングやダイニングにいる方との会話を楽しめる対面式です。 - キッチン奥を利用したバックヤード
- キッチン奥のスペースは、食品や日用品などをしまっておけるバックヤードとしてお使いいただけます。
浴室・洗面室との通り抜けができ、家事動線がスムーズです。
- 二部屋をつなげた広く明るいLDK
- リビングと隣の和室をつなげ、明るく開放的なLDKに。
ご夫婦がお互いの気配を感じながら、それぞれの時間を心地よくお過ごしいただけます。 - フレキシブルなクローゼット
- リビング横のウォークインクローゼットは、リビング側の引き戸や寝室側の壁を簡単に取り外しできるよう設計しました。
将来介護が必要になった場合には、引き戸や壁を取り外して間取り変更をすることができます。
これからは家で過ごす時間が長くなるI様。
インテリアはホッとくつろげるような雰囲気にしたいとのご希望でした。
そこで、内装には無垢材などの自然素材を使用。
殺風景になりがちなマンションでも、ナチュラルであたたかみのある空間になります。
コーディネーター千葉より
できる限り家具を置かず、すっきりと暮らされたいとのご要望でしたので、造り付け収納を増やしてゆったり暮らしていただけるようご提案いたしました。
置き家具を置かなくても、各お部屋にそれぞれ必要な収納を確保しています。
お客様から見えない部分は扉なしのオープン収納に、逆にお客様がいらした時にさっと隠したいところは引き戸を設けるなど、その場所にあった収納をご提案しています。
また、家事動線も考え、ストレスのないよう工夫させていただきました。
これからご夫婦2人でリビングで過ごされる時間が長くなるので、本物の素材を使い、時間の経過とともに素材の味わいが増していく空間を楽しんでいただけたらと思います。
リフォームの流れ
3月
HPよりお問合せ
~現地調査
送付資料をご覧になったI様からご依頼を受け、現地調査にお伺いしました。
4月
プランニング契約
~設計
ご希望に沿った詳細なプランとお見積を作成するため、プランニング契約を締結します。
5月
プレゼンテーション
~工事契約
ご提案プランと詳細なお見積にご納得いただけたら工事契約を締結します。
6月~7月
工事着工~完成・お引渡し
工事が始まってからも週に1度現場にてお打合せを行い、壁紙の色や棚の高さなど、細かい部分を確認していただきました。
HPよりお問合せ~現地調査
I様はホームページをご覧になってお問合せくださいました。
弊社の資料をご検討いただいた後、現地調査のご依頼をいただきましたので、ご購入されたマンションへとお伺いしました。
お問合せ時にお知らせいただいたご住所へ、紙の資料を発送しました。
現地調査では、部屋の寸法を測ったり、お客様から具体的な要望を伺ったりします。
給排水はどこに繋がっているかなど、間取り図では分からないところも細かくチェックします。
プランニング契約~設計
現地調査後、お客様よりプラン作成のご依頼を頂き、プランニング契約を締結しました。
ここからI様の具体的なご要望やご予算をうかがい、マンションの管理組合にも規約等確認しながら設計を進めていきます。
プランニング契約って?
エコリフォームでは、リフォームのご契約を「設計前」と「工事前」の2回に分けて行っております。
型にはめたお決まりのプランではなく、お客様それぞれにオリジナルプランをご提案したいという考えから、設計段階でのご契約をお願いしています。
お客様ひとりひとりに最適なプランを練っていきます。
プレゼンテーション~工事契約
I様から伺ったご要望をもとに、リフォームプランとお見積のプレゼンテーションを行いました。
ご提案内容にもご満足いただき、工事契約を締結。
その後着工に向けて設備の発注やマンション管理組合への申請などの準備を行います。
I様のご要望をもとに、プレゼンテーション資料を作成しました。
平面図だけで分かりにくい部分は、完成のイメージをつかんでいただくためにコーディネーターが手書きのスケッチを作成します。
ご契約後、キッチンなどの設備の細かい仕様を決めるため、ショールームへご案内しました。
着工~完成・お引渡し
準備が整い、いよいよ着工!
着工前に、マンションの管理組合への申請や近隣のお部屋へのご挨拶を済ませます。
まずは室内の壁や天井などを丁寧に解体していきます。
解体した天井には新たに断熱材を追加。屋上から伝わる熱を遮るので、夏も涼しく過ごすことができます。
今回キッチンの位置を少しずらすため、配管の位置をしっかりと確認します。
新しい壁の下地を作っています。こちらはリビングとウォークインクローゼットを仕切る引き戸の部分です。
コーディネーターの千葉も現場に出向き、職人さんたちと細かい打合せを行います。
工事中の打合せ
I様とは、工事中も週に一度現場での打合せを行いました。
実際の場所に立って棚の高さを確認したり、壁紙の色を決めたりと、出来上がりの雰囲気をみながら確認していただきます。
防音規定のあるマンションで無垢フローリングを使う場合は、あらかじめ防音シートを敷き、その上からフローリングを張っていきます。
無垢材は気温や湿度によって伸び縮みするため、間に紙を挟んで微調整をしながらの作業です。
キッチンのカウンターを製作中。軽食を食べたり、ちょっとお茶を飲んだりするのにちょうどいいサイズです。
既存の壁紙を剥がし、自然素材の壁紙オガファーザーへ張り替えます。
新しいキッチンが取り付けられました。
カーペットを隙間なくピッタリと敷くのにも、職人さんの技が光ります。
コーディネーター千葉より
I様は同じマンション内にお住まいでしたので、何度も現地でお打合せをさせていただくことができ、とても助かりました。
クロスを張る壁に、実際にサンプルを貼り付けて色味を見ていただいたり、図面やスケッチではわかりにくい収納の奥行や高さなどは、その場で確認いただきました。
I様ありがとうございました。
リフォーム完成しました!
江東区のマンションのスケルトンリフォームが完成しました! 完成後のお部屋を、一つひとつご紹介します。
広く明るいLDK
リフォーム前
もともとリビングの隣にあった和室をつなげ、広々とした大きなリビングダイニングに。
南側の明るい光がいっぱいに降り注ぎ、最上階ならではの眺望をゆったりとお楽しみいただけます。
こだわりポイント
屋上からの熱を遮る断熱材
最上階のお部屋は、屋上に当たる太陽熱が天井から伝わりやすい場所です。
そこで、今回リビングの天井に新たに断熱材を追加しました。冷暖房効率がよくなり、省エネにもつながります。
こちらにはペットボトルを再利用したエコな断熱材「パーフェクトバリア」を使用しています。
広い空間の中に家具を配置することで、リビングとダイニング、キッチンとが緩やかにエリア分けされます。
奥様はキッチン、ご主人はリビングなど、ご夫婦がそれぞれの場所で過ごしていても、お互いの気配を感じることができる空間です。
リビングの一角には趣味の読書や手芸を楽しむデスクと、収納を造り付けました。
収納はオープンな棚にして、リビングで使うものを簡単に出し入れできるようになっています。
こだわりポイント
和室の出窓を有効活用
リビングの一角にある出窓。
和室だった頃の名残を残すこの出窓の奥行きと高さをうまく利用し、オリジナルの足元収納付きデスクを製作しました。
「窓からの光で明るく作業しやすい」とI様もお気に入りの場所です。
ご提案時イメージ
リフォーム前
オープンな対面キッチン
リフォーム前
キッチンはもともとあった場所から少しダイニング側へ出して、LDKが一体となったオープンな空間になりました。
キッチンはタカラスタンダードのホーローキッチン。
ホーロー製のキッチンパネルは汚れに強く、軽い力でサッと汚れを落とすことができます。
また、L字になった対面キッチンは作業しながらでもリビング・ダイニングを見渡すことができ、南側からの明るい光が降り注ぎます。
簡単なお食事やお茶ができるカウンターもオリジナルで製作しました。
立ち仕事が多いキッチンの床は柔らかく足腰に負担のかからないコルクタイルです。
キッチン奥を利用したバックヤード
リフォーム前
リフォーム前はキッチンが置いてあった場所ですが、キッチンの位置を少し移動したため、奥に余裕ができました。
このスペースには造り付けの収納棚を設置した他、お手持ちの収納家具で食品や日用品のストックなどをしまうバックヤードとして使用されます。
ストック類を収納できる場所を一か所に大きくとることで、片付けや物を探す手間を省くことができます。
また、キッチンからバックヤードを通って、洗濯機置き場、洗面浴室へと通り抜けができるので、毎日の家事動線がスムーズです。
こだわりポイント
アクセントウォール
造り付けの収納棚上部の壁は、爽やかなグリーンの壁紙を張り、空間のアクセントにしました。
外からの光が届きにくい場所ですが、このグリーンの壁でパッと明るい印象になります。
フレキシブルなクローゼット
リビングの隣に位置するこちらのお部屋は、当面はウォークインクローゼットとしてお使いになります。
ふとんや季節家電など、大きなものも楽々収納できます。
こだわりポイント
通り抜けできる二つの扉
ウォークインクローゼットには、リビング側の他に廊下側にも出入口を設けています。
二つの扉で通り抜けができるので、お片付けの動線がスムーズです。
引き戸を開けると、リビングと繋がった大空間に。
引き戸を開けると、リビングと繋がった大空間に、閉じればウォークインクローゼットとして使用できます。
引き戸を閉じるとウォークインクローゼットとして使用できます。
寝室側の壁は、簡単な工事で取り外せる壁にしています。
将来もし介護が必要になった場合、この壁を取り除けば隣の寝室を拡張することができ、車いすや介護ベッド等を導入しても介護しやすいスペースが確保できます。
写真に色を付けた部分の壁が、取り外し可能な壁です。
隣の寝室側から見た写真。
木のぬくもりが溢れる玄関
リフォーム前
玄関には天井の高さまである大容量の収納を造り付けました。
扉には他の建具と同じ無垢材を使用し、統一感のあるインテリアになっています。
廊下の床に使用しているのは、リビングと同じ無垢のフローリング。
玄関を開けた瞬間から木のぬくもりが感じられ、ホッとできる空間です。
靴や傘などをたっぷりと収納できる玄関収納。
コーナーには飾り棚を取り付けました。
木製の手すりは見た目の他に手触りも良く、おすすめです。
機能的な水まわり
浴室はタカラスタンダードのユニットバスにお取替えしました。
キッチン同様に、浴室パネルや浴槽もホーロー製。
シャワーでさっと流すだけで清潔に保つことができ、お掃除が簡単です。
また、ホーローの浴槽は保温性が良く、身体が芯から温まります。
トイレには玄関と同じ木製の手すりを設置。浴室との間の壁厚を利用し、空間を圧迫しない便利な収納も取付けました。
洗面台の横には、洋服を一時置きできるカウンターを造作しました。カウンターの下は椅子を置くために空けてあります。
洗面脱衣室に隣接した洗濯機置き場。キッチン・バックヤードともつながっているので、家事がしやすいですね。
こだわりポイント
洗面室収納を増設
洗濯機置き場脇にあったカウンターは、洗面室収納へと造り替えました。
キッチンのバックヤードと繋がっているので、お片付けの使い勝手は抜群。
たっぷりの収納で、かさばるタオルなどもすっきりとしまうことができます。
コーディネーター千葉より
リフォーム前から、何度もお打合せのお時間をいただき、ありがとうございました。
マンションですが、玄関扉を開けると自然素材に囲まれ、戸建てのおうちのような雰囲気になりました。
リフォーム後にお邪魔した時には、本当に家具が少なく、すっきりと暮らされていたので、びっくりしたのを覚えています。
I様がこだわって選ばれたソファーとダイニングテーブルが印象的で、
インテリア雑誌のようです。
また、実際にお暮らしになっての感想を伺った際には、
「キッチンに立つと前がひらけていて気持ちがいいんです」
と仰ってくださって嬉しかったです。
またお邪魔させていただき、ご感想などお聞かせくださると幸いです。
一級建築士 塩谷より
マンションでは、スケルトンリフォームをする場合でも、構造体に手を加えることは出来ません。
しかし、一旦裸にしてしまうスケルトンリフォームだからこそ可能な工事もたくさんあります。
専有部分の範囲であれば、電気や給排水、ガスなどの配管を交換したり、比較的自由に間取りを変更したり出来ます。
室内の温熱環境や、上下左右の住戸の生活音や臭いなど、マンション特有の悩みをお持ちの方も多いと思いますが、 今回のようなスケルトンリフォームであれば、こうした悩みを解消できる可能性があるのです。
こちらのお部屋は最上階のため、I様は夏の暑さをご心配でしたが、リフォーム後は快適にお過ごしいただいています。
すっかり生まれ変わった空間で、これからも元気にお暮らしください。この度は、ありがとうございました。
ご主人が退職され、これからはご夫婦ともにご自宅で過ごすことが多くなるI様。無垢材などの自然素材を存分に使ったリフォームで、いるだけでホッとくつろげるお宅が完成しました。
老後、もしも介護が必要になってしまった場合の備えも万端。この先も長く安心してお暮らしいただける終の棲家となりました。
明るく開放的になったリビングは、既に独立したお子様のご家族が遊びにきても十分な広さがあります。普段はご夫婦でゆったりと、そしてたまにはお子様のご家族も交えてにぎやかに、ご家族の笑顔を優しく包む空間となることでしょう。
I様、この度のリフォームのご依頼、誠にありがとうございました!
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